しっかりしなよ、とメライちゃんの励ます声がして、僕はうんうんと唸るように返答した。鴨居に固定された縄を解かれたところだった。汗びっしょりだね、とS子がうつ伏せに倒れる僕を見て、言った。一糸まとわぬ僕の体を撫で回し、ぬるぬるしてるよ、と素朴な感想を述べたのはエンコだった。
依然として背後、腰骨の上辺りで手首をがっしりと縛り合されていていて、両腕の自由は全く利かなかった。
動くと余計に痛みが増し . . . 本文を読む
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