きょくたN日常事態宣言

パンデミック
ずっと自宅待機
でも手洗いうがいマスク換気

「攻殻機動隊2」

2005年09月15日 23時31分06秒 | 読書とか
一度上げた記事を大改定。小さな文字が改定前。

 ほほほ、2001年発行?なぜ本屋で見なかったんだろう。
 入り込まないと読むのはつらいなあ。大人の絵本ですねえ。
 感情移入する場所があるとすれば、たらこ唇AIたちですか。>ぶたかわいそ
 素子さん「怪物」になってますねえ。
 さらに「拡大」を求めるんでしょうか。
 何か感想を書こうとするとネタばらしになりそうなので、絵がきれいよ~くらいにしときます。
 エピローグの「さるかにの次の花咲き」シーンでは、音楽が聞こえるような気がした。まあ、勘違いと笑うでしょうが。>たぬきかわい!
 士郎正宗氏はもう少しメカニカルな部分も描きたかったんじゃないかなあ。私は兵器マニアじゃないからいいんだけど。


セシリアさんからの指摘で少し考えて、大改定。
難解なつくりの作品であるので、ネタばらしにならない程度で書いてみたつもりです。

「攻殻機動隊2」士郎正宗著 2001年講談社
 ほぼ半分のページがフルカラー

2035年3月6日の物語
(その日、おそらく我々の多くは生きている。何かイベントやるかい?爺婆で。)

●登場人物
荒巻素子(あらまきもとこ) ポセイドンインダストリア社考査部長
荒巻素子の支援AIたち(ロキ コナン ムサシ レックス マックス チューイ シーヴァ ハニバル ベクタ ゼノン ダンテ バルキリー?)
アンタレス ポセイドンインダストリア社社長特別顧問
グレス 素子の秘書長 ストーリーの展開の邪魔になって?休暇をとった。
魂合環(たまいたまき)白い狸や怪しい姿で登場。

支援AIたちの名前の並びを見ると、「はてなダイアリー」の検索リンクが有ると便利だなあと思う。普段はうっとうしいけど。

●荒巻素子のデコット
M-1 #01で登場、船上
クララⅡ 荒巻部長
クラリスM 
F4デコイ(ソフト?) ネット内イメージ
オフィス1 クララⅡのこと?
クロマ #04で登場
ひみつきちから出てきたデコットと、戦闘体の中のデコットは呼称不明。

