きょくたN日常事態宣言

パンデミック
ずっと自宅待機
でも手洗いうがいマスク換気

20110703

2011年07月03日 19時27分14秒 | ニュース7

2011年07月03日(日) NHKニュース7

  • 水の事故相次ぐ~5人死亡 兵庫明石小学生3人死亡、愛知愛西子供を助けに入った男性死亡、和歌山、茨城土浦男児意識不明、京都亀岡女子中学生意識不明、他
  • フクシマ
    • 5号機、海水漏れホース交換3時間半冷却停止
    • 3号機、放射線を遮る鉄板を~窒素注入を~
    • 『特定避難勧奨地域』指定された家、されない家(同じ敷地内でも)
  • ボーイング787型機(TNP(低燃費)) 日本初飛来、日本の技術も~ 全日空55機、日本航空35機導入予定
  • アニメ・エキスポ(アメリカロサンゼルス)
  • 群馬県知事選挙~大沢現知事当選確実
  • タイ、3年ぶりタクシン側政権の見通し
  • 玄海原発、玄海町運転再開容認正式伝達へ
  • 千葉市原リンゼイさん殺害事件、両親初公判に来日
  • ゴルフ女子ツアー 上原彩子2年ぶりツアー3勝目
  • 体操ジャパンカップ~鶴見(初)、上原(3連覇)ともに優勝~
  • プロ野球6試合
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◆「チェルノブイリの祈り」

2011年07月03日 16時16分55秒 | 読書とか

「チェルノブイリの祈り 未来の物語」スベトラーナ・アレクシエービッチ 松本妙子訳 1998岩波書店

生きたまま高濃度汚染放射性物体、死体は亜鉛の棺に、生まれたこどもはすぐに死ぬ。
もう、最初の消防員エピソードだけでお腹いっぱいになってしまうくらいです。

チェルノブイリを見るのは、フクシマの未来を見ることにもなるのでしょうか。
フクシマと違うところもたくさんあるが、共通するとこはもっとたくさんあるかもしれない。未来においては。

  • 「チェルノブイリのりんごを食べてもいいでしょうか」「食べ残しは地中深くに埋めるように」
  • 「チェルノブイリのりんごはいかが?」「それじゃ売れないでしょ」「姑や上司にって買っていくよ」

虫やミミズもいない 残される動物たち 森にも動物たち
核焼け(肌が黒くなりもう助からないだけの被曝 嗅覚障害
戦争から逃れた人がチェルノブイリに逃げてくる。
被災地泥棒、放射性廃棄物横流し~汚染物質の流出 食べ物も放射性廃棄物
英雄・強制、情報隠蔽、情報操作~ヒロシマ・ナガサキの本が図書館から消える 正しくない機器による計測
死を考える子供たち~病院ごっこ 長時間立っていられず、すぐに鼻血を出す 笑わない子供たち
病気とチェルノブイリとの因果関係認められず、保証金目当て扱いと 責められる被害者~『放射能恐怖症』
「生むことが罪になるって人もいるのよ」
ここで暮らさなければならない 線量計を貰っても警報音に悲しくなるだけ
守られない通達 不正、ピンはね 一人一人の正当化・言い訳
子どもの中にあるチェルノブイリ
責任者=犯罪者、誰も理解していなかった

「わたしは自分の目で全てを見ておく必要があるんだ」

上の怒りを買うことの方が原子力よりも怖かった。
自分の子供だけひそかに連れ出し、自分たちだけは防毒マスクと特殊作業服を持っていた。

「わたしたちチェルノブイリ人よ!何か頂戴」~チェルノブイリはえさがもらえる飼葉桶
チェルノブイリなんて当局の問題
牛乳ビンに<大人用><子供用>ラベル

ベラルーシ百科事典社『チェルノブイリ』集1996年
「長期にわたる低線量放射線の影響の結果、わが国では、がん疾患、知的障害、神経・精神障害、遺伝的突然変異を持つ患者の数が毎年増加しつつある。」

