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なわて仮説サークル

 仮説実験授業の話題を中心にいろいろなことが毎回話題に上がっています。ぜひ,参加してください。

6月例会

2015-06-21 16:38:00 | ノンジャンル
≪参加者 18名≫
西村 寿雄/音田 輝元/渡辺 慶二/笠井 亮
水口 民夫/中嶋 典子/永岡 修/北村 修
畑中 真一/岡田 和成/岡部 智子/佐藤 和次
雁金 美佐枝/木村 直子/爲清 昭雄/小石/吉田/石本 裕樹

音田 輝元 『教室日記<こころの天気図>(No.6~9)』
『授業プラン<光と虫めがね>とエコカメラ作り』など
わくわく科学教室の授業プラン≪光と虫めがね≫は,子どもたちに大好評のプランです。
しかし,科学教室は1時間という限られた時間の中で行われるため,<いかに効率よく楽しさを感じてもらえるか>がポイントです。そのために,授業書をもとに作成したパワーポイント資料を活用し,テンポよく授業を進める工夫をされています。
また,授業後のお楽しみ<エコカメラ作り>は,ものづくりのプロである佐藤さんの工夫が散りばめられたもの。持ち帰って,自由に遊べる?学べる?ため,子どもたちには大人気のものづくりです!

水口 民夫 『授業プラン≪学会≫』
『<フリーメイソン>とは何か』など
≪学会≫という興味深い授業プランを提案してくだ
さった水口さん。その創作意欲は本当に素晴らしいと,
いつも感心してしまいます。
 その中のほんの一部を,ご紹介させてもらいます。
【質問1】 ①海外での学会の起源は,いつ頃でしょうか?
      (予想) ア.古代   イ.中世   ウ.近世
      ②最も初期の自然科学分野の学会は,どこで誕生したか?
      (予想) ア.イギリス イ.イタリア ウ.ドイツ
正解は,「サークルニュースを書き終えて」で… 
また,前玉川中学校教員の根本 巌さんの覚書資料である『指導よりも支援』の資料が,サークル皆さんの心に残ったようです。(ヒューマニズムを大切にする皆さんならではの反応だな~と感じました。)

岡田 和成 『2ヶ月がすぎました』
勤務先の小学校では,理科専科の先生がいるため科学の授業書からは,しばらく遠ざかっていて寂しいと話す岡田さん。
その代わり,今は図工に力を注いでいるそうです。もちろん,<キミ子方式>で!先日,「ぺんぺん草」を実践して,子どもたちは上手に描くことができたそうです。実践を振り返ってみて,<黒の色画用紙に描く時には,実物よりも少し多めに白を入れる>ことがポイントだそうです。
現在は,岡田さんのお気に入りの酒井式?の「アジサイの花」を,キミ子方式の三原色を取り入れて,実践しているそうです。
また,絵が寸分のズレなくキレイに並べられた岡田さんの教室の写真を見て,私は思わず笑ってしまいました(笑)。(意外でした!)

畑中 真一 『牧小・科学通信(No.1)5・6年生の各3クラス分』
5年生は4月当初は,なかなか討論の発表がなく,盛り上がりに欠ける授業だったそうです。そこで,畑中さんなりに意見を発表しやすい工夫をいくつかしてみた結果,少しずつ活発な討論ができるようになってきたそうです。「科学通信のあとがき」に,畑中さん自身も次のように書かれていいます。(素晴らしい工夫と実践ですね!)
「発表」に関する感想がいくつかありましたが,人の意見を聞いて「へぇ~」と思い,そっちの方がいいなと思ったら予想を変えたり,やっぱり自分の意見を信じたり。理科に限らず,他の勉強でも,他の人の意見を聞きながら,自分の意見をしっかりともっていってもらえたらいいなと思います。