感想はお気に入りのシーンを並べる事でわかるでしょう。どんな読み方をしているのかも。
この本は目次とページが無いので、シーンは自分で探してください。

●お気に入りシーン
#01
◆「わかったマスターが狸化粧だ」>ああ、義体でも化粧するんだ。
そういえば、1と2では10年の開きがあることも原因だが、化粧が変わっているな。義体自体も違うのだろうが、狐タイプの化粧だったのが確かに狸化粧になっている。それは表紙を比べるとよくわかる。士郎正宗氏の自嘲だろう。
◆「モトちゃん バーサーカーパックC ウルトラバイオレンス」>モトちゃん?
#02
◆不審な船を見つけて突撃志願者(支援AI(だれだ?))出動!>浮き輪?がかわいい
戻ってきてから「ふ~、びーる、びーる」口がいつものドーナツで無くガムテープ状になっている。>かわいい
◆海賊船の艦内対応にたいし素子の支援AI「タイプDランク12から13の間です」「僕らよりヘタレです」>おお、自らへタレと認めているのか!感情移入するとこか?
「ここはひとつ皆殺しって事で…」>おいおい!
続けての「発進って言わせて、言わせて!」>タチコマもそうだが、支援AIを未発達な子供として表現しているわけだ。そこに反応する私も未発達なのだろうな。
◆海賊船のセーラー、マルガリータとチェチェリア。>横乳がうれしい
素子の裸はいくら見ても色気を感じないが、これはいいサービスだ。
◆ラハムポル博士のファイルを海賊から手に入れる。>おおきな複線なり。
お気に入りシーンではなく、チェックポイント
#03
◆支援AIが素子におねだりをするシーン。「電脳エキスポで出物が…」素子に軽くいなされる。>でも、諦めない。また何かたくらむに違いない。
犬は飼い主に似るというが、支援AIも使用者に似るのだろうか。いや、似るに違いない。
◆イボガイン(薬物) お気に入りというよりも「気になる」
前から思っていたのだが、他の人間の感覚を共有できるのなら、痛みや快感も共有できるはず。脳から直接情報を移したのであれば、酒を飲んでいなくても酔っ払うだろう。
性別に関係なくセックスの快感を共有でき、出産の痛みを共有できる。>したくないけど。
実際には目で見るのとテレビで見るくらいの差があるかもしれないが。
◆グレス(秘書長)の休暇申請に支援AIが「またなんか悪だくみスか?」「やさしげに接近してみだらな行為を」>支援AIのげっそりした顔もかわいい。
支援AIにこんな事を言われるという事は、普段の素子の素行の悪さがうかがわれる。
「やっぱりなんかいかがわしい目的の伏線が」
◆「高機能身体能力者移動規制法」>道交法の拡大版でしょうね。
使い方によっては危険な機械である事は間違いないわけで、それに対する法律があって当然。それを破るものがいるのも当然。
◆クラリスMが川に飛び込み頭を打ったとき「構造解析やりまっす!」
こいつら支援AIにとって「構造解析」って…なに?タチコマのときもそうだけど。あれかな…
◆#03ラストページの前、支援AIが「おもしろいからでは?」>笑った
笑ったが、#05でおもしろい理由がぜんぜん違う事がわかった。おもしろい?
◆フリーズする支援AI>かわいい
#04
◆かわいいメイドさん >おっと、マックス(支援AI)かい。
素子のお楽しみ相手かと期待したのに。そうすると、「Aパック」を取り出したメイドはレックスか?
特にレックスは大忙し。「ひみつきち」の警備を命じられているのに、標準戦闘体での身辺警護も同時に命じられたわけだ。レックスは12人(体?)の中で一番のお兄ちゃんなのかな。それで同時にこなすだけの能力は十分にあると。
◆標準戦闘体 >笑い
マックスとレックスが入っていると思うと。しかも、メイドにも入っていたんでしょ。声を想像して読むと笑いが止まらない。全部、あのフチコマの声で読んでみてください。
◆カラーページの格闘シーンにはセリフを入れることをお勧めします。
「マッサージいかがっすか?」「火炎エステもございます」
◆ロキ「構造解析していいですか?」頬を染めている。「冬眠後一通りね」「やったあ!」
なんだか私もうれしいぞ。
#05
◆「あの超ミニに惑わされるな。目線誘導技術使ってるぞ」
このセリフは読者に対する注意に違いない。士郎正宗氏は「そこの厨房!裸を見て喜んでないで内容を読め」ってことを言ってるんでしょ?
◆デカトンケル >でかい豚をける?デカ トン ケル トンケルでっか?
◆キリー=桐井正人って、日本人かい!「大阪冬の陣真田丸」?
ネットでどんなにかっこつけていても現実はこんなもんといった表現?
◆親子対決 「同位体」?>ゴーストはどうなってんのかな? ゴースト自体の分裂、融合が可能になっているように見受けられる。

表現手法は我々の行っているネットの拡大版。テーマは「生命」だろうか。
更なる「成長」(進化)を求め精神分裂した「素子」が、その手段を手に入れたことで正常化し、荒巻素子の「個」を認めたということで良いんでしょうか。
また、時間的な設定からすると、エピローグで環が見せたのは未来(当日)。そして、エピローグの後、環は草薙素子に操られる事になるのだな、と。
生物的に「自己増殖」を考えると女性である必要性が生じる。だが、この作品を女性が描いたらどうなっていたろう。きっとどろどろの話になるのだろうな。

**********************************

参考)コメント欄でamazonアソシエイト(アフィリエイト)について書いてますが、自分のブログから自分で買ってもマージンは入らないようです。
コメント (14)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ムラ社会とモヒカン族

2005年09月15日 13時22分31秒 | ぐだぐだ
 ムラ社会とモヒカン族という言葉による区別があるらしい。
 検索はすぐに出た。

 そんな区別はいらないが、はっきりどちらかだとわかれば対応が便利だなあ。
 私はモヒカンに賛同しつつ、ムラ社会に生きたいような存在だから。

 でも、「ムラで~す」と言われたらコメントつけないだろうな。
 逆に「モヒカンじゃ!」といわれても、怖くてコメントつけなくなるか…

 やっぱり変な区別しないでいいんじゃないかな。
 そんなに嫌ならアクセス禁止にすればいい。


2006-02-24

 カテゴリー変更しました。
 だって、言葉遊びみたいだから。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「虎よ!虎よ!」

2005年09月15日 03時24分38秒 | 読書とか

 アルフレッド・ベスターの傑作である。(1956年発表)
 amazonで調べたところ、新刊が714円で古本が1100円~
 なに?どうしてそうなるの?と、事情に詳しくないおっさんは思う。
 15年前の発行1100円、21年前1200円と2200円、19年前で3000円。本の状態にもよるのだろうが…
 ちなみに、私の持っているのは昭和53年の初版?らしきもの。ただし、美本ではない。紙は焼け見るからに古本であるばかりでなく、いくつかのドッグイヤーと私の書き込みやマーキングがある。

2008年2月復刻版が出ています。なので、中古の値段も下がってますね。

 出会いは古本屋で表紙を見たこと。生頼さんのイラストに惹かれての衝動買いであった。牛丼を大盛りにするかどうか悩む頃であったから、当時としては結構な出費であったが、それがいま、心を満たしてくれる「お宝」のひとつとなり、大成功であったと喜んでいる。

 さて、この作品は「モンテクリスト伯」をもとに作られたそうだが、本家は出会いがあれば読むということで、わざわざ買って読むつもりはない。
 amazonの星評価は当てにならないだろうし…
 内容や作者や時代もわざわざ紹介したりしない。
 
漫画にするなら
 原哲夫さんにお願いしたい。
 「アキラ」で〈燃える男〉のシーンを使った大友克洋氏も考えたが、主人公ガリヴァー・フォイルの野蛮さを表現するには、あの「北斗の拳」が適当であると思えた。また、オリヴィア・プレスタインの外観イメージがユリアとシンクロするのだ。(あくまで外観イメージであり、かなり性格は違う)

登場する女性たち
 誰もがテレポーテーションできるジョウント社会は、女性が蹂躙される世界であり、それでもしたたかに生きている。
 フォイルと出会う女たちはフォイルを憎み、そして愛する。この女性たちがフォイルを助け、高め、また貶めるのだ。愛と憎しみがこんなにも自然に共存している。

 宗教
 フォイルの宗教批判は、フォイルの野蛮さを際立たせるための手法なのか、それともベスターの思いを代弁しているのかはわからない。
 だが、科学の進歩は確実に宗教のあり方について見直しを迫るものであり、それがなければその存在は社会の中で異端とならざるを得ない。

 パイア
 「現代科学」そのものを物質に置き換えて表現しているのか?
 または、情報化社会を予見し、愚鈍で卑劣な民衆が「パイア」を持つ事に対する警告?

 狂ったロボットの発言
 終盤にダーゲンハムの放射能により故障したロボットが話す内容は、狂っているようでもありながら真実を言い当ててもいる。その中での特にお気に入りのセリフが、
「あなた方はみな奇形なのです。しかしいつでも奇形だったのです。人生は奇形ですから。だからこそ、それがその希望であり栄光なのです」

「諸君は豚だ!」
 ピカデリーサーカスの中心、エロスの像の頂上、フォイルが叫ぶ。

 いわゆる「人並みの幸せ」を考える暇を与えない作品である。
 だから、ガリヴァー・フォイルに感情移入する人間は少ないだろう。
 だが、だからといってフォイルを完全に否定もできない。好きになれないが、その存在と行動を認めざるをえなくなっていく。
 とにかく、盛りだくさんで様々な読み方ができる作品ですよね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする