だーばぁの流儀

児童文学作家・岡田なおこブログです。
全身マヒ+オストメイト・作家・アラ還ならではの日々を気ままにつづっています。

「絵本学会大会」に参加してきました ③ オワリ

2017年05月07日 | クリエーター・モード
長野麻子ちゃんの仕事


長野ヒデ子先生の長女である麻子さん。
ワタクシメは彼女が学生ちゃんの頃に知り合ったので、今でも「麻子ちゃん」と呼ぶ方がしっくりしますが、
長野麻子さんもスキルを積み、今や立派な研究者、そして二児のママとして奮闘されています。

以下、麻子ちゃんのプロフィール(ざっくり)

東京成徳大学・子ども学部子ども学科(准教授)
学士(東京芸術大学), 修士(東京芸術大学), 博士(東京芸術大学)

論文
「音楽の言葉で語ること―保育者養成における『表現』の取り組み―」
「歌うとは何か?―幼児の歌唱教育における問題点と提言―」  など

書籍等出版物

『子どもの育ちと保育:環境・発達・かかわりを考える』(共著・金子書房   2015年9月)   
『すっすっはっはっ こ・きゅ・う』 (共著・童心社   2010年11月)  など

ワタクシメが迷走している間に、麻子ちゃんはたくさん勉強し、実績を積まれました。

  ↓ こちらは麻子ちゃんの「絵本デビュー作」、母君と共作です。


   


絵本だからこそ「すっすっはっはっ こ・きゅ・う」なのですね

ワタクシメは「麻子ちゃんといえば音楽家」という印象が強かったので、「すっすっはっはっ こ・きゅ・う」を上梓された時、正直「???」でした。
しかし、絵本学会での麻子ちゃんの発表や、「書籍紹介のサイト」を見て、遅れ馳せながら「なるほどー」と納得しました。

【内容紹介・紹介サイトより引用】

空気を吸って「すうー」、はいて「はー」。大きく小さくすったりはいたりしたら、笑い出していた。
「声」は呼吸からでる。
「声」でいろんな気持ちを伝えることができる。
普段無意識にやっている呼吸は、さまざまなコミュニケーションにつながっている。
言葉も音楽も呼吸から生まれる。
呼吸は喜び、怒り、悲しみなど、さまざまな感情を表現できる私たちの命の源。
ページをめくりながら呼吸をし、たくさんの声を出していろいろな気持ちを体感できる絵本。


子どもに読み聞かせる脳の動きと、それを受け取る側の脳の作用。
それは「歌@音楽」を奏でだす脳と、聞いている脳に、大変よく似ているそうです。
音楽に始まり幼児教育など勉強された麻子ちゃんならではの作品なのです!

この作品にワタクシメが共感できるのは、「絵本」というツールは小さな子どもでも楽しむことができるからです。
「すっすっはっはっ」だけならばDVDでもいいわけです。
昨今では2才位からスマホをいじりますから、「デジタル化」を否定していたら話にならないと思っています(苦笑)
でも、図書館を這いまわり「絵本」と戯れているチビちゃんもいますから、
ほんとーに小さな子どもに与え、楽しさを共有するならば「絵本」の形がベストではないでしょうか。

大切なのは「共有ツール」であり、コミュニケーションに発展すること

前々回書きましたが「マンガ」も電子書籍化される時代になっているようです。
「紙の本」にこだわっていても売れ行きが伸びないと出版しない。
出版の門戸が狭いと、発信者は慎重になる。
作り手のモチベーションは下がる。
読み手はつまらないから「電子書籍」に流れる・・・これは悪循環ですね。

デジタルのいい所は諸々ありますが、簡単に他者とつながることができ、
1つのことを「共有」できることのような気がします。

文学(読み物)は自分の世界に閉じこもって味わいますが、「絵本」はオープンな空間で鑑賞する感じです。

とてもむずかしい課題ですが・・・
「絵本」に求められるモノは「共有ツール」となる素材で、コミュニケーションに発展する内容なのかも知れません。


ーーー「絵本を創りたい」とせつに願うワタクシメでありますが、「言葉」に対するこだわりもあり、
    視覚にも訴える「絵本」が果たして自分のポリシーに沿うのか迷いもあります・・・ってことについては、いずれ、また(?_?)
コメント
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