長内那由多のMovie Note

映画や海外ドラマのレビューを中心としたブログ

『メン・イン・ブラック インターナショナル』

2020-03-19 | 映画レビュー(め)

 『マイティ・ソー バトルロイヤル』『アベンジャーズ エンドゲーム』等でコメディセンスを見せてきたクリス・ヘムズワースとテッサ・トンプソンが『メン・イン・ブラック』シリーズのリブートで再タッグを組むと聞いて期待したが、考えてみれば第1作目は20年以上も前の97年(ウィス・スミスのほとんどデビュー作みたいなもんだ)製作である。こんな大昔のコンテンツを引っ張り出す懐古企画に期待する僕らもどうかしていた。全編ヌルいギャグ、死んだ間合い、スリルに乏しいアクション…ヘムズワースとテッサのコンビも実にぎこちなく、覇気のない映画である。

 2019年の翻案としても練り込みが足りず、一応ギャグにはされているが“Men in Black”にwomanはいないワケで、新人エージェントのテッサをベテランのヘムズワースが教育するというのはマンスプレイニングであり、逆の方がずっと新鮮で面白くなっただろう。MCUのメンバーは座を出ると途端に精彩を欠くが、彼ら2人もとんだ失点になったなぁと思わざるを得ない。


『メン・イン・ブラック インターナショナル』19・米
監督 F・ゲイリー・グレイ
出演 クリス・ヘムズワース、テッサ・トンプソン、リーアム・ニーソン、レベッカ・ファーガソン、エマ・トンプソン
 

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