寝転んで空を見る

山高きを厭わず 海深きを厭わない

富士山 登山 2010 後編

2010年07月26日 | 富士山3776m
 
 
富士山頂で寝転んで満天の星空を眺めていたら、何時の間にか眠っていました。
眼を覚ますと、東の空が少し明るくなってきていたので、火口の周りを富士宮口山頂から反時計回りに吉田口山頂方面へ歩き出しました。
3000数百メートルの高地で、長い休憩後に突然普段の様に歩くのは高山病の危険があるので、深い呼吸を意識し、ゆっくりと歩きます。
ご来光のポイントとしては、大日岳がありますが、ここは何時も吉田口からの登山者&ツアー登山者でごった返しているので、俺はその手前の静かな風が遮れる場所で見る事にしています。
富士宮口山頂から20分程度歩いた場所でその時を待ちます。
Img_0742 全ての写真はポップアップで拡大できます。
風の音しか聞こえない静かな時間です・・・。
Img_0746 4:31分撮影
Img_0757 4:42分撮影
過去三度見たご来光と今回は、少し違いました。
過去眼にしたのはご来光直前、雲海がピンク色に染まる風景だったのですが、今回は雲海が青く染まっていたんです。藍色かな・・・?(写真では上手く色が出ていませんが)
これはコレで味があって良かった。
 
因みに過去のご来光写真三枚をお見せすると ↓
この色がたまらなく好きだ!
Imgp0620 2008年8月4日4:35分撮影
Imgp0621 2008年8月4日4:36分撮影
Img_0118 2009年8月13日4:40分撮影
去年も一昨年も山中湖(三枚目に写ってます)が見えたけど今年は見えなかった。
こうして見比べると雲の色の違いは、今年の方が雲の位置が高いから?厚さ?
 
今年は40分ほど御来光ポイントで眺めていた。(初めての御来光のときは一時間以上眺めていたかな?)
Img_0763
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真っ赤な太陽が昇ってきます。
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Img_0775 2010年7月24日4:57分撮影
穏やかな時間・・・、太陽の暖かさを肌で感じます。
北アルプスの自然・富士のご来光を眼にすると決まって
『この世界は本来、本当に美しいんだな・・・』って事を実感します。
残された僅かなそんな景色を、自分の足で行き、眼にしたいとあらためて思う。
 
さあ富士最高点3776m剣ヶ峰を目指します。
Img_0781 火口にも未だ雪が残ってますね。
火口を挟んで、丁度反対側の剣ヶ峰へ戻って行きます。
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この馬の背と言われる坂が急で、よく滑ってる人を見かけます(危険です)。
Img_0783
日本最高峰、富士山3776m登頂です!
ココは記念撮影の行列が出来てます。
この後、すぐ近くの見晴台に行きます
見晴台は鉄筋製ですが梯子の上の入り口が狭く、俺の肩幅と60?ザックのせいで通れないため、柵を乗り越えて上がりました。
Img_0784 見晴台・展望台から
影富士(富士山の影)が見れます。
 
さあ、下山開始です。
この時点で6:00前。三島駅行きの始発バスが9:00で次のバスが13:00発なので、なんとしても9:00に間に合うように急ぎますが、ココは3千数百メートル!あまり急ぐと高山病にかかるので、小股で呼吸を意識して下山します。因みに山頂では真っ青な顔をした人はゴロゴロしてるし、四つん這いになって嘔吐してる人も見かけました。
この日、登下山道が一緒の富士宮口は込み合っていたのでバスに間に合うか焦りました。
なので粗、休憩無しで下山しました。
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 ↑ 五合目が見えて来ました。
Img_0789
五合目登山道すぐ上のバイオトイレ前から山頂を振り返る!
 
8:30前には無事、富士宮口五合目に戻って来れました。
バスで三島駅へ向かい、途中小田原へも寄り道しました(ちょうちん祭り遣ってたからね)。
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小田原城址公園の松の木の下で昼寝しました。
 
次は、いよいよ北アルプス縦走に行く心算!
暑いけど・・・、どんな景色を眼に出来るのか、どんな出会いがあるのか、楽しみだ!

富士山 登山 2010 前編

2010年07月25日 | 富士山3776m





7月23・24日、今年も富士山の頂に立ってきました。

先週17日大変な事が起きまして、22日木曜日までバタバタとした日を過ごしていました。

肉体的にも精神的にもクタクタだったので富士登山を延期しようか迷ったのですが・・・。

色々考えた結果、当初考えていた一合目からの登山は諦めましたが、やっぱり何時もの様に富士宮口五合目から登ってきました。

以下は23~24日にかけての富士登山記です。

  

さて富士登山記、先ずは静岡県三島駅へ向かいます。

Img_0710 車窓から大好きな小田原の海

三島駅の富士急バス乗車券売り場で、お得な富士宮口五合目往復切符(3000円)を購入し、16:15分発の最終バスに乗り込みます。

Img_0791 全ての写真はポップアップで拡大できます。

三島駅から1時間55分の道のりです。

何時の様に外人さん達ばかり・・・。バスの中の日本人は俺だけだった様です。

Img_0713 遊園地『ぐりんぱ』にてバスの中より撮影

この日は排ガス規制外の日なので渋滞を心配しましたが、粗予定の通り18時過ぎに富士宮口五合目2400mに到着。

Img_0717富士宮口五合目唯一のお土産屋

Img_0715 五合目から見上げる山頂

五合目は。これから登る人、登って来た人でいっぱいでした。

何時もの様に夕焼けを眺めた後、ウロウロして高地順応を試みます。

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富士の西裾に日が沈みます。どうです綺麗でしょう?

毎回夕暮れを眺めながら秦基博の「虹が消えた日」を聴きます。

この歌、山を登る前の気持ちに合うんだよね。

 

19時位から多くの方々が登り始めますが、俺は未だ登りません。

19時30分。おにぎり3個を食べ、ストレッチをして20時30分位から登る予定でした。

今回は寝不足と疲れ(腰にも違和感)を感じていたので非常にゆっくり登る事にしました。

また、早く山頂に登ると、ご来光迄の時間を寒さの中で耐えなければならない為、早く登る必要は無いのです。(山頂は夏でも時に氷点下にもなります)因みにこの日19:00で五合目は気温18度でした。

富士宮口の平均コースタイムは以下↓

五合目→20分→六合目→60分→新七合目→50分→元祖七合目→40分→八合目→30分→九合目→30分→九合五勺→40分→富士宮口山頂。

あくまでも目安です。(人によっては倍かかる方の居ますので)

<装備>

モンベルのザック60?(普通は30程度でOk) ザックカバー 速乾Tシャツ×2 速乾長袖Tシャツ フリース モンベルのズボン 防寒用タイツ ダウンジャケット トレッキングポール×2 ライト×2 手袋×3 (軍手タイプ・フリース・アウター) フリースの帽子 メリノウール製の靴下 登山靴 レインウェアー タオル ナイフ バックパッカーズノート ボールペン カメラ 携帯 行動食(飴・キャラメル・おにぎり・ゼリー) レスキューシート トイレットペーパー ウエットティッシュ ゴミ袋 ポリカーボネイト製の水筒(中身は薄めたポカリ)  

Img_072820:34スタート!

五合目→六合目はウォーミングアップをかねてゆっくり登ります。

Img_0729

20:50あっと言う間に、六合目2604m宝永山荘&雲海山荘。(5分休憩)

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21:43新七合目2780m御来光山荘到着。

カロリーメイトを1ブロック食べ10分休憩。

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22:32元祖七合目3010m山口山荘。

この間、やはり寝不足とたまっていた疲れの為か、度々眼が眩しいような・・・チカチカしたので、酸欠による症状と判断し、深呼吸を繰り返しました。

衣類も此処で速乾性のTシャツの上に長袖のTシャツを重ね着しました。

カロリーメイトを1ブロック食べながら友人達のメールを読んだり返信して23:03八合目を目指します。

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23:34八合目3250m池田館。

過去三度の経験では、この辺りから寒さと強風に悩まされるのですが、この日は風が弱く良いコンディションだと実感。

クエン酸の飲むゼリーを飲む。因みに歩行中も飴やキャラメルを食べています。

富士登山はここからが本番!23:54九合目を目指し立つ。

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0:24九合目3460m万年雪山荘。

ゼリーを食べ0:40九合五勺へ!

