サドルの下の取っ手に掴まる僕は、軽快に自転車を漕ぐお兄さんの背中に隠れて、正面から吹きつける夜風を顔や胸に直接に受けずに済んだものの、自分が一糸まとわぬ裸であることは、痛いほど意識させられていた。路上に人がいるとお兄さんはわざと速力を落とし、後ろに身を縮める全裸の僕をたっぷりと見せつけるのだった。
無視する人、まったく気付かぬ素振りの人もいたけど、大抵の人は驚いた様子で声を掛けてきた。僕の身に . . . 本文を読む
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