「人はなぜ学歴にこだわるのか」小田嶋隆 2000メディアワークス(角川書店)
「下流の宴」と学歴つながりで読んでみた。
ラベルを見て判断した方が面倒がない。
値札が価値を決定する。ブランド。
付属校経由12年ローンでの裏口入学。
被害者も加害者もいない学歴問題(問題なのか)
学歴詐称サッチー
森元総理とヒロスエ
「優等生だった時代は、わかりきったことを繰り返す教師のバカさ加減が我慢できなかった。劣等性に転じてからは、今度は、理解できないということが我慢ならなかった」
レベルが激しく違うけど、わたしも覚えがあるな~うん、うん。
ああ、学歴自慢だった。
「中卒親父の息子が早稲田に入ったんだぜ」ってことだ。
で、自慢を交えた自己批判とか。
「受験前の君は読まないように。絶好の言い訳になるからね」なんて言ってますが、「言い訳を教えるからかって読みなさい」という意味ですね。でも、『受験前の君』が読んでしまうと、「これは頑張って学歴をつけなきゃな」と思わせる良書です。だって、勉強をしないための言い訳なんて書いてありませんから。どちらかというと勉強をしないと落ちこぼれちゃんゾという脅迫が、現実を教えることで書かれているのですから。
中途半端に勉強ができる子どもの親は、勉強をさせたい(上の学校に行かせたい)ならこの本を読ませることをおすすめします。
子供が嫌な奴になるかもしれませんが。