だーばぁの流儀

児童文学作家・岡田なおこブログです。
全身マヒ+オストメイト・作家・アラ還ならではの日々を気ままにつづっています。

「抑圧」に屈しないプール通い?!

2012年08月13日 | 四方山話
昨日は久しぶりに水中ウォーキングしてきました。

私は数年前から、プールでウォーキングをしたり、水中ストレッチをしていました。
多い時は週一度、区営プールに通っていました。
しかし昨年「ある事情」から、私の意に反しプール通いを中止せざるを得なくなりました。

「ある事情」を書いたら長編小説になりそうなので、老後の楽しみに取っておきますが(笑)、
当たり障りのない範囲で書きますと・・・(^_-)・・・一年ほど前に長年「プールの付き添い」をしてくれていたヘルパーと別れることになり、それに代わる人がなかなかみつからなかったのです。

「プール通い」をしなくなってから下半身の筋力の衰えを感じるようになりました。
水中ウォーキング以外にも運動する術はありますが、「ある事情」により私のすべてのモチベーションが低下してしまったのです。

私は呑んだくれている割にはストイックな面もあり(爆)、プールに連れて行ってもらうと、
「せっかく来られたんだから」と、その時その時で自分に課題を出し、クリアしてきます。
だから、もし「プールの付き添い」をしてくれる人がいても、気持ちがダウンしている最中は、
「プールに行こう=体を動かそう」と思わなかったかも知れません。

新しく入ったヘルパーさんが「プール介助できますよ」と言ってくれた頃、
私に「ある事情」を忘れられる出来事がありました。
それで「プール復活!」となったのです。

復活初日は「ウォーキング」だけにしましたが、25メートル往復10本。
満足のゆくスタートでした。
本音を言うと「8本半」くらい歩いたところで、疲れていましたが、とりあえず9本歩きました。
ここで止めてもよかったのですが「9」という数字は好きではないので(笑)、10本歩たとついうわけです(^_^)v


「抑圧」という言葉

私は「プール復活!」を書くにあたり、テーマをどこに置くか考えました。
すると、どうしても、「抑圧」という言葉が浮かんできてしまいました。
「ある事情」について今は書くつもりはありません。
物事は多面的に見て分析し、客観的に描かなければ、「書く意味がない」。
私が「作家」の立ち位置を維持するために、描いてはいけないと思っています。

でも、一人の障害者として発言するならば、
「私はある抑圧によりがプールに行かれなくなった」のです。

※ 抑圧(よくあつ)とは、社会や政治に参加する能力を制限する事を意味する社会科学の用語である。(参考資料:ウィキペディア)
  

私のような先天性の障害者は、生まれた時点で(-)から出発しています。
健常児は(0)からスタート、人によっては(+)から人生が始まるケースもあります。
(-)の意味は身体的なことだけでなく、社会的な(-)もたくさんあります。
その(-)を一つずつ克服し(+)へとコマを進め、やっと(0)地点に立てました。
私にとって「プールに行く」ことは自分の努力だけでなく周囲の協力により勝ち取った「自由」であり「権利」なのです!
だから、どうしても、「復活!」したかったのです。
「プール」以外にも体力維持の方法はありますが、「全身障害者であっても、区営のプールでスイミングを楽しめる」ということを、私は社会にアピールする使命を感じています!

社会保障制度はどんどん厳しくなり、当事者が負うリスクは大きくなっていくでしょう。
そんな時代だからこそ、一年前に「ある事情」が起きたとき、
ーー私はあんたたちの「抑圧」に屈しないーーと決めたのです!


今回はチト硬派な【日記】になりましたが、私は楽しく水中ウォーキングに励んでいます\(^o^)/



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする