なわて仮説サークル

 仮説実験授業の話題を中心にいろいろなことが毎回話題に上がっています。ぜひ,参加してください。

10月例会

2015-10-21 21:10:00 | ノンジャンル
PDFをダウンロードする → 10tnjx.pdf


≪参加者 16名≫
西村 寿雄/音田 輝元/渡辺 慶二/笠井 亮/
水口 民夫/中嶋 典子/雁金 美佐枝/
岡部 智子/畑中 真一/岡田 和成/
永岡 修/宮本 なつ江/古川 真司/
木村 直子/中岡 俊晃/石本 裕樹
音田 輝元 『教室日記<こころの天気図>(No.17~19)』
『誰でも絵が描ける「キミ子方式」とは?』など
 10月10日(土)に開催された<法円坂こどもプラザ>での「不思議探検!<光と虫めがね>とエコカメラ作り」のお話を中心に、報告してくださいました。
子ども達の評価がとても高いことはもちろん、高齢者大学の生徒さん(つまり大先輩方々)向けの授業でも、とても高い評価をもらえるのが嬉しいと音田さん。(仮説実験授業の楽しさは、世代を超えるということでしょうね!)
 また、今回サークルの皆さんの注目を集めていたのが、「キミ子方式」のパワーポイント版が完成していることです!学校の図工の授業で、パッと説明して進められそうでいいな~♪という声がたくさん聞こえてきました。

笠井 亮 理科教育法3『講義通信 第2・3号』
 大阪電通大学では、後期の授業が始まりました。受講する学生も入れ替わりがあったため、<アクロステックで自己紹介>をし、出会いの授業として<ブタンガスで楽しもう>をしたそうです!もちろん、学生の評価はとても高く、いいスタートが切れましたとのことでした。
 また、後期最初の授業は≪宇宙への道≫だそうで、大きな地球のイメージをとらえる最初の方の問題を授業した後の感想では、「イメージを実感でき、なるほどと思った!」というような嬉しい感想をたくさんもらえたそうです。

雁金 美佐枝 (口頭での報告)
 ちょっと風邪をひいてしまった雁金さん。「しんどくてもサークルには参加したい!」と、意欲的に報告をしてくださいました。(お大事に。)
 クラスに入りにくくなった子どもが、≪空気と水≫の授業の時には、みんなと授業を受けてくれたという話を感動的に伝えてくださいました。文章を書くことを嫌がるその子は、仮説実験授業の感想用紙だけには自分の思いを書いてくれるそうです!(普通の授業は退屈だけど、楽しい授業なら参加したいという気持ちが湧いてくる。これって、本当に素敵なお話だと思います!)

木村 直子 『チリモンに始まりチリモンに終わる』
 10月の研究授業で「チリモン」の授業を計画している木村さん。仮説実験授業風に授業を進めていけるように、現在<質問や選択肢>を考え中とのこと。自然資料館専門員の先生にもアドバイスをいただきながら作成しているそうです。(素晴らしい意欲ですね!)
 また、4年生では≪空気と水≫を、6年生では≪月と太陽と地球≫の授業を楽しく進めていることのことでした。

古川 真司 (口頭での報告)
 久しぶりにサークルに顔を見せてくれた古川くん。今回は、学校や先生としての話を超えた、古川くんの人生感や今後のことについてたっぷりと語ってくれました。
 あのホリエモンと何度も会って直接話をし、多くの考え方を学んでいるとのこと!(すごいっ!)

畑中 真一 『学校は運動会の練習一色!そのとき理科の授業は…』
『≪月と太陽と地球≫の実験、大学で模擬授業を…』
 9月に入ると運動会の練習が始まり、若い先生が特に多い高学年の職員室での会話は、運動会一色だったそうです。「まともな授業をしてないな~。」という会話がよく聞こえてくることに、畑中さんは疑問を感じていたそうです。(確かに、気になる会話ですね…。)
 理科専科の畑中さんのたのしい授業は、そのような状況の中で、子ども達がホッとできる時間になっています。しかし、運動会で心身共に疲れている子ども達を「気持ちがたるまないように!」と、さらに締め上げる教師達。子ども達の不満がたまっていく様子を畑中さんは敏感に感じながら、不安に感じていたそうです。

水口 民夫 『いろいろな国の教科書制度』
『誕生日レポート「日々是仮説」』など
 日本の小学校では、学校教育法によって「文部科学大臣の検定を経た教科用図書」を使うとされています。ただし、「教科用図書以外の図書その他の教材で、有益適切なものは、これを使用することができる」とも書かれているそうです。(「教科書を使いながらも、<授業書>を使うことは法的には可能だ。」という話は、しっかり記憶に残りました(笑)。)
また、最近のニュースでも話題になったノーベル賞について、2009年の夏の全国大会での池田 毅司さんの資料「ノーベル賞受賞者数とGNP」も紹介してくださいました。(今回も、幅広い内容の資料を提供してくださった水口さん、ありがとうございます!)

中嶋 典子 『授業書≪ダイズと豆の木≫』
 今後、子ども達と進める予定の≪ダイズと豆の木≫に
ついて、お話してくださいました。「これからの授業が
楽しみです!」と笑顔の中嶋さんでした。

岡部 智子 (口頭での報告と「ものづくり」3つの紹介)
 先日、学期末懇談会があったそうです。というのも岡部さんの学校は2学期制だからです。そして、通知表が電子化され、便利なのか不便なのか…というお話もしてくださいました。(時代の流れですよね…。)
 また、ものづくりでは、「ドキドキハート」「変身ウルトラマン(名称不明)」「ひよこのキッス」を紹介してくださいました。(どれもシンプルだけど、クスッと笑ってしまうような可愛さです!)

宮本 なつ江 『≪もし原≫シミュレーション版 in オーストラリア』
 海外で仮説実験授業をするにあたって、1~2時間の短い時間の中で授業をしなければならないという課題があるそうです。そこで、≪もし原≫シミュレーション版を活用したところ、短い時間の中で効率よく楽しく授業ができることが証明できたという報告でした。(今後、英語版のシミュレーション版を作成する必要があるなぁと感じました。)

西村 寿雄 『絵本版「石ころってなあに」』
『由井 宏幸さんの資料「ダイジョウブ」』
 「カゴの中に入っている石ころを、大きく2種類に分けてみてください!」と話し始めた西村さん。サークルの皆さんは、<丸っこい>か<角があるか>などでワイワイと楽しく分別しました。
 西村さん曰く、「子ども達は石ころが大好きで、特にキレイな石を見ると思わず手にしてしまう」のだと。(わかります!)
 小学校高学年から石ころの勉強はしていて、中高生以上になると宇宙や地球に関する教科があるが、多くの子ども達からは遠ざかっているのが現状なのではとのこと。(もっともっと石ころ学の楽しさを伝えたいと、様々な研究を進める西村さんの熱意を、今回のお話でも感じることができました。)

永岡 修 『「ものとその重さ」授業記録』
 ≪ものとその重さ≫の第2部の初めところを研究授業でやろうと計画されているそうです。今回のサークルでは、問題5の「せんべいを粉々にしたときの重さは、変わるかどうか?」の授業記録から、子ども達が<どう考えたか>、また意見交流をした後に<考え方がどう変化したか>を分析されていることをお話しいただきました。
 サークルの皆さんからは、「この授業書の内容については、既に様々な研究がなされた結果の成果物なので、研究授業でする意味が…?」との意見などがたくさん出されました。また、「どのような方法で仮説実験授業の魅力を伝えるか、そして実践してみたいと思ってもらえるかに注力した方が…。」とのアドバイスも出て、白熱した議論になりました。

渡辺 慶二 (口頭での報告)
 来年1月の堀江 晴美さんの会の講演内容である
<認知症>についての話題でした。「認知症は、
進行を遅らせることができる。」や「現在の有料
老人福祉施設は、様々な問題をかかえている。」
などのお話をしてくださいました。(この夏の全国
大会で、堀江さんの認知症研究の報告は、アンコールがかかったほど人気のあったものですので、皆さん来年早々のルネ高での会に、是非ご参加ください!)

中岡 俊晃 『学級通信「Discovery」 vol.56~58』
 学級通信は、1週間に2回発行することを頑張っているそうです。今日は、午前中に土曜授業があってからサークルに参加してくださいました。
(淡々とお話をする中岡さんですが、<子ども達>と<仮説実験授業>への熱い思いは伝わってきます!)

岡田 和成 『世界の国旗を始めました』
 夏休み明けの2学期は、運動会・研究授業・全校遠
足などが立て続けにあり、なかなかたのしい授業を実
践できていないと残念そうな岡田さん。
 しかし、朝の連続小説「ルドルフとイッパイアッテ
ナ」は、毎日続けていますとのこと。また、最近クラスの子ども達は「五色百人一首」がお気に入りなのだそうです!
 10月になり≪世界の国旗≫をはじめ、11月の学芸会では世界の国旗の劇に取り組む予定だそうです!

石本 裕樹 『中さんの会・堀江さんの会のチラシ』
 来年に開催される、なわてサークル主催の2つ会(堀江さんの会【1月】・中さんの会【2月】)のチラシ作成の依頼を受けて、できあがったデザインを皆さんに見ていただきました。
 何らかの形で、全国の皆さんのお手元に届くと思います。是非、ご参加の検討をお願いします。
 うちの学校は、研究授業一色で毎日バタバタです!



11月は「関西たのしい授業フェスティバル in 百合学院」に参加
するため、次回は12月です。
≪日 時≫ 12月19日(土) 14時 ~ 17時
≪場 所≫ 四条畷学園 科学室


 関西地区の各サークルニュースを集めた冊子『あなたがいるから』が存続の危機に直面していると知りました。当たり前のように受け取っていたあの冊子も、皆さんのためにと時間と労力をかけて作成してくださった方がいるから、私達の手元に届くものだと改めて気づきました。
 ただ、『あなたがいるから』の到着を待ち望むファンは、私も含めて多いのではと思います。何らかの形で継続できるよう知恵を出したいと思います。