今日、駅のホームで乗車位置に並び、電車を待っていると
少し離れた場所に白い杖を持った女の子(18~20才?)が、ポツンと佇んでいるのに気が付いた。
ホームに電車が入って来たが、女の子が電車に乗れるのか気になったので車両に乗り込まず少し見ていると
案の定、ドアの位置が分からず、戸惑っている様子。
俺が、手を貸そうと、駆け寄り女の子の袖へ手を伸ばした瞬間
女の子の直ぐ隣に立っていたオジサンが『こっちですよ』と彼女の腕を掴んだ。
女の子のハッキリとした『ありがとう御座います!』の声がホームに響く。
俺、空振り! (笑)
電車とホームから、女の子とオジサン、そして空振りの俺に注がれる視線!
は、恥ずかしい~!
一人、電車に乗り込んだ俺は、恥ずかしくて自嘲気味にニヤニヤ笑ってしまった・・・。
障害を抱えた人の目線で世の中を見てみると、普段は気が付かない事に気が付いた。
また、見えてくる物がある。
『優しさが足りないな』って事。
例えば、乗車位置を示す▲マークは我々には便利だけど、視覚障害の方の役に立っていない。
その▲マークの前に人が並ぶ事を考えれば、杖を頼りに歩く人にとっては、近付き辛いし、障害にもなるだろう。
目の不自由な人達を、階段から乗車位置まで誘導する誘導ブロックは全ての駅に絶対に必要だ。
(この駅には、ホームまでは誘導しているが乗車位置には誘導していなかった)
電車の連結部分を開いた乗車口と勘違いして線路に落ちでもしたら一大事!
乗車した時も、杖で他人の足を杖で叩いてしまうから(怒る恥知らずも居る)空席を探す事も、ためらうだろう。
ホームに居た多くの人達も、きっと目の端で彼女を気にしていたのだろうけど・・・
駅も電車も人も、ちょっと優しくない。
自分が視覚を失ったら、外を歩く事なんてとてもで出来ないと思う。
そう思ったら、彼女の勇気に尊敬の念すら湧いた。
彼女に言いたかった。
改札で駅員に声を掛けて良いと思うよ!?
ホームで人に助けを求めても恥ずかしくないし、迷惑に成らないよ!
そして、君は行動力がある!凄いね!と。
でも世の中、変なヤツが居るのも事実。
きっと、嫌な思いをした事、傷つけられた事もあるんだろうなぁ・・・
だから、声を出して、助け(って程じゃない)を求めにくいのだろう。
社会も人も、『優しい』って事は『優れている』って事なんだぜ?←誰かの受け売り 笑
俺、次は空振りを、し無い様に?
恥ずかしい思いしを、し無い様に?
優しい、スタートダッシュを切りたい。
追記:
視覚障害者が白杖を掲げている時は、助けを求めているサインなのだそうです。
知らなかった・・・
と言うか、こう言う事はCMなんかでバンバンPRした方がよくねーか?
ちょっと調べてみたら色んな事が分かりました。
手を貸す方も色々心遣いが必要なんですねー。
俺自身、またの機会に生かしたいと思う。