西村 寿雄 『石をつくっているつぶつぶ』
『山田 芳子さんと行く黄鉄鉱採集記』
「いかにして鉱物の話に興味をもってもらうか?」について,西村先生の考えた<授業の流れの工夫>を発表いただきました。
今回は,黄鉄鉱(鉄と硫黄からなる鉱物。FeS2)に焦点をあてたプランでした。そして,愛知県の鉱山に出かけて,黄鉄鉱を採集されたそうです!
授業の初めに,いろいろな鉱物の粒が入ったお皿を一人ひとりに渡し,その中からキラキラしたキレイな形の黄鉄鉱を探し出すという流れ。ちりめんモンスターを探し出す時と同じような楽しさを私たちも味わうことが出来ました。
また,<黄鉄鉱が電気を流すかどうかの実験>では,テスターを付ける方向によって,電気が流れるか,流れにくいかに結果が分かれるという非常に興味深い実験でした。

佐藤 和次 『エコカメラ作成のための工夫』(口頭での報告)
わくわく科学教室で,子どもたちに出来るだけ簡単に,よりよりものづくりが提供できるようにと,ものづくりのプロである佐藤さんが,いろいろな挑戦や工夫をされたその過程を発表していただきました。
①映像を映し出すスクリーン部分は,適度な硬さと半透明さを兼ね備えた<ホームセンターで見つけたビニールシート>が適していた。
②カメラの周りの黒い紙を切るための下地線は,白い紙に黒線を印刷したものを重ねて切る。その方が,切り取り線がハッキリと分かる。
③牛乳パックの中に,<黒い紙を筒状に丸めたもの>を入れると,像がよりハッキリと見えるようになる。 など。(素晴らしい工夫です!)

渡辺 慶二 (口頭での報告)
現在は,職場職員からの人生相談で忙しくしている
毎日ですと,元気そうな渡辺先生でした。

笠井 亮 『理科教育法1 講義通信 第6・7号(大阪電通大)』
『高校生と≪落下運動の世界≫』など
水口さんの依頼を受けて,ルネサンス高校で≪落下運動の世界≫を授業されたそうです。毎月のサークルでルネ高の授業の様子を聞いているので,「生徒が授業に関心をもってくれるかどうか…。」と心配になっていたそうです。
笠井さんの予想に反して,生徒の評価はとてもよいもので,感想を見ても「とても楽しい授業で,興味をもって授業を受けた。」「理科系の先生のイメージが変わった!」と書かれているものもありました。
「やっぱり授業書の力は,すごい!」とおっしゃっていた笠井さんですが,笠井さんの授業に取り組む姿勢や雰囲気が,生徒さんたちにしっかりと伝わったのでしょうね。

木村 直子 『セミ博士になろう!』『サツマイモを育てよう』など
夏の生き物の観察の参考になればと「セミ博士になろう!」という授業プランを自作されたとのこと。「子どもたちに,セミの羽化を見せてあげたい!」という強い思いが,このプランを作成した理由だそうです。
また,木村さんの実践で面白いなと思ったのが,単元「大地のつくりと変化」で出てくる地層の学習でのボーリング体験の実験です。紙コップに,赤・青・黄の3種類のゼリーを層になるように固め,ストローで3ヶ所抜き取って,その地層を予想するというもの。知識だけではなく,たくさんの体験を授業に取り入れている木村さんの授業は,聞いているだけで,ワクワクします。

中嶋 典子 (口頭での報告)
≪溶解≫を授業している最中だという栄養士の中嶋さん。ちょっと気になっている問題の実験方法について,サークルの皆さんに質問されていました。
すぐに,たくさんの方から方法論や失敗談が出てくるというのがサークルのよさですね!

小石さん 『≪生物と細胞≫の授業プリントと感想のまとめ』
尼崎の環境学園専門学校にお勤めの小石さん。なわて仮説サークルに初参加です!授業書≪生物と細胞≫の授業を実践されたそうです。生徒たちの感想は,とてもよいものだったそうで,「髪の毛も細胞の集まりということに驚いた!」「皮膚も細胞の集合体ということを知った!」などの感動的な感想もあったそうです。
また,東京の小原さんの講義を受けたことがあるそうです。

吉田さん 『げんそ博士の周期表プレゼント』
大阪電気通信大学3回生の学生さんです。すでに,京阪仮説サークルには数回参加されたそうで,今回はなわて仮説サークルに初参加です!すでに,仮説イベントにも参加したことがあるとのこと。将来は,高校の理科の先生を目指しているそうです!

