「宇宙製造者」 |
ヴァン・ヴォクト |
早川SF文庫 |
1971年発行 1953年 |
モートン・カーギルは酔っ払っていた。行きずりのマリー・シャネットの車を運転するが事故を起こし、マリー・シャネットは死んでしまう。その場から逃げたカーギルは一年後、当のシャネットと再会する。
シャドウズ(影):人類の文明から脱出(フローター族)を心理的災害とし、歴史(時間)を矯正使用とする。
トゥイーナー(都市生活者)シャドウズの行動に危機感を感じ妨害活動をする。
プレニアック(自然愛好)フローター族 影から支援を受ける空中生活者。
それぞれの不信と誤解は影のグラニス(指導者)により作り出されたもの。
カーギルは337年の未来(2391年)へさらわれる。
脱出しフローター族と過ごすが、またつかまり連れ戻される。
カーギルはトゥイーナーに操られ影の都市攻撃計画の為、都市のバリアをはずしに潜入する。
更に未来、7301年の不確定存在との出会い。
カーギルは影となり、死を体験する。
過去へ向かい、そこでマリー・シャネットは単独事故だったことを知る。
タイムパラドクスを起こさない為には、そこで酔っ払っている自分を騙さねば…
だが、更に一時間をさかのぼり、マリーシャネットを救う。
その瞬間、タイムパラドクスは宇宙を消滅させた。
カーギルは、その時ゲームの参加者(時間のない存在)となり、ルールを決める立場となった。
様々な世界をためしては消し、自分の世界を再構成した。
なんて言うか、はっきり言って理解(納得)できない世界。
ストーリーはそこそこ面白いが、私という存在がこの世界を拒否している。