夕映えがよく手入れされた木や草花を鮮やかに照らし出している庭の隅で、盛り上がった固い土を素足で踏みしめていた。
老人たちが8人ほど、僕の前に横並びに立っていた。
素っ裸に剥かれた体を隠すことも許されず、気を付けの姿勢を続けている僕に、ごま塩頭の老人が言った。
「みんな服を着ているのに、お前だけ丸裸じゃ。恥かしいだろ?」
力なく頷く僕を見て、眉毛の濃い老人が、
「小さなちんちんじゃの。恐ろし . . . 本文を読む
せめてパンツぐらいは穿きたかったが、Y美はそれすら許そうとせず、決まりを破った僕に対する罰を新たに考えるのだった。
蛇口に付いたホースを引っ張ってきたY美は、芝生のほうに移動するように命じた。僕は一糸まとわぬ裸の身を回れ右すると、のろのろと芝生に向かって歩いた。芝生の上でY美に向き直る。
「泥だらけのその体を洗ってあげる。動いたら駄目だよ」
Y美はそう言うと、ホースの先に取り付けたレバーを引 . . . 本文を読む
その日以来、僕は新しい取り決めに従って、学校から帰ると家の裏口に回った。裏口のドアの前でパンツ一枚の裸にならなければならない。すぐ横に、現在は使用していない古い洗濯機がある。その中に脱いだ物を入れる。フェンスに草の蔓がいっぱい絡まっているので、フェンスに隣接した田んぼの向こうの農道からは、上半身はともかく、下半身は見えにくくなっている。雨の日は、急いでパンツ一枚になって、衣類を洗濯機に投げ込む。 . . . 本文を読む
唯一身に付けていたパンツを思わぬアクシデントで失ってしまった僕は、一片の布切れも許されぬ素っ裸の身をもじもじさせながら、畳の上に正座させられていた。正面にY美が立っていて、全裸の僕を見下ろしている。
「それで、あんたはどうして欲しいわけ?」
「パンツを返してください」
「パンツ?もしかしてこれのこと」とY美は窓拭きに使った白い布切れを掲げた。全体的に黒く汚れていたが、僕の脱げてしまったパンツなの . . . 本文を読む
Y美から言いつけられた用事、家事などをこなす時は、パンツ一枚の裸になること。
このような決まりは、もっともな理由がないと、納得できるものではない。
昨日、僕がパンツ一枚のまま夕飯の後片付けをさせられていると、Y美がソファに寝そべってテレビを観ながら、その日にできた新しい決まりを、楽しそうに何度も復唱するのだった。
新しい決まり。窓拭き、掃除、洗濯、食事の用意、台所の片付け、洗濯物を干したり . . . 本文を読む
下校時間。僕は速やかに帰宅した。
少しでも遅れると、おば様が仕事に行ってしまい、家の中に入れなくなる。家に入れないと、Y美が帰ってくるまでY美から言いつけられた仕事ができない。
急ぎ足、途中駆け足で家に着くと、おば様はまだ出かける前だった。
「おかえりなさい。早いのね」
すでに身支度を整えたおば様は、かすかに香水の匂いがした。
「今日も少し遅くなるからね。ご飯は炊いておいたから、冷蔵庫にあ . . . 本文を読む
家庭の事情で母と離れて、クラスメイトのY美の家に居候させてもらうことになったのだが、もちろん僕自身が望んだことではない。
Y美には、小学五年生の頃、つらい体験をさせられたので、僕はY美のことが嫌いだし、その意地悪い性格を内心恐れている。
居候して一週間目の夜に、僕はY美の部屋に呼ばれて、パンツ一枚にさせられた。そして、折檻を受け、この家で生活する以上、Y美の言うことに従うこと、逆らわないこと . . . 本文を読む