永岡 修 (口頭での報告)
学園の科学教室の天井に飾られている<1億倍した
時の空気中1㎥に存在する分子のイメージ模型>を新
しく作り直そうと考えているそうです。
現在のものは,なんと渡辺先生が作ったものだそうですよ!

雁金 美佐枝 『もっと簡単な五つ折り』(松崎 重広さんの資料より)
<切り紙>の実践報告です。たくさん作った作品の中から好きな1枚を選び,題名を付けて,台紙に貼って掲示するという方法を,詳しく説明してくださいました。色とりどりの切り紙が,大きな黒模造紙に貼り付けられたものを見て,私は思わず感嘆の声をもらしてしまいました!

岡部 智子 『大阪府高齢者大学に行ってきました』
『今,学校,学級では…』
今年も音田先生の依頼を受けて,大人気の岡部講座が開催されたそうです(笑)。内容盛りだくさんの岡部講座の内容は,以下のとおりです。
①歌で挨拶 ②朝の連続小説 ③漢字マッキーノ ④詩 おおかみ ⑤さすらいのギャンブラー
⑥私は誰でしょう ⑦ものづくり(超能力カード・ピカチュウクリップ) ⑧マジックショー (岡部さんは,いつもほんとに若々しい!)

北村 修 『学級通信 ひだまり2』
過去に子どもたちが作った図工作品を,紹介してくださいました。また,学級通信に掲載している<面白い作文の書き方指導>の説明などもあり,楽しい雰囲気の北村さんならではの資料発表でした!

爲清 昭雄 『二十世紀の予言(報知新聞の記事より)』
『授業プラン<広島>』
1901年1月の報知新聞に<100年後の未来に存在しているであろう物事を予想してみる>という気になる記事があったそうです。
いろいろな項目があるなかで,現実のものとなっているものが,「無線電信および電話」「七日間世界で一周」「鉄道の速力」「自動車の世」など。  
昔の方々の未来の予想は,なかなか素晴らしいものだったんですね!

石本 裕樹 『日本歴史唱歌 画像付きデータ』
 支援学級で担任している6年生の児童が,今とてもはまっている「日本歴史唱歌」。
 これまでは,CDを流しながら,プリントを見て歌っていたのですが,どうせなら<歌詞も絵も歌も全部1つに合体>させたほうが分かりやすいのではと思い,ムービーメーカーで作成しました。
 毎時間の授業の初めは,教室にある50インチの電子黒板の画面上にある日本歴史唱歌のアイコンをクリックするだけで,全てが済んでしまうので,とっても楽になりました!
 しかし,子どもは,歌詞をほとんど覚えてしまったので,電子黒板の画像は見ずに,楽しそうに歌ってます…。(これでいいのです(笑))




≪日 時≫ 7月18日(土) 14時 ~ 17時
≪場 所≫ 四条畷学園 科学室


まずは,水口さんの授業プラン≪学会≫の答え合わせから。

  学会の起源は,中世-ルネサンス期のヨーロッパで,保守的な大学に反発した知識人が各々で集まって行った情報交換の場である,ということです。
また,最も初期の自然科学分野の学会は,1660年に設立されたイギリスの王立協会(学会)(板倉先生は「王認学会」と訳している)です。アイザック・ニュートンをはじめ,第一線級の科学者が結集しました。そして,アイザック・ニュートンは,24年間も会長職を務めたということです。

 ということです。皆さんの予想は当たりましたか?(笑)

 さて,今回のサークルも科学準備室が満員御礼状態になるほど,たくさんの方が集う中で開催されました。そして,授業実践・授業プラン・近況報告など多岐にわたる内容の発表があり,とても盛り上がりました。
 また,2名の方がサークル初参加と,なわてサークルは活気に溢れている感じがしました。こんなサークルのメンバーの一人でいられることに,幸せを感じます。

 あと1ヶ月もすれば夏休みですね~って,早っ!うちの学校は,例年と違って,先日運動会があったので,とてもバタバタとした状態が続いていて,気が付くともう「学期末懇談会の時期」…という感じです。
 ゆったりと好きな勉強や研究ができる夏休みに向かって,ラストスパートです!皆さん,顔晴りましょうね~