東日本大震災:汚染がれき焼却灰の処分条件緩和へ
環境省は14日、福島県内の放射性物質に汚染されたがれきの焼却後の処理について、放射線を遮蔽(しゃへい)して一時保管するよう要請していた汚染濃度の高い焼却灰のうち、放射性セシウムが1キロあたり10万ベクレル以下なら埋め立て処分を認める方向で検討を始めたことを明らかにした。これまでは同8000ベクレル以下の場合に埋め立てを認めていた。同日、開かれた安全性検討会で議論されたが、「基準」が緩和された格好となるため、住民の理解を得ることが課題となりそうだ。
汚染がれきは、周辺住民の被ばく線量を年10マイクロシーベルト以下に抑えることを前提に処理方針を検討しており、放射性物質が濃縮される焼却灰の扱いが問題となっていた。同省は同10万ベクレル以下なら、管理型処分場や遮断型処分場への埋め立てを認める方向で結論を出す方針。【江口一】
毎日新聞 2011年7月15日 東京朝刊
【管理型処分場】と言うものの現状をご存知でしょうか。
ほとんどの処分場で管理など出来ていないために、周りへの環境汚染が止まりません。そんな場所に10万ベクレル/kgなどという放射性物質を大量に含んだごみを投棄していくのでしょうか。
10万ベクレル/kgを単純に計算すると560万ベクレル/㎡になり、福島第一原発周辺にも匹敵する汚染地点になるのですよ!そしてちょろちょろと流れ出すような場所に投棄するんだそうですよ。
つまり、環境省と言う環境を守る立場でさえも、すでに放射性物質の処分に困っている。それが現状なのです。もはや管理することすら放棄したと同義です。
つまり、つまり、【敗北宣言】なのです。
拡大解釈すれば、「日本には放射性物質から逃れて安全に生活する場所はすでにない」(またはなくなる)と言えなくもないでしょう。
さて、ちゃんと考え直してくれるでしょうか。それとも、本気で埋め立てを許すつもりなのでしょうか。
周辺住民へのそこからの被曝量だけで、年10マイクロシーベルトが延々と続く状況を許そうというのでしょうか。
これは放射線汚染瓦礫の処分へつながる、全国へ拡散をさせる前提作りだと思われます。
福島だけだというのであれば、他都道府県からの焼却灰・汚泥などの受け入れをして、福島からの農産物の全品移動制限をかけるべき。
全国の放射性物質を福島(原発近く)に集積し、とにかく拡散を防ぐ。福島は特別であるということを、もっと大々的に宣言しなければならない。
それができなければ、やはり、敗北宣言。
日本はどんどん安全な場所がなくなっていくと考えられます。
放射性物質拡散はどうやら国策になっているようです。
放射性物質からの安全を求める人は、海外脱出の準備をしましょう。
産業廃棄物の不法投棄と同じようなことが、もっと目立たない形で行われるようになります。
これから先の郊外の新興住宅地では、放射性廃棄物による被爆被害とその訴訟問題が起きることになるでしょう。
これからの引越しにはガイガーカウンターが必要になると思われます。
また、山歩きなどでもガイガーカウンターが必需品という時代になるでしょう。