なわて仮説サークル

 仮説実験授業の話題を中心にいろいろなことが毎回話題に上がっています。ぜひ,参加してください。

9月例会

2017-09-25 12:43:00 | ノンジャンル
8月は例会はありませんでした。

久しぶりの例会です。

PDFのサークルニュースは写真入りですので、ぜひダウンロードしていただけたらと思います。
(水口さんにサークルニュースを作っていただいています。)

    ⇒ 2017n9.pdf



●2017年9月16日(土) 午後2時~5時
●四條畷学園小学校科学準備室
●参加者(14名) (敬称略)
 西村寿雄(科学読み物・地学研究)
 音田輝元(大阪府高齢者大学校・理事)
 笠井 亮(大阪電気通信大学・ルネサンス大阪高校講師)
 岡部智子(高槻市小学校4年)
 中嶋典子(枚方市小学校栄養教諭)
 北村 修(四条畷市小学校算数専科)
 雁金 隆(四條畷学園小学校科学専科)
 雁金美佐枝(四條畷学園小学校2年)
 石本裕樹(守口市小学校教頭)
 木村直子(大東市小学校理科専科)
古川真司(岸和田市小学校支援学級)
 永岡 修(四條畷学園小学校3年)
室元昭雄(四條畷学園高校理科)
水口民夫(ルネサンス大阪高校理科)








★音田輝元(大阪府高齢者大学校・理事)
 ・スライド版<ロケットで遊ぼう>の紹介
 ・活動通信 「教室日記<心の天気図>」
   8月6日<科学の祭典>第2回大阪科学フェステイバルは大成功! ぼく(水口)も初参加。「くるくる磁石人形」のコーナーを北村修さんと担当しました。今年の夏休みも音田さんにとっては「過激(スケジュール) 刺激(新企画に) 感激(たくさんの笑顔に)」の三激だったそうです。こういう「激」なら大歓迎です。

★笠井 亮(大阪電気通信大学・ルネサンス大阪高校講師)
  大学の講義通信を毎回持ってきてもらっています。西村先生のコメントを紹介します。
(ここから引用)
 大学生に対する「もし原」の講義通信,興味深く読みました。私も,短大では定番の授業でしたが,私の場合はまったく理科嫌いの生徒さんたちでした。それだけに初めて知る「原子」の世界に嬉々としていましたが,笠井さんの場合はある程度「原子」についても知っている生徒さんですよね。「質問2」の生徒さんの予想分布に興味があります。いくら先に知識はあってもイメージはなかなかついていなかったのですね。特に分子が動いているというイメージは今までの教育ではなかったのでしょうね。「たのしさ度」もほとんど4,5で生徒さんの意識変革がよくわかります。
 感想文にも予想外だったことがよく出ていますね。やはり「もし原」は小から大,いやシニアまで基本的な授業書ですね。改めて感激しました。(ここまで引用)
★西村寿雄(科学読み物・地学研究)
 ゴム磁石を使った「パタパタキツツキ」の紹介。ゴム磁石は表と裏に両極があるのではなく,黒い面に両極が交互に並んでいます(NSNSNSNSMS)。そこで,2枚のゴム磁石をくっつけて縦横に動かすとパタパタと上下に動きます。この動きを利用してキツツキのおもちゃができます(左下写真)。

パタパタキツツキ     コケコッコー(中嶋版)   コケコッコー(石本版)

★中嶋典子(枚方市小学校栄養教諭)
★石本裕樹(守口市小学校教頭)
 偶然の一致とはこういうこと。中嶋さんと石本さんは,「コケコッコー!」のおもちゃ作りを用意してくださいました。岡山の河井さんが紹介されていたものをそれぞれ改良されたものです。タコ糸あるいはとじ紐を濡れたテイシュで引っ張ると「コケコッコー!」と鳴きます。みごとな鳴き声にみんなびっくり仰天。また,中嶋さんは「うぉー!字をさがせ」(『たのしい授業プラン国語2』 に掲載 星野好史さん作成)を給食委員会の児童と楽しんだそうです。

★岡部智子(高槻市小学校4年)
 学級通信「わくわく」に紹介されていた「おたんじょうびおめでとう」シリーズには,岡部さんからの愛のメッセージが添えられています。西田隆さんが作られた「絵合わせパズル」(西日本・近畿地方の地図)「大阪府北部の市町村マッキーノ」「都道府県を覚える歌」詩のプラン「とる」(川崎洋)も紹介してもらいました。

★木村直子(大東市小学校理科専科)
 「理科室だより」(4年,5年,6年)の紹介。4年は<もし原>
5年は「チリメンモンスター」 6年は<宇宙への道>「生物どうしのつながり」の授業をされています。<もし原>の授業では,ボンテンで分子模型作りをしました。費用は1人=100円。自作の人体模型(骨格)を画用紙でつくる材料も用意してもらいました。関節をピンでとめているので動かせます(左下写真)。成見知恵さんの「乗り出すワイン」(右下写真)には驚きました。

 




★雁金 隆(四條畷学園小学校科学専科)
 学校の仮説実験授業の研修で<光と虫めがね>の話をしました。そのときに使ったスライドを見せてもらいました。屈折の理屈をばねモデルを使った説明はわかりやすくていいと思いました。研修では虫めがねを使うと蛍光灯がそのままの形で映ることに驚いた先生が多かったということです。また,警察の取調室で使っているマジックミラー(スモークミラー)を使った実験はみんな驚いていました。ガラス屋さんから2千円で買ったそうです。




★雁金美佐枝(四條畷学園小学校2年)
 クラスで「水を入れたポリエチレン袋の串刺し実験」をやりました。水が穴から漏れてきてうまくいかなかったということでしたが,勢いよく鉛筆をさすとうまくいきました。学園の近くに「不二家」があってそこでドライアイスをキロ300円で買って隣のクラスと一緒に「ドライアイスで遊ぼう」をやりました。いま実習生を担当していて授業を見てもらうのも自分の勉強になっているそうです。なるほど,そうなんですね。ちなみに,ぼく(水口)は35年の小学校教師生活の中で教育実習生を担当したことは一度もありません。






★古川真司(岸和田市小学校支援学級)
 夏休みに仮説実験授業研究会の全国大会,体育同士研究会に参加しました。来年は支援学級の数がさらに増えるので引き続き支援学級の担任を続ける可能性もあるということです。来年の中一夫さんの会では,ミニ講演をしてもらう予定です。

★北村 修(四条畷市小学校算数専科)
「改訂学習指導要領のもつ重大な問題点」についての報告がありました。「究極のつめこみ」「英語教育の早期化」については知っていましたが,一番驚いたのは中学校の体育の武道に「銃剣道」が取り入れられる,という話です。「柔剣道」なら分かるけど「銃剣道」ってホント?とみなさん信じられないという顔でした。まるで戦時中の体育の復活ですね。
 ★永岡 修(四條畷学園小学校3年)
 <溶解>を始めました。たのしく授業をしています。担任としてテスト,宿題の処理,親への対応など大変なことも多いですが,「仮説をやっているのだから大変なことも大変だと思わないでやるという心の持ち方が大切だ」という音田さんの言葉に納得しました。

★室元昭雄(四條畷学園高校理科)
 線香花火の実験をやってもらいました。放課後の科学実験学習で高校生とやったということです。写真は調合した火薬です。燃えているところは動画でとったのでありません。とてもきれいな花火を見ることができました。毎回,たのしい科学実験の実習をして生徒さんとのイイ関係を築いています。






★水口民夫(ルネサンス大阪高校理科)
 9月の例会では,ある参加者から「研修(研究)のおしつけ」についてお話がありました。学校現場ではいろいろな場面で「おしつけ」がありますが,それが一方的に「正義」とむすびつけられるととても息苦しくなります。ぼくも35年の小学校教師生活でなんどかそういう場面に遭遇してきましたが,「ほんとうの真理・正義とは何か」という板倉先生の資料をもとに10月の例会では,参加者のみなさんと討論してみたいと考えています。自分が参加したい,やりたいことをやるのが本当の研修・研究です。
これからのなわてサークル主催の研究会とイベントの予定をお知らせします。

なわて仮説サークル・大人の社会見学のお知らせ
世話人*水口
 地球深部探査船「ちきゅう」の一般公開の見学(静岡県清水港)に参加しませんか?「ちきゅう」は海洋研究開発機構が運用する日本最大の科学掘削船です。清水港での一般公開は7年ぶりです。「ちきゅう」は人類史上初めてマントルや巨大地震発生域への大深度掘削を可能にする世界初のライザー式科学掘削船です。国際深海科学掘削計画(IODP)の主力船として地球探査をおこなっています。「ちきゅう」の調査により巨大地震発生の仕組み,地球規模の環境変動,地球内部エネルギーに支えられた地下生命圏,新しい海底資源の解明などが期待されて
開催日 2017年12月23日(土・祝)~24日(日)
来年の研究会のお知らせ
1. 堀江晴美さんの会
日 時 2018.1.8(月・成人の日=祝日) 
講 演(10時~12時)   「不登校支援とかかわって」(仮題)
講 座「ルネ校版<禁酒法と民主主義>の体験講座」
★1.9(火)  ルネサンス大阪高校・通学コース(仮説実験授業)で<生類憐みの令>の授業をしていただきます。

2. 中一夫さんの会 
日 時 2018.2.17(土)・18(日)
講 演 「教育勅語」
  「満州事変・満州国」
「仮説実験授業のこれからと未来」
リレー講演「仮説実験授業とボクの生き方」古川真司・藤井幹二
★研究会の詳細については後日研究会ニュースに同封しますチラシにてお知らせします。
★なわてサークルの有志で夏の全国大会の帰りに長崎県池島炭鉱の体験ツアーに行ってきました。そのときの写真です。池島炭鉱は長崎県の周囲約4kmの池島の海底に広がる炭鉱で九州最後の炭坑の島。2001年に閉山になりました。島には小学校があります。全校児童6人。体験ツアーで入った坑内は20度という快適な気温。貴重な体験でした。