腑に落ちないの「腑」とは「はらわた」のこと
古来、「腑」には考えや心が宿るとされ「心」「心の底」という意味があるため、
人の意見などが心に入って来ない(納得できない)というときに使われる
で、なにが腑に落ちないのか・・・・
トランプが米国大統領になったからでなく、能年玲奈が「のん」に改名したことでもなく、
さらに、W杯アジア最終予選で本田がスタメン起用されなかったことでもない!!
あす、11月17日から立冬の末候、72候57番目の『金盞香(きんせんかさく)』
金盞香といってもキンセンカではない。金盞香とは水仙のことだという
これまで、いくつもの72候を紹介してきたが、この『金盞香』には謎が多い!!
それが腑に落ちない!!ってーこと
まず、ひとつ目の謎
日本の辞書、さらに中国語の辞書を調べても『金盞香』=キンセンカであり、
どこにも『金盞香』=水仙(スイセン)などという記載はないこと
ふたつ目は、
水仙の開花の平年値を調べた結果、九州などの温暖地で12月下旬、西日本で1~2月、
東北や北海道などの寒冷な地方では、3~4月とさらに遅く、暦と実態がそぐわない
三つ目、
金盞花は、お馴染みのキク科の「キンセンカ」を意味している
和名(漢字)は、花が黄金色で、盞(さかずき)の形をしているところ由来する
それなのに・・・・なぜ?キンセンカではなく水仙(スイセン)と言うのか?
そこで、忙しい!?仕事の合間にいろいろ調べてみた
その結果!!日本で初めて水仙の記述がある書物は室町時代のものであった。そこには、
漢名を「水仙華」、和名を「雪中華」、また、異名として「金盞」と記されていた
その場合、金盞は「キンセン」ではなく、正しくは「キンサン」と読むそうだ
さらに、なぜ水仙が「金盞」なのか・・・・その謎も解明できた!!
それは、キンセンカとよく似た理由が記されていた
水仙の花の中心部分の黄色のサカズキ型のところを金杯とみて金盞〔キンサン〕、
純白の花びらの部分を銀の台と見て、水仙の花のことを金盞銀台〔きんさんぎんだい〕
だから、水仙(スイセン)=金盞・・・だそうだ
これで2つの謎が解明できたが、暦と実態(開花時期)との関係は謎のまま・・・
と、諦めかけたそのとき!!
偶然にも、面白い記述を見つけることができたので紹介する
72候を編纂(1684年)したのは暦学者の渋川春海という人物である
当初、二十四節気の大雪末候を「水仙開く」としたそうだ
それが本当であれば12月下旬頃であるだけに違和感はなかったはず
宝暦暦以降、理由は定かではないが、大雪の末候は「鮭群がる」に変更されてしまった
また、立冬末候も「金盞(きんせん)香(さく)」となり、「水仙開く」は消えたしまった
金盞はキンセンカなのか、それともスイセンなのか?
その答えは、「宝暦暦の改暦がその謎を解く鍵」のようである
古来、「腑」には考えや心が宿るとされ「心」「心の底」という意味があるため、
人の意見などが心に入って来ない(納得できない)というときに使われる
で、なにが腑に落ちないのか・・・・
トランプが米国大統領になったからでなく、能年玲奈が「のん」に改名したことでもなく、
さらに、W杯アジア最終予選で本田がスタメン起用されなかったことでもない!!
あす、11月17日から立冬の末候、72候57番目の『金盞香(きんせんかさく)』
金盞香といってもキンセンカではない。金盞香とは水仙のことだという
これまで、いくつもの72候を紹介してきたが、この『金盞香』には謎が多い!!
それが腑に落ちない!!ってーこと
まず、ひとつ目の謎
日本の辞書、さらに中国語の辞書を調べても『金盞香』=キンセンカであり、
どこにも『金盞香』=水仙(スイセン)などという記載はないこと
ふたつ目は、
水仙の開花の平年値を調べた結果、九州などの温暖地で12月下旬、西日本で1~2月、
東北や北海道などの寒冷な地方では、3~4月とさらに遅く、暦と実態がそぐわない
三つ目、
金盞花は、お馴染みのキク科の「キンセンカ」を意味している
和名(漢字)は、花が黄金色で、盞(さかずき)の形をしているところ由来する
それなのに・・・・なぜ?キンセンカではなく水仙(スイセン)と言うのか?
そこで、忙しい!?仕事の合間にいろいろ調べてみた
その結果!!日本で初めて水仙の記述がある書物は室町時代のものであった。そこには、
漢名を「水仙華」、和名を「雪中華」、また、異名として「金盞」と記されていた
その場合、金盞は「キンセン」ではなく、正しくは「キンサン」と読むそうだ
さらに、なぜ水仙が「金盞」なのか・・・・その謎も解明できた!!
それは、キンセンカとよく似た理由が記されていた
水仙の花の中心部分の黄色のサカズキ型のところを金杯とみて金盞〔キンサン〕、
純白の花びらの部分を銀の台と見て、水仙の花のことを金盞銀台〔きんさんぎんだい〕
だから、水仙(スイセン)=金盞・・・だそうだ
これで2つの謎が解明できたが、暦と実態(開花時期)との関係は謎のまま・・・
と、諦めかけたそのとき!!
偶然にも、面白い記述を見つけることができたので紹介する
72候を編纂(1684年)したのは暦学者の渋川春海という人物である
当初、二十四節気の大雪末候を「水仙開く」としたそうだ
それが本当であれば12月下旬頃であるだけに違和感はなかったはず
宝暦暦以降、理由は定かではないが、大雪の末候は「鮭群がる」に変更されてしまった
また、立冬末候も「金盞(きんせん)香(さく)」となり、「水仙開く」は消えたしまった
金盞はキンセンカなのか、それともスイセンなのか?
その答えは、「宝暦暦の改暦がその謎を解く鍵」のようである