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2019n6tn.docx
●定例会=2019年6月15日(土) 午後2時~6時
●会 場=四條畷学園小学校科学準備室
●参加者(9名)
渡辺慶二(豊年福祉会相談役)
西村寿雄(科学読み物・地学研究)
音田輝元(大阪府高齢者大学校理事・大阪科学の授業をたのしむ会代表)
中嶋典子(枚方市小学校栄養教諭)
雁金美佐枝(自称「家政婦」)
笠井 亮(大阪電気通信大学・ルネサンス大阪高校非常勤講師)
永岡 修(四條畷学園小学校3年)
石本裕樹(守口市小学校教頭)
水口民夫(ルネサンス大阪高校理科非常勤講師)
<資料発表>
★渡辺慶二(豊年福祉会相談役)
相談役として毎日ホーム(高齢者介護施設)に行っています。たくさんのお年寄りに楽しんできてもらうことが一番の喜びです。「(この仕事)死ぬまでやりますよ」という力強い言葉に勇気づけられました。
★西村寿雄(科学読み物・地学研究)
回転方向が確実に決められるガリガリプロペラとして〈わりばしプロペラ〉を作りました。作り方はいたって簡単でした。回し方は,割りばしの右面,左面の上部をこすります。こする面によって回転方向はかわります。こすり棒はペンチやラジオペンチなどの金属がよく振動を伝えます。 〈がりがりプロペラ〉 が回転するナゾについても板倉先生の文を参考にみなさんで話し合いました。フラフープが回転する理屈も,これと基本的には同じということです。
★音田輝元(大阪府高齢者大学校理事・大阪科学の授業をたのしむ会代表)
「教室日記 <こころの天気図> 」には〈法円坂子どもプラザ〉での参加者の笑顔と楽しかったという感想が満載です。いつでも笑顔が見える方向へ歩いている音田さんの姿がそこにはあります。≪もしも原子が見えたなら≫の〈シミュレーション〉版の画像一覧表,「原子の構造から素粒子へ〈最小粒子〉入門」のテキスト作成など,新しい発想で子ども科学教室の実践が進んでいます。来年の7月に「音田さんの古希(70歳)をお祝いする会」を予定しています。
★中嶋典子(枚方市小学校栄養教諭)
4月に転勤して新しい学校でどのような食育教育の実践をしていったらいいのか,模索しています。堺・南河内仮説サークルの上村さんの作られた〈あなたの夢はなんですか?〉のプランができればいいと思っています。担任や理科専科が休まれたときに,かわりにそのクラスに入って,授業ができればいいなあと思っています。
★雁金美佐枝(元・四條畷学園小学校 現・自称「家政婦」)
「伊藤恵さんの退職記念の会」に参加しました。かつて伊藤さんのクラスにいたたいへんな子どもにどう対応したらいいのか困っているときに学校外の組織の専門家に助けてもらって乗り切った話など,たくさんのことを学びました。メグちゃんには,ぜひ大阪に来てもらって講演をしてもらいたいと思っています。
★笠井 亮(大阪電気通信大学・ルネサンス大阪高校 非常勤講師)
「理科教育法3」の講義通信の紹介。内容は,「間違えるって,どういうこと?~頭が悪いから間違えるのか?」というテーマで,板倉さんの文章の紹介をして ≪電池と回路≫ の問題を考えてもらいました。子どもの認識の道筋と「間違えることの意味」について学生さんに考えてもらい,将来,教壇に立った時に「間違えるというのは決してバカだからではない」 「むしろ新しいことに挑戦して自分の頭で考えるから間違えるのだ」 ということに気付くことで,子どもたちの〈かしこい間違い〉にも適切に対応できるようになってもらいたいということです。ルネサンス大阪高校通学コースの仮説実験授業で ≪もし原≫ をしました。生徒さんからは,「原子がみえたならなんて考えたことがないので,見えることも,数が意外と少ないことも知りませんでした」 という感想も出されました。以前数学の授業でやった 「利息の数学~対数グラフを使って」(長岡清さん)の資料と感想文の紹介もしてもらいました。
★永岡 修(四條畷学園小学校3年)
4月から≪ものとその重さ≫をしています。一日一問というペースです。それだけ討論が活発に行われています。水とアルコールを足すと体積は減るのですが,重さはどうなるのか,という問題では,最初重さはかわらないと予想していた2人が討論をするなかで自分の予想をかえて結局クラスの正解者がゼロということになりました。自分の予想をかえて結局まちがえた二人はとてもくやしがっていたそうです。こういうことを経験することで「他人の意見に左右されない主体的な人間」に育っていくのだと思います。
★石本裕樹(守口市小学校教頭)
転勤して二カ月が過ぎました。新しい学校ではよく走り回る教頭先生として子どもたちから人気です。子どもたちの前で連続逆上がりを披露したり,新体力テストのソフトボール投げでは,プールのフェンスのところまでボールをうんと投げて子どもたちは驚いたそうです。教頭業務のかたわら,教室に入れないひとりの子どもを職員室で相手をしています。その子は職員室のパソコンでユーチューブの動画をみたりしているのですが,無理に教室に連れていくのではなく相手のようすをみてパニックにならないように対応しています。その子の親からも信頼をおいてもらっているので,これから彼が喜びそうなこと=「おりぞめ」とか仮説の財産を使っていったらどうかという意見が出ました。音田さんから出された「これからはそういう子どもがますます増えていくので科学的な理論に基づいた対応をして必要があること全職員にアピールする必要がある」という意見に賛成です。サークルでこういうむずかしい問題をかかえている子どものことを仮説実験の発想で議論できるのはすばらしいことです。
★水口民夫(ルネサンス大阪高校理科非常勤講師)
<水口民夫の個人誌>=「素粒子」は犬塚さんの追悼号です。犬塚さんが教師になってはじめて仮説実験授業を参観したのは,四條畷学園の研究会でのことです。犬塚さんは,西谷さんの≪浮力≫の授業をみて衝撃を受けたそうです。それまで自分のやってきた中学校での理科教育はいったいなんであったのかと思い,それから仮説実験授業にのめりこんでいった犬塚さん。学園の科学準備室には,いまでも犬塚さんたちが作られたガリ本 『仮説』 が本棚に並べられています。
犬塚さんの訃報を聞いて音田さんは次のようなメールをなわてサークルのメンバーに発信されていますが,夢中になれるものに出会えた幸せをあらためて感じています。
板倉先生,そして犬塚さんに出会えたことに感謝して,「これからますます〈板倉科学のたのしさ〉 を伝える活動に<夢中>になりたい!」と思います。
〈音田人生はこれしかない!〉 でたのしく動いて生きていきます・・・。〈科学の世界〉 では,犬塚さんとお別れしましたが,〈心の世界〉 では,「いつまでも〈刺激・過激・感激〉 の人,犬塚清和さん!」 として生きています。もっともっと,やるしかないでしょう!
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●定例会=2019年6月15日(土) 午後2時~6時
●会 場=四條畷学園小学校科学準備室
●参加者(9名)
渡辺慶二(豊年福祉会相談役)
西村寿雄(科学読み物・地学研究)
音田輝元(大阪府高齢者大学校理事・大阪科学の授業をたのしむ会代表)
中嶋典子(枚方市小学校栄養教諭)
雁金美佐枝(自称「家政婦」)
笠井 亮(大阪電気通信大学・ルネサンス大阪高校非常勤講師)
永岡 修(四條畷学園小学校3年)
石本裕樹(守口市小学校教頭)
水口民夫(ルネサンス大阪高校理科非常勤講師)
<資料発表>
★渡辺慶二(豊年福祉会相談役)
相談役として毎日ホーム(高齢者介護施設)に行っています。たくさんのお年寄りに楽しんできてもらうことが一番の喜びです。「(この仕事)死ぬまでやりますよ」という力強い言葉に勇気づけられました。
★西村寿雄(科学読み物・地学研究)
回転方向が確実に決められるガリガリプロペラとして〈わりばしプロペラ〉を作りました。作り方はいたって簡単でした。回し方は,割りばしの右面,左面の上部をこすります。こする面によって回転方向はかわります。こすり棒はペンチやラジオペンチなどの金属がよく振動を伝えます。 〈がりがりプロペラ〉 が回転するナゾについても板倉先生の文を参考にみなさんで話し合いました。フラフープが回転する理屈も,これと基本的には同じということです。
★音田輝元(大阪府高齢者大学校理事・大阪科学の授業をたのしむ会代表)
「教室日記 <こころの天気図> 」には〈法円坂子どもプラザ〉での参加者の笑顔と楽しかったという感想が満載です。いつでも笑顔が見える方向へ歩いている音田さんの姿がそこにはあります。≪もしも原子が見えたなら≫の〈シミュレーション〉版の画像一覧表,「原子の構造から素粒子へ〈最小粒子〉入門」のテキスト作成など,新しい発想で子ども科学教室の実践が進んでいます。来年の7月に「音田さんの古希(70歳)をお祝いする会」を予定しています。
★中嶋典子(枚方市小学校栄養教諭)
4月に転勤して新しい学校でどのような食育教育の実践をしていったらいいのか,模索しています。堺・南河内仮説サークルの上村さんの作られた〈あなたの夢はなんですか?〉のプランができればいいと思っています。担任や理科専科が休まれたときに,かわりにそのクラスに入って,授業ができればいいなあと思っています。
★雁金美佐枝(元・四條畷学園小学校 現・自称「家政婦」)
「伊藤恵さんの退職記念の会」に参加しました。かつて伊藤さんのクラスにいたたいへんな子どもにどう対応したらいいのか困っているときに学校外の組織の専門家に助けてもらって乗り切った話など,たくさんのことを学びました。メグちゃんには,ぜひ大阪に来てもらって講演をしてもらいたいと思っています。
★笠井 亮(大阪電気通信大学・ルネサンス大阪高校 非常勤講師)
「理科教育法3」の講義通信の紹介。内容は,「間違えるって,どういうこと?~頭が悪いから間違えるのか?」というテーマで,板倉さんの文章の紹介をして ≪電池と回路≫ の問題を考えてもらいました。子どもの認識の道筋と「間違えることの意味」について学生さんに考えてもらい,将来,教壇に立った時に「間違えるというのは決してバカだからではない」 「むしろ新しいことに挑戦して自分の頭で考えるから間違えるのだ」 ということに気付くことで,子どもたちの〈かしこい間違い〉にも適切に対応できるようになってもらいたいということです。ルネサンス大阪高校通学コースの仮説実験授業で ≪もし原≫ をしました。生徒さんからは,「原子がみえたならなんて考えたことがないので,見えることも,数が意外と少ないことも知りませんでした」 という感想も出されました。以前数学の授業でやった 「利息の数学~対数グラフを使って」(長岡清さん)の資料と感想文の紹介もしてもらいました。
★永岡 修(四條畷学園小学校3年)
4月から≪ものとその重さ≫をしています。一日一問というペースです。それだけ討論が活発に行われています。水とアルコールを足すと体積は減るのですが,重さはどうなるのか,という問題では,最初重さはかわらないと予想していた2人が討論をするなかで自分の予想をかえて結局クラスの正解者がゼロということになりました。自分の予想をかえて結局まちがえた二人はとてもくやしがっていたそうです。こういうことを経験することで「他人の意見に左右されない主体的な人間」に育っていくのだと思います。
★石本裕樹(守口市小学校教頭)
転勤して二カ月が過ぎました。新しい学校ではよく走り回る教頭先生として子どもたちから人気です。子どもたちの前で連続逆上がりを披露したり,新体力テストのソフトボール投げでは,プールのフェンスのところまでボールをうんと投げて子どもたちは驚いたそうです。教頭業務のかたわら,教室に入れないひとりの子どもを職員室で相手をしています。その子は職員室のパソコンでユーチューブの動画をみたりしているのですが,無理に教室に連れていくのではなく相手のようすをみてパニックにならないように対応しています。その子の親からも信頼をおいてもらっているので,これから彼が喜びそうなこと=「おりぞめ」とか仮説の財産を使っていったらどうかという意見が出ました。音田さんから出された「これからはそういう子どもがますます増えていくので科学的な理論に基づいた対応をして必要があること全職員にアピールする必要がある」という意見に賛成です。サークルでこういうむずかしい問題をかかえている子どものことを仮説実験の発想で議論できるのはすばらしいことです。
★水口民夫(ルネサンス大阪高校理科非常勤講師)
<水口民夫の個人誌>=「素粒子」は犬塚さんの追悼号です。犬塚さんが教師になってはじめて仮説実験授業を参観したのは,四條畷学園の研究会でのことです。犬塚さんは,西谷さんの≪浮力≫の授業をみて衝撃を受けたそうです。それまで自分のやってきた中学校での理科教育はいったいなんであったのかと思い,それから仮説実験授業にのめりこんでいった犬塚さん。学園の科学準備室には,いまでも犬塚さんたちが作られたガリ本 『仮説』 が本棚に並べられています。
犬塚さんの訃報を聞いて音田さんは次のようなメールをなわてサークルのメンバーに発信されていますが,夢中になれるものに出会えた幸せをあらためて感じています。
板倉先生,そして犬塚さんに出会えたことに感謝して,「これからますます〈板倉科学のたのしさ〉 を伝える活動に<夢中>になりたい!」と思います。
〈音田人生はこれしかない!〉 でたのしく動いて生きていきます・・・。〈科学の世界〉 では,犬塚さんとお別れしましたが,〈心の世界〉 では,「いつまでも〈刺激・過激・感激〉 の人,犬塚清和さん!」 として生きています。もっともっと,やるしかないでしょう!
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