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◆「ベルリンからの手紙」山本知佳子

2011年07月03日 12時05分07秒 | 読書とか

「ベルリンからの手紙」【放射能は国境を越えて】山本知佳子 1989八月書館

チェルノブイリ原発事故後、ヨーロッパ(西ドイツ)の様子

不安だが普段と変わらぬ生活
親たちのグループによる自主的な防御活動、測定・情報センター、全国的ネットワークへ
当事者ほど、被害が大きいほど、信じたくない知りたくない
拡大するデモ、でも、生活者の関心は続かない
動かぬ国に、自治体や親たちが子どもの環境改善(洗浄)
一時避難・退避できても、安全な場所にいる喜びはない。再び戻らねばならないのだから
ほとんど汚染食品に囲まれ、選択の余地が減っていく。
汚染の軽い場所の人間の当たり前な選択も、その余地のない酷い汚染地域の人たちに重く圧し掛かる。
汚染を認めたわけではなくても、それしかなければ”日常”になっていく。

「新聞で目にする数字って、気温、株式市場だったけど、この頃はベクレルばっかり」
常に目にする高い値に麻痺する感覚

『核燃料リサイクル』ならぬ『放射能汚染リサイクル』、汚泥が肥料に(なったのか?日本2011は農水省が認めてしまったが)

皮膚の発疹
死産・出産障害

政府の事故隠し、『安全』PR、ストロンチウムとプルトニウムのデータ出さず
一部の食品を除いて「安全宣言」(6月7日、事故から40日くらい)
自国の放射性漏れ事故をチェルノブイリ事故の影響とごまかす
経済配慮で上がる制限値(基準値・規制値)
原発推進の姿勢変わらず、電気が足りないと騒ぐ
『安全な原発』の建前で非合理な法律制定、調査とコントロールを求める意見を悪用して管理の強化に。
新法を盾に、反原発グループの全国会議の禁止、開催予定地の警官による包囲、国による調査・情報発信の独占(州によるコメントも禁止)
ECまでもが「チェルノブイリの影響はヨーロッパにほとんどなし」と嘘を。(8ヶ月)
責任の擦り付け合い、どうすべきか誰も知らず(判断できず)
次の事故を見越した(?)制限値の引き上げ(責任逃れ、経済優先)
汚職や不正の発覚で、関連会社の解体~実質生き残り

海外(日本)からの土壌調査情報 ’86年7月15日毎日新聞(京大小出助手(当時))

放射性物質希釈牛乳
東欧諸国・第三国に回る(押し付ける)汚染食品
牧草、トルコ茶(日本茶でも見つかっていた)~当然タバコもかなり汚染されているはず?
制限値など守られていない実態
文化を破壊された人々は、支援や補償があっても救われない。
消えた汚染物質(食品)~(他の放射性廃棄物と一緒にソマリアの海へ?)

「(長崎・広島では)日本は味噌で放射能から身体を守った?」~デマ
日本人はヨーロッパ旅行取りやめ

ジェット戦闘機による低空飛行訓練、原発近くに落ちまくり(きゃー!

 

反原発、脱原発のためには、やはりデモはほとんど効果がない。政府はただ無視するだけでいいのだから。そうしているうちにだんだんと市民の関心は薄れていく。『汚染は上がる一方、関心は下がる一方』
タイミングよく不買運動にリンクしていかなければならない。東芝、日立、三菱か。
政府(国)としては、これまで補助金漬けにしてきたのと同じように、被災地を思い切り補償金浸けにして骨抜きにする。脱原発運動は少しずつ大きくなっていったとしても、国民的な関心はどんどん失われていく。少なくとも、次の選挙まで何とか関心を持ってもらいたい。

たぶん、この頃と今の西ドイツは大きく変わっていると思うのだが、逆に日本のお粗末さが際立つ。
それにしても、「ベルリンの汚染なんて可愛いもんじゃん」と思ってしまう麻痺した自分も発見。それだけ日本の現在が酷いということだ。
福島からも監視の行き届かない部分で、かなりの汚染物質が海外に出て行くんだろうな。管理する能力はどこにもないだろう。

ヨーロッパはまだかなりの汚染を残したままのはずですよね。たった25年しか経っていないのだから。
でも、日本で見るヨーロッパはもうそんなイメージはないですよね。どうなっているのだろう。
370ベクレル/kg(チェルノブイリ後、福島前までの(輸入)暫定規制値)以下の食品はどんどん入っていたんだろうな。いまもきっと。もしかしたら、まだ日本の食品の方がヨーロッパよりも汚染は少なかったりするかもしれない。福島などを除いて。データを全開示すれば、何か面白い発見があるのではないか。

 

いつになったら止める勇気を手にするのか。最悪の事故が起きる前か、次の事故が起きてからか。新たな被曝者は増え続けている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする