「オルガニスト」山之口洋 1998新潮社
第10回日本ファンタジーノベル大賞
しまった!
大賞受賞作だったのに、丁寧に読まずにすっ飛ばして読んでしまった。
種明かし的な部分だけであれば最後の12ページで充分。
頭が痛くなるような解説、ストーリーはありきたり、感情移入は無理。
深夜のB級映画みたい・・・
・・・なんて勘違い(?)しちゃったよ。
でも、いまさら読み直す気もなし。
「ぼくは音楽になりたい」
( ´_ゝ`)フーン
「オルガニスト」山之口洋 1998新潮社
第10回日本ファンタジーノベル大賞
しまった!
大賞受賞作だったのに、丁寧に読まずにすっ飛ばして読んでしまった。
種明かし的な部分だけであれば最後の12ページで充分。
頭が痛くなるような解説、ストーリーはありきたり、感情移入は無理。
深夜のB級映画みたい・・・
・・・なんて勘違い(?)しちゃったよ。
でも、いまさら読み直す気もなし。
「ぼくは音楽になりたい」
( ´_ゝ`)フーン
2010年05月11日(火) NHKニュース7
「競漕海域」佐藤茂 1997新潮社
第九回日本ファンタジーノベル大賞(優秀賞)
正統な感じの作品。
冒頭は馴染みにくいが、読み始めるとどんどん引き込まれる。
事件が起こっても簡単に解決してしまうので少し物足りないが、流れも設定も悪くない。
気持ちよく読めた。
滅んだ文明の末裔による復興の歴史、そこに始まる変革の時代。
まあ、ありがちな設定ということになってしまうのだが、読み物としては受け入れやすい。
「ベイスボイル・ブック」よりこっちの方が好きだ。
「ターンAガンダム」のノベルとか書いているのもこの人かな。
(同姓同名がいっぱいいそう)
2010年05月10日(月) NHKニュース7
台所の床掃除をしました。
水で思いっきり濡らして汚れを浮かす。
そして汚れをこすりながら取って水をふき取る。
最期は乾いた雑巾でから拭き。
全体を一度にまとめてにやらずに、膝をついて手の届く範囲で順次移動していったのです。
部屋を一巡したと思ったのに、なぜか汚れがついている。
仕方ないのでそのまま掃除を続けていく。
あれ、二巡したのに、また、汚れが、ついている!
さすがにこれはおかしい!
私が拭いた後から何者かが汚れをつけて廻っているのだ。
さては・・・怪しの類か・・・
そのまま床掃除三巡目に入りながら、後ろへ意識を集中する。
何者も見つからないのに、汚れだけはついていく・・・
逆まわりに掃除を始めても、やはりついてくる。
そのまま、しばらく動けなかった。
目がまわり始める。
これは非常に危険な状態だ。
ここから逃げ出さなければならない。
「おお、あ、あ、あ、あ、あ~」
声を出す事はできるようだ。
手足にも力は入り、金縛りの様子はない。
そのままゆっくり立ち上がり、
ゆっくりと出口の方へ向かう。
ぺりっ!
!?
足のあった場所に汚れの粒
スリッパの裏にいるのか。
そいつは・・・そこにいるのか・・・
どきどきしながら、
スリッパを裏返す。
そこには、
そこ(底)には、びっしりと汚れがついていた。
「?」
『ああ、水分を含んだ床にスリッパの裏の汚れが吸い付いていたのね。私の体重がかかって、ゆっくりとスタンプされていたのね~』
きょくたんはスリッパの裏を先の掃除して、もう一度床掃除をしなおした。
妖怪が現れることも無く、きれいな床が西日を反射していた。
「ベイスボイル・ブック」井村恭一 1997新潮社
第9回日本ファンタジーノベル大賞
はあ?
大賞をとるような作品ですから、一つもいいところを発見できない私がいけないんでしょうね。だって、その後、芥川賞候補になる作品をこの作家は書いているんだから。え、授賞式は選考委員が一人しか出席していない?それって、やっぱりやましいところでもあったんでしょうか。なにか裏の力が働いての受賞だったんでしょうか。シュール?うんがざりだ。読みながら、退屈で何度死んだ事か。イライラして頭に入ってこないんだよね。おかしな事が書かれていなくても吐き気をもよおす文体は、やはり天才なのでしょう。野球の表現もネタもストーリー展開も、ぐだぐだでしょ。とにかく、読むのを止めようとする自分自身に声援を送り、わけのわからないものを何度も読み返しながら、200年かかって読み終わりましたよ。
イドリアン(キチガイ犬)、バイグリン散布、そのまま居座る死人(アヤロ)、( ゜Д゜)<呪呪呪呪呪呪呪呪呪、密輸、工場、ベイスボイル(2球団のプロ)、なぜ拘留されているのかわからないピッチャー
ああ、わたしはきっとアイロウ(拘留されているピッチャー)の立場にいるんだ。
「なぜ、この作品が評価されたのだろう。この本に何が書いてあるんだろう」
あ、もしかしたら、そういう反応が正解なんですか?
ファンタジーというのは”不思議な感覚”というわけで、”理解できない物”とするなら。
2010年05月09日(日) NHKニュース7
「青猫屋」城戸光子(‐2005) 1996新潮社
第8回日本ファンタジーノベル大賞(優秀賞)
いつでもどこでも誰でもが、歌いだすという面倒くさいけどちょっと羨ましい町。
歌の瘤
憂鬱虫、灰色蟻、蝙蝠魚、ヤギ、花折介、紋平(白い母、黒い妹)、巡る旅団
歌を捨てるとか拾うとか、干して乾かすとか、もしかして宮沢賢治的な世界ってやつでしょうか。(宮沢賢治は興味が無くてきちんと読んでないので、よくわからない)
歌を出版物に置き換えると、瘤の正体が見えやすくなる気がする。
変な世界なのに、違和感無く読めてしまいます。
巡る旅団による略奪はどきどきしましたね。
しばらく、呆然としてしまいます。
これは、ありだな・・・
2010年05月08日(土) NHKニュース7
「アイランド」葉月堅 1996新潮社
第8回日本ファンタジー大賞(優秀賞)
フィクションの登場人物の子孫フライデー
そのアイデンティティー
虚構と現実の境目を曖昧にする面白さ。
前半の「クルーソーの島」もコンピューターの打ち出した物語かもしれない。
登場人物たちの実在の可能性と、その場合の行動と動機など、深読みをすればするほど楽しめそうだ。
「この作品そのものがフィクションだと言う事を思い出しなさい」って言われている気がする。
そして、その後、この作者による作品の発表がないことによって、この作品自体の存在が危うくなってくるという念の入れ方に脱帽。
2010年05月07日(金) NHKニュース7
「糞袋」藤田雅矢 1995新潮社
第7回日本ファンタジーノベル大賞(優秀賞)
【究極の糞尿】
20年後、タッパーと水筒を持ってヘルスに向かう自分の姿が目に浮かびました。
錦が外郎や羊羹のように感じられます。
それをゆっくり味わいながら綾で流し込む。
糞で人を見、糞を見ることで世相がわかる。
また中学36年生になって喜んでしまいました。
楽しんで読みました。
2010年05月06日(木) NHKニュース7