Img_0737雲の中でした

0:40九合五勺3590m胸突山荘。

登りには強い俺ですが、ここまで呼吸を意識し、スローペースで登って来たため体力的には、かなり余裕があるも、寝不足のせいで眠い・・・(笑)。

1:07山頂を目指し歩を進める。

途中男女二人組と出会い歩を止めて話す。

夫婦かと思ったが従兄妹だとの事でした。話が弾み、是非『北アルプスに行って見て下さい』と薦めときました。

Img_0738山頂は雲に包まれてました

途中話しすぎて2:00過ぎに富士宮口山頂に到着!(時間メモるの忘れた・・・)

山頂は雲に包まれたかと思えばサッと晴れたりでしたが、何時もと違い風が強くなく良い日に登ったと実感。

おにぎり3個とアミノ酸ゼリーを食べる。

雲が流れると満天の星空!感動!

今まで富士でみた星空の中ではピカイチ!雲が下界の明かりを遮ってくれたのかな・・・?

山頂浅間大社の名物、「郵便ポスト」の裏で、ダウンとレスキューシートで寒さを凌ぎながらザックを枕に寝転んで満天の星空を堪能しました。

眠くて「うつらうつら」してしまった為に流れ星を5個しか見れず悔いが残った・・・。

4:00過ぎまで待機して、ご来光ポイントに向かいます!

ほんと・・・星空ってのは神秘的で美しいと思うよ・・・。 だから俺、夜景が好きな人の気持ちが理解できない!その光のせいで星が見れないんだぜ?まぁ嫌いじゃ無いけどね・・・(笑)

 

長くなったので今回はここまで!次回は、ご来光&剣ヶ峰3776mと下山!

                                                

                                                後編につづく


富士登山の追憶と、何時か登る人に…08・09⑨

2010年02月25日 | 富士山3776m

最後に、富士登山の魅力について書きます。

 

富士は日本の象徴である事を、外国人の多さで改めて実感しました。

その象徴にはヤッパリ登っておくべきだと…ね?日本人なら!

山自体は、登って見れば正直綺麗ではありません。

しかし日本最高峰!

ここは動かないからね!日本で3776mの地に立てるのはここだけです!

 

何より、御来光の美しさ!

実は、御来光自体よりもその前の空と雲の色が大好きだったりする。

夜と朝の境目の何とも言えないブルー。

淡いピンク色に染まる雲海…。

いつも心が洗われます…。優しい人間になろうとか…「ありがとう」の言葉が自然に出ます。

残念ながら下山すると元に戻りますが…(汗)

富士に限らず全ての山、登山に言えますが、すれ違う人達の殆どが、「おはよう」や「こんにちは」と声をかけてくれる。

そんな場所を山以外で、俺は知りません。

元々日本の登山の始まりは「行」ですが、山を登る度にやっぱり、心が磨かれる気がします。

あくまでも「気」がする~ですがね!w

一期一会、美しい景色。

登った者だけが得られる物がある。

そんな山に行ってみて下さい。

 

このブログがその切っ掛けの、一欠けらに成れたら幸いです。

 

                                            終わり


富士登山の追憶と何時か登る人に08・09⑧

2010年02月25日 | 富士山3776m

Imgp0639

火口越しの剣ヶ峰、万年雪も見えますね。

 

富士山頂(火口)を回る事を御鉢めぐり、と言います。

一周約3キロ、約1時間30と言われてますが、1時間程度の記憶があります。

体力が残っていたら挑戦して欲しいですね。せっかくだからね。

 

河口湖(吉田口)、須走り口下山について話しましょう。

さて、下山は楽じゃありません!

ここ大切!

登りで消耗した体で、しかも足には体重の何倍もの衝撃が加わるからです。

こう言った時に杖類があると良いですね。

当然、怪我をするのも下山時が多いいと言われます。

実際、膝を痛め、タンカで運ばれる白人女性を見た事があります。

浮石を踏まないように気を付けて下さい。コケマス!

河口湖も須走りも、最初は同じルートになります。

途中から分かれて、別ルートになりますね、須走りは、深い火山灰のザクザクした道を直滑降に下ります。

ここは埃がすごいです!

全身埃まみれになりますね。

しかし、五合目にてエアーで埃を落としてくれるサービスがあります。

全部は落ちないけどね(笑)、汚れるのが嫌な方は、やめといた方が良いでしょう。

土産物屋は時代を感じさせますが店数もあり、サービスが良いです。

お茶なんかを振舞ってくれますね、↑ もあるしね。

河口湖口は観光地です!

ツアーバスもいっぱいですね。

帰りは温泉によって帰るのが良いですよ~。

俺は御殿場高原の「時之すみか」(←変換出来なかった)がお勧めです。

そこで温泉入って、御殿場高原ビール飲んで飯食って酔っ払って岐路につきます。

                                            

                                               続く