寝転んで空を見る

山高きを厭わず 海深きを厭わない

例大祭

2010年05月23日 | 旅行記

5月5日、また小田原に行ってきました。

目的は五社合同の例大祭の神輿!

Img_0559 駅もデッカクなちゃって・・・。

 

小田原では毎年5月の4日5日はこの祭りをやっているんですが、

実は俺、この祭りで神輿を何度も担いだ事があるんです。(友人に頼まれてね)

でも、「例大祭」って言うの知らなかったな~北條五代祭りだと思ってた(笑)。

五代祭りが3日、例大祭が4日5日だったんだね。

実際この例大祭、近隣の人々も知らない方が多いのですよ!

勿体無いな~。

なぜ勿体無いかと言うと、この祭りの主役は「御神輿」なんですが、

小田原の神輿(の担ぎ方)には、独特の物がありまして、ソレを「小田原担ぎ」って言うのです。

普通良くあるのは上下に揺らし、「エイサ!エイサ!」って担ぐのが多いと思います。

小田原も7月のちょうちん祭りはソレです(コレも何回か担いでいます)が、「小田原担ぎ」は違うんですね。揺らしません。(7月はどっこい神輿って言ってましたね。ドッコイドッコイ、ドッコイソリャー!って担ぐ神輿でした。)

小田原の神輿は「跳ぶ」んです!

空を飛ぶ訳では無く、走るんですダッシュですね。

走ることを神奈川のこの辺りから静岡県では跳ぶというのだそうです。

そして、「跳ぶ」前に「木遣り」と言う歌を歌うんです。

これが味がある!記憶にある木遣りは・・・。

 

木遣り者「前は相模灘~よ~」

担ぎ手「オウッ」

木遣り者「後ろは箱根~だ~」

担ぎて「ソリャやっとこせ~え~の~!」

木遣り者「粋でいなせのよ~若い衆~頼むぞ~」

ここでオイサー!」「オリャサー!」の掛け声と共に神輿が「跳ぶ」んです!

(確か・・・こんな感じだったと・・・思う。)

  

神輿を担ぎ「オイーサー」「オリャーサー」と掛け声をかけながら町を練り歩き、

多分(祭りに)お金を出されたお店や家の前に行くと、木遣りを歌い、店に向かって

「跳ぶ」

これを2日間街中を練り歩きながら行うんです。

因みに、他の神輿と行き会うと「合体」したりします(神輿をくっ付けて跳ぶのです)

 

16の時から担ぎに行ってましたが一日担ぐと、日に焼け、声はガラガラで肩は腫れ上がり撫でられるだけで激痛がしてましたね~。

でも、楽しかったな~!

5日の夜になると大きな通りに全ての神輿が集まり等間の距離をとり

「オイサー」「オリャーサー」の掛け声で進み、他の神輿と距離を取った後、

木遣りを歌い、数十メートルを「跳ぶ!」

これを繰り返して進んでいく。

通りの周りには沢山の見物客が居て、晴れがましい気持ちになったのを覚えています。

この祭り、何時も担いでいたので一度もはたから見たことが無かったから、

今回行って観ようと思い立った訳です。

Img_0548

俺の記憶ではこの「お堀端通り」がその場所(5日の夜の大通り)だった記憶があるのですが、

今回見た時は違ったんですよね~。

変わったのか、記憶が曖昧なのか・・・、う~む・・・。

ここの方がヨクネ?

 

さて、この日の昼過ぎに小田原につき、城内の出店等を見たり、同所で行われていたジャズコンサートを聴き(普段聴かないからサッパリでしたが・・・笑)。

17時過ぎ頃から一旦、「御幸の浜」に行き、寝転んで波の音と真鶴半島の灯りや秦基博とDewの歌を肴にビールを飲みながら20時位までボーっとしてました。

俺にとって小田原の景色は秦基博の曲「風景」其の物なんだよね。

この街に居るときは何時も心の中に流れている曲って感じ。

Img_0580寝転んで空を見ていました。

暗過ぎて夜景の写真はまともに取れなかったけど、

「御幸の浜」の夜は良いね・・・。

 

そして神輿を観に行きました。

Img_0587 木遣りを歌っているところ。

Img_0585

Img_0588大通りで神輿が列なっているのを撮りたかった

俺たちは「跳ぶ」時に何時も全力疾走でしたね(笑)

他の神輿に比べ、スピードがあると、拍手喝采を受けるもんだから、もうテンションあがってました(笑)

この例大祭の神輿。

独特の物があって面白いのですが・・・。

小田原市はこの祭りをPRし無いんだそうですよ、3日の五代祭りばかりでね。

政教分離の観点からだそうで・・・、アホ臭い話です!

そんな事言ったら京都とか宗教施設のかたまりじゃん!

何処も観光PRできね~じゃん!?

 

まあ、今回紹介したような面白い神輿。

「小田原担ぎ」が観れるので、近隣の方は来年のゴールデンウイークに足を運んでみて下さい。(3日は北條五代祭りやってるし、GWの小田原は祭り一色です)

自称、小田原観光大使にして小田原を愛するALRIGHTでした(笑)


寄り道してきました

2010年05月16日 | 旅行記

金時山からの帰りに小田原に寄り道して来ました。

Img_0519_1 裏駅に立つ北條早雲像

小田原ご存知でしょうか?戦国期には関東の覇者の本拠でした。

北条五代(早雲・氏綱・氏康・氏政・氏直)の本拠地として、豊臣秀吉による関東征伐により滅びるまで栄え、江戸期には東海道の宿として栄えた街です。

俺自身としては16の頃に知り合った友達の実家があった街であり、そこから広がった友人達の多くすむ街でもあり縁の深い街です。

その小田原で5月3日北條五代祭りが行われるという事で立ち寄ったのですが・・・

金時山でノンビリし過ぎて武者行列や、鉄砲隊による火縄銃の発砲を見逃してしまいました・・・。

後悔しても・・・「悔しいけど、時は前にしか流れないから~oh~oh~♪」って感じなので、取り合えず天守へ入る事に。

Img_0570

Img_0542 中は博物館になっています。

流石、難攻不落と云われた小田原城の天守です!

鉄筋コンクリート製ですから納得です(笑)

Img_0540_1 拝観料400円

中は甲冑や刀剣などがあって日本史好きな俺には楽しめる所です。

国外からの方も来ておられ思ったのですが、英語による説明が少なすぎると思いましたね。

最上階では展望を楽しめるのですが天気が今一だったのが残念。

Img_0522箱根方面

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箱根の山や相模湾はじめ、真鶴半島伊豆半島、三浦半島が望めます。

因みに本丸は動物園でしたが(今もかな?)動物は殆ど居なくなってました。(以前は象のウメコやアザラシだかアシカ、トラかライオンもいました)

近年小田原城は門や郭の再建に力を入れているようです。

Img_0550

Img_0574 再建された銅門

再建に力を入れている小田原城ですが、ぶっちゃけると、この城「北条氏の頃の城の姿」では無いんですよね。徳川政権時代につくられた物なんですよ。

戦国時代の関東にはこんな漆喰、石垣、天守を備えた城なんて無いんですよね。

小田原城も堀と土を盛ってその上に柵を立てた城だったんです。

また、主郭の位置も今の場所では無く、現在城山と言われている辺りの高台にあったと言われています。

 

この城は元々難攻不落と言われた城ですが(武田信玄、上杉謙信も落とせなかった)豊臣秀吉の関東征伐(北條征伐)に際し、城と城下町を巨大な堀と塀ですっぽりと囲んだ「総構え」で守られた日本最大級の城郭だったのです。

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Img_0560 城山にある後北条氏時代の堀の跡です

この日、城の敷地内では美味いもの市や出店や露店が数多くならんでいました。

祭りで買って食べる物といったら俺は、昔はリンゴ飴!今はお好み焼き!

と・・・決まっているので、お好み焼きとビールを買い御幸ヶ浜へと向かいました。

どっちも美味かった~!

 

小田原は大好きな街です。

想い出が詰まっているのは当たり前で、山があり海があり歴史もある。

古い町だからか人情もあるしね~。

名物は、老舗七軒の蒲鉾!干物!曽我の梅干!あと小田原提灯!


金時山

2010年05月04日 | その他の山

5月3日、まさかり担いで金太郎~♪の金時山に登って来ました。

気軽に登れて展望バッチリの金時山は4度目かな。

 

金時山(1212.5m)は箱根の山のひとつで、神奈川と静岡の境にあり富士箱根伊豆国立公園に指定されています。

金太郎(坂田公時)が源頼光の家来になる前、幼少期を過ごした場所との伝説の残る山です。

 

今回は仙石から登ってみました。

天気は晴れの予報でしたがチョッと薄曇な感じです。

先ず電車で小田原に行きます。真っ白な富士山が見えてテンションMAX!(てか、小田急線の車両が赤くなっててビックリした(笑)

そこから箱根登山鉄道で皆さんご存知、箱根へ!

温泉で有名な箱根七湯の玄関口「箱根湯元」へ行き、金時山ハイキングパス1300円を購入して箱根登山バスに乗り変えます。

そして「仙石」バス停で下車。

仙石バス停で下車したら登山道へ向かいます。

さあBGMスタートです(1/6の夢旅人 笑)

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ゴールデンウィークって事で、駅は凄い人でした。

上の写真は仙石バス停から見た金時山です。

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この細長いのは金時山ではありません!電柱です(笑)

仙石バス停から10分~15分程度歩くと二箇所の登山道入り口があります。

初めて金時山に登られる方はバスを降車後、国道138(旧箱根街道)をバス進行方向に徒歩10~15分ほど行き、国道138右手の『金時神社』脇からのコースをお勧めします。(バス停「金時山登山口」からの道は少々わかりにくいので・・・)

Img_0475

さあ!スタートです。

このコースの平均タイムは70分だそうです。

距離は短いですが、登山道の傾斜がきつい為、なめたらイカンゼヨ!

陸上競技に例えるなら10~20km走るのでは無く、400m走な感じです。

暫くはこんな感じの道をのぼります↓

Img_0476

20分くらい登ったかな?

こんな所に出ます↓

Img_0480 茶屋の跡だったと思う・・・。

こうして自分を写して見ると思うんだけど・・・、デジカメの写真をPCに入れて見ると画像が若干上下につぶれるのは何故なんだろ?

デジカメの液晶やTVに繋いでみると普通なのにおかしい。

PCのディスプレイのせいなのかな?

だからブログをやっている知人女性は自分の写真を載せるのがイヤなのだそうな・・・(短足で太って見えるからだって)

ドンマイ!(笑)

いや、君はスタイル良いし美人なんだから気にすることないさ。

↑写真の左上に見えるのが金時山のPEAK!

更に少し登ると見晴らしの良い場所に出ます。

Img_0488 ヤッホー!

立ちションしてる訳じゃ無いよ!(爽快そうだ 笑)

写真じゃわからないかな?芦ノ湖が見えます。

Img_0486 高いとこから見下ろすの大好きです(笑)

暑くって汗だくの体に風が気持ち良いんだ!これが!

下山時ここで帽子を飛ばされた女性に「俺が取ってきますよ」って取りに行った時

こけてしまって、ちょっと恥ずかしかった(笑)

ここ滑りやすい急斜面で吹き上げの風が強くてね!

コケタと言っても膝や尻餅を付いた訳では無いけどね。

Img_0489Img_0485_2 

この写真、小涌谷がみえますね。

 

更に登っていきます。 

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頂上まで残り1/3位から・・・

Img_0492

なんと大渋滞!

凄い人の数でビックリした。

流石ゴールデンな日。

で・・・最後の岩場を登ると・・・・

 

Img_0512

富士山ど~ん! 人うじゃうじゃ(笑)

コレコレ!この展望と、70分程度で登れるお手軽さがこの山の魅力であり

人気の秘密なんだよね! ホント良い山だよ。

因みに頂上まで51分で登りました。

残り1/3から渋滞にハマッタ割に早かった。

Img_0494

富士山さんこんにちは!」裾野まで見れます。

このコースの良い所は頂に立つまで富士が見えないところでもあります。

登り切るとドーン!と見える!

あれは秋だったけど、前々回登った時は富士の右裾に小さく真っ白な駒ケ岳と八ヶ岳が見ていました。

五合目くらいから上は真っ白!樹林限界を超えてるからね、五合目以下は樹林帯の為に雪が残っていても見えてないのかな。

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左手に眼を移せば、芦ノ湖が見えます。(ゴルフ場が景観を壊してるな~

湖上を進む遊覧船(海賊船)が見えるんですよ~。

山を登る理由の一つに、

「頂に立ち其処から、かつて立った山や場所を見る」ってのが有ります。

その時の想い出が甦る・・・心の中に広がる物があるんです。

登山や旅をする度に、山と山その土地と人と・・・想い出が繋がり広がって行くんです。

 

金時山、良い山です。

多くの人に愛される山で、その証拠に

山頂に二軒ある茶屋(金時茶屋、金時娘茶屋)には皇太子殿下を始め、長島茂雄さんアントニオ猪木さん達の登頂写真があります。

中には登頂数千回を誇る方も何人もおられるそうで、凄いなそりゃ!

 

景色を眺めつつ持参のおにぎりを食べたら、12時45分だったっけかな?

下山開始しました(小田原によるのでね)

駆け下りるので10~15分くらいで降りちゃいます。

新緑の山を期待していたけど、ここ一ヶ月位の寒さで遅れてるようで少し残念。

夏にでもまた登ろうかな・・・くどいけど良い山ですよ!

 

昨年の12月、登った時の写真も2枚追加↓

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皆さん機会があったら登ってみてください。

あっ「機会」ってのはね、自分でつくるもんですよ!待ってちゃダメ(笑)

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金時山富士山も多くの人に愛されてるね!

 

                                               おしまい