fernhaven rd.

狭いベランダで育てているバラのこと、趣味のこと、トールペイントのことなどなんてことない毎日を書いていきます。

映画〈ノマドランド〉と〈街の上で〉の簡単な感想

2021-04-16 16:01:15 | 映画

やっつけ仕事のようですが

今日は、映画〈ノマドランド〉と〈街の上で〉の簡単な感想を書きます。

先ずノマドランドから

(あらすじ)

アメリカ・ネバダ州に暮らす60代の女性ファーン(フランシス・マクドーマンド)は、

リーマンショックによる企業の倒産で住み慣れた家をそして癌で夫を失ってしまう。

彼女はキャンピングカーに荷物を積み込み、車上生活をしながら過酷な季節労働の現場を渡り歩くことを選ぶ。

現代の「ノマド(遊牧民)」として一日一日を必死に乗り越え、その過程で出会うノマドたちと苦楽を共にし、ファーンは広大な西部をさすらう。

(感想)

キャンピングカーに乗り季節季節にあちこちで仕事をしながら一人で生きる。

生きる、と言う事の全責任を自分一人で背負うファーン。
広い広い荒野をひたすら走る。
自由と孤独は裏表一体ですね。
映画じゃないと味わえない世界感に、しみじみ感動しました。
途中で家を持って普通に暮らす選択もあったのに、
優しい姉の誘いもボーイフレンドの誘いも断ってまたノマドの生活に戻るファーン

自分だけ幸せになるような気持ちにはなれなかったから
それとも、自由を手放したくなかったから

孤独感を漂わせながらも凛とした表情のファーンから複雑なその気持ちは読み取れませんでした。

本人もまたハッキリとは分からないのかもしれませんね。
レビューで、「主人公が幸せそうじゃない」と書いている人がいましたが
一概にそうとも言えない、幸せとも不幸せとも言えない、生きるってそういう事だと思いました。

1番胸に来た場面は、ファーンのボーイフレンドとその息子がピアノを連弾した箇所
直接ストーリーには関係ないんですけど。
気持ちがすれ違っていた二人なのに、音楽を通して心を通わせるところにジーンときました。

流れる音楽も美しかったです。
 
厳しくも美しい自然
ホームレスじゃないハウスレス
 
ノマド同士しばしの歓談を楽しむ。
「ノマドの生活を捨てて家で一緒に暮らさないか」と誘ってくれたボーフレンドと
 
 
昨日見た映画は珍しく日本映画
 
〈街の上で〉
 
先々週の新聞の映画のページで主人公の若葉竜也さんが取り上げられていたので観に行ってみました。
 
(あらすじ)

下北沢の古着屋に勤務している荒川青(若葉竜也)は浮気されて振られた恋人を忘れることができなかった。

ときどきライブに行ったりなじみの飲み屋に行ったり、ほとんど一人で行動している彼の生活は下北沢界隈で事足りていた。

ある日、美大に通う女性監督から自主映画に出演しないかと誘われる。

(感想)

監督は、〈愛がなんだ〉の今泉力哉さん。

なんてことないささやかな若者の日常を丁寧に切り取った映画でした。

とても日本っぽい映画で

別世界には飛べません。

どの役者さんも演技が自然体で面白いところもありましたが
なんせ、ターゲットが若かった。

成田凌さんが友情出演と言うのかな
出ていらっしゃいましたが
オーラがすごくて、ちょっと雰囲気をコワしていらっしゃいました。
最近、あちこちの映画に出ていらっしゃいますが
スクリーン越しにもだだ漏れるオーラ。
 
その成田凌を主人公の元カノに「あなたと居ても面白くない」と言わせて振らせる監督
いやいやどうなんだ?

主人公の青は、下北沢の古着屋さん、小さなバー、古本屋さん、と、とても狭い世界で色々ありながら満足して生きている。
現代の若者はそこに共感するのか、レビューがいずれも高評価でした。
 
主人公荒川青を演じた若葉竜也さん、いい味出してはりました。
 

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