「エンドレス」結城昌治(-1996) 1991中央公論社
おお、この作家の作品はまた通して読んでみたくなったぞ。(結構作品数がありそうだけど
- 「切符」自分の名前も忘れてしまった老人の左手に握られた切符
- 「血統」脳卒中の血統~競馬~
- 「約束」親の不倫~殺人~
- 「一時間後」ラブホテルへ入って何もせず~離婚~
- 「指揮者」ここで棒を止めたら
- 「エンドレス」ピアノにカミソリ
- 「ミステーク」
- 「愛妻死」腹上死~その原因は~
- 「愛のしるし」愛のため~欲望を抑えて~禁煙、禁酒、禁ゴルフ、禁麻雀、そしてきみ(も)
- 「痴漢」それは同僚の父親~葬儀の写真で知った~
- 「もっと美しく」別れた二人がともに整形して出会う~
- 「電話魔泥棒」泥棒した相手に電話~
お気に入りは「血統」と「一時間後」ですね。特に「一時間後」はいい。
理不尽な形での離婚をさせられてしまったが、なんとなく、怒りがわいてこない感じ。
「一時間後」は充分に長編にできる作品ですよ。前後の展開やら人間関係、心理描写やらすれば、どこまでも拡がっていけそうだ。あとはキャラクター次第って感じで。