寝転んで空を見る

山高きを厭わず 海深きを厭わない

しのび草を!

2012年03月29日 | 信長公雑記

前回の続き。

若き日の信長が自作して愛唱していたもう一つの唄。

それは・・・

『死のふは一定、しのび草には何をしよぞ

   一定語りをこすよの』

と言う唄です。

唄を訳すと・・・

『死が人の運命ならば、生前の思い出に、何をしておこうか

   人はそれをよすがとして思い出してくれるだろう』と言う感じである。

俺、織田信長と言う男は自分の人生に自ら使命を与えて居たのだろうと感じた事があります。

それは信長がこの後行った数々の改革・革新を知れば間違い無い事でしょう。

しかし殆どの人は信長がどの様な事を行ったのかあまり、いや殆ど知らないんですね・・・。

比叡山焼き討ちとか、一向宗門徒を何万人も殺したとかしかね(笑)

そのお陰で今の日本に信教の自由があり、政教分離がなっている

宗教戦争とは無縁でいられる事実・現実を多くの人は知らない・・・。

それが残念。

ああそうそう、信長が自らに課した指名とは?

恐らく地獄の様になったこの国を、楽土に変える事だったであろうと思います。

その為に、自ら茨の道を行って居るのが分かります。

もう、あえて血みどろの道を行ってますからね。

その信長の思想を具現化したのが近江の安土城だと言われています。

と、言う事で信長が天下取りを宣言した岐阜城跡。

信長の思想を具現化したと云わる安土城跡へ、プチ旅へ行って来ます。

まあ、去年も行ったのですが今回も信長と語り合った男ルイス・フロイスの日本史を片手に行ってきます。

その後は、信州伊那へ行って、蜂の子やざざ虫の珍味を購入したいんだけど・・・

日程天候がちょっと厳しいかな~。


夢幻の如くなり

2012年03月28日 | 信長公雑記

尾張の国出身の天台宗の僧侶『天沢』が甲斐の国を訪れた際、当地の領主『武田信玄』に『織田信長』の人となりを訪ねられた。

そこで天沢は自分が見聞きした信長の暮らしぶり等を話して聞かせたました。

信長は武芸の鍛錬に励んでいる事、剣の師は誰々で鉄砲の師は誰々、毎日水練の鍛錬と馬を責めてすごしている事等々。

そして、『幸若舞の敦盛』を愛し、舞い唄っている事を教えました。

しかし信長は『敦盛』の唄を全てを唄う訳では無く、ある一つの部分を繰り返し繰り返し唄っていると語りました。

それがあの有名な

『人間五十年、

下天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり

一度生を享け、滅せぬもののあるべきか』である。

さて、この唄の意味を御存知だろうか?

まぁ読めば大意は理解できる事でしょう。

しかし、『下天』の意味は理解していない方が多いんですね。

ドラマ等でも間違った解釈をしているのを目にした記憶があります。

『下天』(敦盛には化天とあるそうだ)とは、『天下』の事ではありません。

『下天』も『化天』も仏教の六欲天の一つであるが意味が異なる。

じゃあ、信長版敦盛の『下天』の意味は・・・と言うと

仏教において、『下天の一昼夜は人間界の50年に相当する』とされている事から来ているんです。

要は『人間の一生なんて、下天では一昼夜にすぎない儚いものだ』って意味ですね。

信長は化天を下天と変えた、替え歌を唄っていたんですね。

天沢はこんな事を信玄に話して聞かせた訳ですが、信玄は非常にしつこく信長の噂を聞きたがったそうです。

武田信玄は当時から有名な謀略家であり戦略家ですから、隣国の大名がどの様な男か知ろうとする事に不思議はありませんが

未だ若く名の通って居なかった織田信長について此処まで興味を持っていたのは、何かただならぬ物を感じて居たからでしょう。

(美濃の斉藤道三が信長と会見したのも同じ理由だろうと思われます)

この時、天沢が信長の愛唱している唄をもう一つ信玄に話し聞かせています。

信玄はその唄の詩を語らせるだけでは満足せず、嫌がる天沢に唄わせて居るんですね(笑)

そしてこの唄の方が『敦盛』よりも信長の思想を良く表しているのは明らかです。

何故ならその唄、信長の自作なんですねぇ~。

                                                    つづく


★四つです!

2012年03月27日 | その他

大泉洋主演の映画『探偵はBARにいる』をDVDで視聴。

なかなか面白い映画でした。

 

しかし、構成の問題なのか演出の問題なのか、ちょっと分かり辛い部分がありました。

この映画、視聴者側にはキーマンの依頼者が誰だか冒頭から明らかなのだが、探偵は全然気がつかない。

視聴者からすると、もう気が付いてストーリーが進んでいると思ったら、未だ気が付いてなかったり・・・

演出?脚本?に問題があるのか、ストーリーと関係無い部分で混乱させられました。

 

あと、もう一点。

映画のクライマックスで、大泉洋演じる探偵が乗車している電車に対し

『もっとスピード出してくれ!』

と悲痛な叫びを口にするシーン。

警察に電話すれば万事OKだろ?って笑っちゃいました(笑)。

 

まあ、ちょっと?な点もありますが、大泉洋演じる探偵・松田龍平演じる助手兼運転手も魅力的なキャラで好印象。

TVで大泉洋が『ルパン三世みたい』と言ってましたが、ほんとそんな感じ。

十分楽しめる面白い映画でした。

続編も製作される様だし、次回作はスクリーンで!そう思いました。

 

ちょっと甘く★★★★☆ってところかな?


ふわっふわっだぜ?

2012年03月18日 | 食・レシピ

先日釣って来たレインボートラウトの残りを、フライにして味わいました。

 

この日のディナーは牡蠣と虹鱒のフライ

因みに、タルタルソースで頂きました。

俺が作った料理では無いのだが(だからこそ?)ふわっふわっで美味いImg_1179_2

しかし、この間刺身にした魚と比べると、身の赤さが薄い。

どうやら身の赤さは魚体の大きさと比例する様だ。

 

二枚におろして塩漬けにした身が未だ一匹分残っている。

助かるなぁ~(笑)

 

因みに、牡蠣も大好物。

あの季節限定感が遠距離恋愛みたいに恋しさを募せるんです(笑)。

 


いただきました!

2012年03月17日 | 食・レシピ

ルアーでトラウトを釣りに、また管理釣り場フォレストスプリングスへ行って来ました

 

ここの魚は、引と美味さで有名な林養魚産のトラウト建ちだから、釣っても食べても満足。

しかし、この日は混んでいて釣り辛かった。

何かのイベントで、釣り番組に出演している有名人が来ていたそうだ(俺は知らんけど)

そして、俺もたまに買い良く立ち読みをする(笑)アウトドア雑誌の『BE-PAL』も取材に来ていた。

 

釣果は?と言うとまあ、ボチボチ。Img_1149

30~40~cmレインボートラウトが釣れたので5匹お持ち帰り。

写真の44~45cmレインボーのドナルドソン?は刺身に決定。

釣った魚は美味しく頂く為に、釣ったその場でナイフを使い頚椎を切断してシメる&エラを切って血抜きをした後クーラーボックスへ。

残酷な様だが、これが美味しく頂く秘訣なのだ。

生きたままクーラーに入れられたり魚篭で生かされた魚は、ストレスにより肉の中の旨味成分(アミノ酸)が分解され味を損なう。

また、血抜きをしないと生臭さが残るのである。

命を絶つのなら楽に死なせ、食べるのならより美味しく頂くべきだと信じる。

 

帰宅後、早速魚を捌きにかかった。

一匹を除き現地で腸と血合いを取り除いて頭を落としたおいたが、5匹を捌くのは実にメンドクサイ・・・。

特に刺身用の魚は、三枚におろし小骨を抜き、あばら骨を削いで皮をはいだ後、切り分けてやっと出来上がり。

残りの魚は、ムニエルにする為に同じ様に捌いた物と塩漬け用に二枚におろした物の二通りに。

 

出来た刺身を醤油とワサビで味見してみると・・・Img_1165

美味い!

生臭さなんて皆無!醤油に油が溶け出しているし、プリプリだ!

この右写真の量で半身分である→→→

一匹で裕に刺身4人前はあっただろう。

 

因みに、鋭い方はお気が付くだろうか?

レインボー(虹鱒)なのに身が赤い事を。

その理由、林養魚では甲殻類(オキアミ?)を食べさせる事で鮭の様に身を赤くしているのだそうだ。

釣り場でおっちゃんに聞いたのだが、林養魚の魚は回転寿司等へも出荷しているそうな。

(なあ~るほど、それで赤くしている訳だ)

マス類と言うのは同じ種でも川に残る魚と海に下る魚が居る。(ヤマメの降下型、サクラマスの様に)

レインボー(虹鱒は白身)も降下型をスチールヘッドと言うが、それも身が赤なのだろうか?

 

この刺身を見て思い出したのが去年の秋、北アルプスの帰りに安曇野で食べた信州サーモン丼!Img_1169

信州サーモンは3倍体(三組の遺伝子を持つ)だが、同じく3倍体を持つヤシオマス(見た目は虹鱒)もあの釣り場には放流されている。

この魚が3倍体かは分からないが、もしそうならば、信州サーモンや鮭児と同じ卵を産まない極上の肉質を持つ事になる・・・

 

そこで、どんぶりにあったか御飯を盛ってみる。刻み海苔をかけたその上に、刺身の1/4を盛り付けてみた。(残りは御裾分け!)

うむ、いい感じである。

 

ワサビをのせて、醤油をぶっかければ・・・・Img_1177

 

サーモン丼完成

 

自分で釣って、しめて・血抜きして・捌いたからこそ、命を頂く実感がある。

だからこそ、今日の夕食はこの丼だけで他は要らない。

手を合わせて、『いただきます!』

 

で・・・、お味の方は?と言えば~

 

うメェェ~!

に決まってる。

 

『御馳走様でした』