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合言葉
まだリーバィス501の赤耳が、ジーンズショップで当たり前に買えた頃からやがてそれも無くなりました。 後に、リーバィスは、502をラングラーは、11MWB(メンズ・ウェスタン・ボタン)をそれぞれが、80年後半に日本国内で独自にレプリカを企画しました。
どちらもはいていてラングラーの方が、強く印象に残っています。それはセルビッチデニムではなかったけどデニムの風合いといい濃い藍色と白のこすれた色落ち具合は、ヴィンテージジーンズと遜色はありませんでした。
今、手もと?足もとにあるのは、国産ブランドのボブソンが、レプリカタイプとして1989年に生産したザ・ジーンズWP753になります。
これは、1950年代のリーバィス501ZXXをモデルにそれはジーンズが、まだ作業着のとしてはかれた頃の雰囲気に満ちていました。
腰まわりは、ゆったりしまた上が深く、わたりは、ズドンと下に落ちて行くあの感じがするタイプになります。(66タイプのWP754の細めのタイプもありました。)
セルビッチデニム、隠しリベット、シルバー錫メッキのフロントボタンは、スコービル、ジッパーはタロンの復刻になり現在のレプリカタイプにそなえられた仕様の多くをすでに満たしていました。
それでいてこのジーンズの値段7800円は、その後のレプリカジーンズの高価格を考えると、とても良心的でもありました。
これは、ボブソンを扱っていた盛岡の老舗デパートの川徳に行き取り寄せてもらいました。WP753とWP754と両方をはき比べられゆったりしたWP753の方を買いました。
バブル期には、すでにこのように各社からライセンス契約を受けたレプリカや自称レプリカタイプと称するジーンズが、続々と発売されて行きました。
この時期には、木箱に入ったボブソン1950なる職人の手による本藍染とアメリカのジーンズには、存在しえ無かった究極のジーンズまで作られました。
その価格は、何と3万5000円と今でもにわかに信じがたい値段のついたジーンズでした。
この頃は、本物のヴィンテージジーンズが、天井知らずの値がつき売られていた時代になり驚くにはあたいしなかったようです。
しかしバブルは、はじけこのように各社が作った本藍染の超高級なジーンズはその後、次々にすべて姿を消していきました。