長内那由多のMovie Note

映画や海外ドラマのレビューを中心としたブログ

『トランス』

2020-11-22 | 映画レビュー(と)

 2008年の『スラムドッグ・ミリオネア』でオスカーを制し、とっくに巨匠と言ってもいいキャリアのハズなのに一向に老けない人である。ダニー・ボイル監督の2013年作は彼ならではのデタラメな疾走感で突っ走るサスペンスだ。頭に傷を負った泥棒が盗んだ絵画の隠し場所を思い出すべく、心理学者の催眠術を受ける…こうして書いてるだけでも「なんじゃそりゃ」と言いたくなるプロットはドンデン返しのためのドンデン返しを繰り返し、ついには僕らも劇中人物よろしく夢か現かわからなくなっていく。マジメに付き合うだけ無駄だ。ジェームズ・マカヴォイ、ヴァンサン・カッセルも才能のムダ遣いである。

 劇中「ゴヤが裸婦にヘアを描いたせいでパイパンはなくなった!」という仰天ゴヤ評が飛び出し、心理学者役のロザリオ・ドーソンがまさかのフルヌードを披露!(モザイクでわからないが、多分剃ってる)。本作をきっかけにドーソンとダニー・ボイル監督は交際に発展した。なんだよそれ!


『トランス』13・米、英
監督 ダニー・ボイル
出演 ジェームズ・マカヴォイ、ヴァンサン・カッセル、ロザリオ・ドーソン
 


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