つまらないことをあげつらって我ながら恥ずかしいことだと反省しております。
ところで、最近YouTubeでこれを見つけて、すっかり虜になりました。
中国四川省の伝統芸能「川劇(せんげき)」の一つ「変面」です。
とにかく百聞は一見に如かず。
もうね、最初は一体何が起きたのかわからずあっけにとられました。
マジックか、と思ったのですが、マジックではなく中国の伝統芸能だというではありませんか。
一子相伝の秘術とか、中国の国家機密だとか・・
面(顔)というのは一番よくその人物を表す身体部分です。
その面がしょっちゅう変わる、という発想が面白い。
昔「怪人二十面相」という子ども向けのミステリーがあって夢中になったものですが、
まさに「怪人二十面相」を地で行くのがこの「変面」です。
面を変えると性格も変わるようで、
男性の面から女性の面に変わるとしぐさも変わり、またサルや猫のような動物の面もあって、
その動物らしいしぐさをします。
一度の舞いの中で多い時は10回くらい面が変わるのです。
客の目の前で変面する時は度肝を抜かれます。
一瞬のことなのでスローモーションで見ても仕掛けがわからない。
一体どうなってるんだろうかと何度もスローで再生したり、いろんな変面ショーを見てみたりと時間のたつのを忘れます。
そうこうするうちに、この曲が耳について離れなくなりました。(歌詞の意味はネットに出ています)
台湾の九扮で街に流れていた音楽と同じ曲調。
哀調を帯びたこの調べは、どこか日本の演歌にも通じるところがあります。
アジアなんだなあ、と思います。
というわけで、中国に行ってみたーい(病)に罹患しそうです。
とりあえず、どこかで「変面ショー」をやっていたら見に行きたい。
京劇なんかも見てみたいなあ。
世の中には私の知らない世界がまだまだたくさんあるのだなあと嬉しくなりました。
些末なことや雑用にかまけてる場合じゃないぞ、残り時間は多くない。
もっと楽しみを追及せにゃ。
私も「変面」してそろそろ別人格を表そうか、なんて思ったりもする今日この頃です。