奈良散策 第1342弾
10月26日と27日、大和郡山市では市制70周年を記念して「城下町の寺社巡り」という催しが開かれました。両日とも、普段は予約しないと入れない寺に予約なしに拝観が可能になり、また、26日には「女王卑弥呼の三社巡り」、27日は奈良国立博物館名誉館員の鈴木喜博氏を迎えて、「城下町の寺巡りツアー」が開かれました。私は27日のツアーに申し込んだので、前日の26日にその下見として5つの寺の拝観をしてきました。そのときの写真の続きです。
この日は源九郎稲荷神社に行った後、洞泉寺に行き、その後、浄慶寺に行きました。これは洞泉寺の入り口に咲いていたシュウメイギクです。
浄慶寺は洞泉寺から2,3分の所にある浄土宗のお寺です。
これは本堂です。
そして、扁額。
花が飾ってありました。本堂内は撮影禁止なので、写真はこれだけです。このお寺には平安時代初期の作と言われる重要文化財の阿弥陀如来坐像が安置されています。この仏像は文政年間(1820年ごろ)に住職の夢のお告げにより、當麻寺曼荼羅堂から迎えられたということです。
次は実相寺です。
これは門をくぐったところです。
内部は意外に広く、奥に立派な鐘楼があります。このお寺も本堂内は撮影禁止なので、写真はありません。このお寺は江戸時代前期に「徳川家御大工」を務めた中井正清が開基したとされる浄土宗のお寺です。本堂内には平安時代の阿弥陀如来像がありました。このお寺で面白いのは、江戸時代の作と言われる天狗像があるところです。讃岐から迎え入れたということになっているそうです。テレビでお馴染みの書道家の逢香さんの筆による天狗像も飾られていました。
これは薬園寺です。すぐ隣に薬園八幡神社があって、明治の神仏分離で神社とお寺の間に境界が作られたようです。今はこんな狭い入り口から入ることになっています。このお寺は江戸時代初期に高野山の僧了盤が中興したと伝えられています。ここには重要文化財相当と言われる平安時代中期の薬師如来坐像と、その周りに十二神将が安置されています。
境内にあった植物です。フウロソウの仲間であることは間違いないのですが、種類までは分かりませんでした。
最後は釈尊寺です。ここは高田大神社のすぐ隣にあります。ここも神仏分離で分けられたのでしょう。ここは地元の自治会が護持管理するお寺で、いろいろなところに安置されていた仏像などをまとめて安置しています。この中では地蔵菩薩立像が市指定文化財になっています。
そのすぐ前に立派なザクロの木がありました。
下見が終わって、12時半から行われるという「女王卑弥呼の三社巡り」の行列を見にいきました。その途中で見たクロガネモチの街路樹です。
12時半を過ぎたころ、柳町商店街を行列がやってきました。女王卑弥呼の行列なのに、どうしてか筒井順慶顕彰会の武士団が先頭を進んでいます。
そして、女王卑弥呼の行列がやってきました。大和郡山市では1982年から町おこしの一環として女王卑弥呼が選出されるようになったとのことです。
行列の一行は郡山八幡神社に入っていきました。
実はこの行列に女王卑弥呼と一緒に歩く人も募集されていました。それに参加された方に女王卑弥呼から神社の由来などを説明しています。
拝殿では神楽の奉納があり、行列参加者には無病息災を祈願してお祓いをしてもらっているようです。我々はここで失礼しました。
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