と、そのⅡ『恋におちた悪魔』。書き下ろしのマンガ。今連載中の『ディエンビエンフー』もそうですが、スーパー少女とフツーの少年との恋物語を中心にすえたファンタジーです。が、死がそこら辺にころりと転がっている描写と、かなりシニカルな視点とで、口当たりは全然甘くないです。1000年後にまた会えるという予言のようなものをたよりにして1000年待つという設定がいいな。しかもそれは自分が魔法で創り出した世界の中で、自分の記憶をたよりに創り出した少年に、という予言。というか予見。倒錯してる。でもなんかわかる。僕はその世界を良しと思う。
砂漠が水を求めるように
水素が酸素を求めるように
旱が雨を待つように
ヨットが風を待つように
溺れて藁をつかむように
雪山で消えゆく命をつかむように
あなたに 会いたい
水素が酸素を求めるように
旱が雨を待つように
ヨットが風を待つように
溺れて藁をつかむように
雪山で消えゆく命をつかむように
あなたに 会いたい