寝転んで空を見る

山高きを厭わず 海深きを厭わない

読書の秋

2010年11月27日 | 本と雑誌

図書館で借りて来た『服部文祥』執筆の山岳ノンフィクション

『狩猟サバイバル』を読んでいます。

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服部文祥氏は『K2』登頂をはじめ登山経験豊な人物で、1999年からは自然とフェアに向き合いたいと、時計・携帯、電池で動くものは持たずテントや燃料もなし、最低限の玄米と調味料等、必要最低限以下の装備で山に入り登山道を避けて山菜を摘み岩魚を釣り、蛇や蛙も食べ、猟銃で鹿等の獣を狩り、それを糧として山を旅する。

『サバイバル登山』に挑んでいる人物です。

 

TBSの『情熱大陸』で文祥氏の存在を知ったのですが。

俺がやって見たいと思っていた事を実践している、文祥氏の存在は衝撃的でした。

 

生来、狩猟本能の強い俺は、この本を読んでいるとワクワクして来るし腹へって来ます(笑)。

肉を食べる事とは命を食べる事、殺生する事。

現代において狩りとは、多くの場合ただ本能と欲を満たす行為でしか無いのかも知れません(多くの場合、生活の為では無い)。

だからか、狩猟に対して嫌悪感を抱く人も居るのかな?

でも大抵の人は数え切れない多くの命を食べて生きている。自分の手は汚さずにね。

自分の人生は食してきた命の数に見合う程、価値ある物なのか?

考えさせられます。

都会で自己陶酔的な『eco』にハマっている人に「こんな生活できる?」と聞いてみたい。

 

俺も何れ、狩りをしたい!猟銃の狩りも良いが、大鷹か隼を使っての鷹狩りが理想!

さあ、つづきを読もっと!


何処の空の下を歩こうか~

2010年11月22日 | その他

秋の北アルプス縦走後、早一ヶ月以上の時が流れました。

最近の俺は、年末年始に何処へ行こうか?そればかり考えています。

数週間前までは、何時もの様に山を登るか上高地でスノーハイクをと、考えて居たのですが・・・。

最近、新しく行って見たい場所、やって見たい事がいくつか浮かんできた!

それは~

①古戦場『関ヶ原巡り』&信長公の旅『岐阜城・安土城址巡り』

②伊豆諸島、『八丈島or神津島キャンプ&トレッキング!』

③『青春18切符とテントで何処か遠くへ旅をする!』(これは夏、北海道へ行く事にするかな・・・)

④何処にも行かず、実家でダラダラ過す・・・(苦笑)。

まっ、今現在は伊豆諸島でのキャンプ&トレッキングが有力かな。

そうそう、金時山にも登ってくるつもり(今度は足柄古道の方から)

 

おっと、『つるべの家族に乾杯』を観たら、やっぱり岐阜に行きたくなって来た・・・(笑)。

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2010秋 北アルプス蝶・涸沢・奥穂・前穂縦走 最終日 寄り道編②

2010年11月07日 | 2010北アルプスの旅

10月9日徳沢テン場にて

3時過ぎに眼を醒ますとやっぱり雨・・・しかも結構な雨量。

どうせ上高地まで雨の中を2時間歩くのなら朝一で上高地の温泉に入ろうと。

4時過ぎから雨の中テント撤収を開始。

5時過ぎから一昨日に続き真っ暗闇の中を上高地に向け歩き出した。

 

今日の目的は、「松本散策」と「そば祭り」(おっとその前に温泉も!)

その為に今日10月9日まで滞在したのだ。

新そばを思えば、雨なんてへっちゃら。

 

徒歩1時間の道のりを30分少々で明神館に至る。雨を避けれるトイレ前でアンダーウェアを脱いだ。

明神館を過ぎて暫く進むと明るくなり出し、すれ違う登山者もちらほら。

河童橋から徒歩20分ほど梓川右岸を下った場所に建つ「上高地温泉ホテル」に6:50到着。

売店で長野名物「お焼」を食べようと思ったが、未だ蒸けて無いと言われたのでドーナッツ5~6個入りをムシャムシャと食べ、7時から温泉へ入浴!(800円タオル等は別料金)。

温泉は雨のせいか、露天風呂も内風呂も共にぬるかったが樽風呂の一つが丁度良い湯加減だったので、そこに長く浸かってこの旅の疲れを癒した。

1時間位入浴してバスターミナルへ向かい、9:20分のバスで新島々駅へ向かった。

  

すると途中の、「中の湯温泉バス停」から乗り込んでくる人が・・・。

その人は、この旅で何度か出会い、別れ、再会、した『Aさん』!

再会を喜び、御互いの山行話しを語り合い。(Aさんは飲み話?笑)

中の湯温泉→新島々→松本まで時間が経つのを忘れた。

『Aさん』は厳冬期の北アルプスも登られる大変経験豊な方だが(ヘリで搬送された経験もあり 笑)

今回は涸沢でのんびりして、帰りも横尾泊→上高地→中の湯温泉泊で楽しんで来られたそうだ。

毎年、年末年始は中の湯に行かれるそうなので、俺も何時か行って見たいと思う。

 

11:16分、松本着。松本は雨がぱらつく空模様。

『後で、そば祭りに行くかも』と言う「Aさん」と再々々会を期待して別れた。

駅で集めたマップ&パンフを頼りに、松本散策開始。

先ずは、Mウイング(中央公民館)へ「すいすいタウン(無料貸し出し自転車)」を借りに行く。

借りた自転車はサドルが低く(小学生か小さな女性が乗ったのか?)サドルがクルクル回るだけで1ミリも上がらない・・・・。(レンチが必要)

身長180cm以上ある俺が、デッカイザックを背負い膝の裏が腿に当たる様な、サドルの低い自転車をこいで行く。

町の人の目線が痛い(笑)

雨も、そんな目線も受け止めて『松本市旧司祭館(県宝)』に向かった。

Img_1712 旧司祭館

長野県内に現存する最古の西洋館で、アーリーアメリカン風建築。設計者は最初の居住者でもある松本カトリック教会のクレマン神父。1889年 に宣教師用住居として松本城下・地蔵清水町の武家屋敷跡地に建設され、その後松本市へ寄贈。1991年に現在の旧開智学校の隣地に移設。

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館内は、各部屋に暖炉や古い家具が置かれていた。(入場料無料)

アーリーアメリカンとやらが何を意味するのかは知らないが、昔よく再放送で観た「トムソーヤの冒険」に出てきそうな家だと感じた。

次は隣に建つ『旧開知学校』を見学に。

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旧開知学校(きゅうかいちがっこう)は、長野県松本市にあった旧制小学校で、日本で最も古い小学校のひとつ。明治6年に開校。昭和40年からは明治時代の教育資料を展示した博物館になっており、当時使われていた机(二人掛けで、天板が開く)や筆記用具(チョークと黒板消し)などが展示してある。昭和期に使われなくなると信州大学付属病院跡地であった現在の場所に移築された。国の重要文化財に指定されている。

えらい洒落た校舎だが、当時坊主頭やおかっぱ頭で鼻水を垂らした子供が通っていたかと思うと・・・う~む、お洒落すぎ(笑)!

 

次に松本聖十字協会・松本カトリック教会を見学後(通っただけとも言うが・・・)

旧開知学校の北東に建つ武家屋敷『高橋家住宅』へ向かった。

大きな武家屋敷を想像していたので少々見つけづらかったが(通り過ぎたかも・・・)

12:40分発見&到着

Img_1721 高橋家&すいすいタウン

写真に写っているのが、『高橋家』と我が『すいすいタウン号』

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高橋家住宅は、松本市内に現存する数少ない武家住宅のひとつです。
  高橋家は、美濃国加納(現在の岐阜県岐阜市)で戸田家に召し抱えられてから、代々戸田家に仕えていました。享保(きょうほう)11年(1726)に、志摩国鳥羽(しまのくにとば  現在の三重県鳥羽市)から戸田光慈(みつちか)が松本藩主として移ってきますが、その時に藩主に従って松本に移り住みました。
  この建物は、高橋家のある徒士町(おかちまち)ができた17世紀前半から、高橋家が移ってきた享保11年(1726)までの間に建てられたものです。建物の特徴からも江戸時代中期のものと考えられています。現存する武家住宅としては、旧松本藩内はもとより、長野県内でも最も古い建物の一つとされています。
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禄高50石の御徒衆の住宅なので小さな建物だったが、池波正太郎や山本周五郎の小説の登場人物の家もこんな感じかな?と思わせる中々味のある住宅だった。

家内には展示物もあり、しかも入館無料!

 

この後、『そば祭り』会場でもある松本城に向かうのだが、その前に『すいすいタウン(自転車)』を変えてもらう為に城を通り過ぎ、もう一度Mウィングへ向かった。

自転車チェンジ後に松本城に向かうが、今度はペダルが重い!全然『すいすい』イカねー(笑)!

まあ~放置自転車か中古をもらって使っているのだろうから・・・無料だしね問題ない!感謝!

 

松本城に到着後、本丸へ向かった。

Img_1735 本丸内からの天守

拝観料600円を払って国宝の天守内へ。

天守内は甲冑・火縄銃等が展示されていたが、何よりすごい混み様・・・。

三階まで上がるのに1時間以上かかったのでは無いだろうか?(天守内部は六階まである)

四階でギブアップ!天守から外へ出てしまった(並んで待つの嫌い!)

外に出ると雨脚が強くなっていた。(持っていた折り畳み傘は骨が2本折れて既にゴミ箱へ・・・)

雨に濡れ、もう帰ろうかと思ったが・・・やっぱり、蕎麦!そば!だろう!

って事で、『そば祭り』会場内の『信州ゆかり庵』で十割そばを注文!(500円)

ついで『会津山都蕎麦 蕎邑(福島県)』でも『会津のかおり(十割そば)』を頂いた(500円)。

同じ十割でも『信州ゆかり庵』の方が香りがあって美味かった様に感じたかな。

Img_1748 写真を全然撮っていない事に気づき撮影のそば

『そば祭り』では、そば以外にも『スローフード・スローライフ物産展』も行われていた。

 

ビニール傘を購入後、『縄手通り』を自転車を押しながら店を観て回る。

去年秋と同じく、成果店「越中屋」でお土産にリンゴとプルーンを購入。

「去年も林檎買って、好評だったんですよ」と言ったからかな?

安い買い物なのに、雨に濡れない様に丁寧に紙袋とビニール袋で丁寧に包んでもらった。

おばちゃんありがとう!皆さん瞬の成果を土産にするなら「越中屋」で!

 

縄手通り後はMウィングにすいすいタウンを返却して、自分へのお土産に日本酒を探す。

夏には店主お勧め「山清の吟醸酒」だったが・・・(これも美味い)

今回は、全国新酒鑑評会・金賞受賞!

亀田屋酒造『アルプス正宗・大吟醸』を購入!

Img_1764 アルプス正宗と山清

普段あまり日本酒は飲まないのだが・・・とっくに空っぽ!う・ま・い!

酒瓶を抱きしめて17時過ぎの電車で帰路についた。

 

神奈川の実家に帰ると、母&兄が「もう帰って来ちゃったのか~」と一言。

10日に兄夫婦&母が俺を迎えに行きつつ『そば祭り』に行くつもりだったらしい・・・。

俺が帰ってもこの連中、行く気満々なので・・・

「じゃ俺もまた行くわ~」と翌日再び車で松本へ遊びに行ってきました(笑)。

Img_1755 帰路サービスエリアからの諏訪湖

 

山旅を終えて

何時もの様に旅を記したバックパッカーズノートを読み返し、記憶を辿り、写真を見返してこの記事を記してきました。

今回は蝶ヶ岳からの眺め、涸沢の紅葉、奥穂・吊尾根・前穂の岩場を楽しんだ。

次はちょっとのんびり、一つの山を味わうのも良いかな?と思ってるのだが・・・。

欲張りな俺は、結局縦走になっちゃうのかな?

今だ余韻に浸って、「ぼ~」っとしちゃって次を考えれない俺ですが・・・ね(汗)。

  

この山旅も良い人達と交わった。いい経験をした。

初対面の人と出会って30分後には、同じツェルトの中で寝たりね(笑)。

きっと一人の山行だからこそだと思う。(オープンな心で行けば!)

俺と同じ様に、出会った人達も知らない時に知らない場所で・・・

その出会いをその出会った山と一緒に想い出して、笑顔になって居る瞬間を想像すると頬が緩む

一生の中のほんの一時、一瞬出会っただけの人と心で接する。

この経験、人とのこの距離感が得も言われない物を俺の中に蓄積させて行く。

古来「袖振り合うも多生の縁」と云うけれど、みんな下界じゃすれ違うだけの人が殆ど全てだろう。

でも、山じゃ違う。

この人とはもう一生会う事は出来ないのかも知れない。

出会ったのなら良い物をあげようや!

その気持ちで接する。

「一期一会」

その心で旅をすれば、挨拶を交わしただけの間でさえ意味のある出会いになって行く。

再会する事は無くてもね。

何かに気づき、教えられ、与え、もらっていく旅。

これも俺が山に行く沢山ある理由の中の、ひとつ。

                                                   終わり