今日、2号線を歩いていると、街路樹のイチョウの木が黄葉した葉をほとんど落としていた。
「冬が来たな。」と思わせる風情。
イチョウの木を見ていると、高校時代に受けさせられた実力テスト「摂丹模試」を思い出した。
「摂丹模試」の摂とは、摂津地方、丹とは丹後地方で主に受けていた実力テストらしい。
たぬ吉は大阪の高校だったので、知らなかったって。
西宮に住む従兄が、「摂丹模試」に難儀していたと言っていた。
ねこ吉の高校など国公立大学に行ける人などほとんどいない。
まして文系女子のねこ吉など、摂丹模試の数学など必要ないので、ほとんど白紙の答案用紙を前に、如何に時間をやり過ごそうか毎回苦労していた。
「Xを◯◯とする。」と一行書いたら、後は解けない。
0点を取ったこともある。
初めて取った時はショックだったけど、慣れとは恐ろしいもの。
いい時で15点くらい。
一桁もよく取った。
英語も酷いもので、数学よりちょっとマシ。って感じ。
国語も大したことはないけど、3科目では一番マシだった。
少なくとも問題に取り組もうという姿勢はあった。
どんな問題だったか忘れたけど、詩だったかもしれない。
「坊主の季節がやってきた。」
という問題文があって、それは木々が葉を落として冬が来ることを表していた。
珍しく問題と相性が良かったらしく、その時のテストは点数が良かった。
50年以上経ったのに、「坊主の季節がやってきた。」というフレーズだけは覚えてる。
そして、葉を落としたイチョウの木を見ると、「摂丹模試」を思い出すのである。
子供達の高校時代は、実力テストと言っていたようだから、何時ごろまで「摂丹模試」はあったんだろうか・・・。