今回も学会で歯科治療のデジタル化についてのセミナーがありました
「口腔内スキャナーの多数歯欠損症例への応用」のタイトルでセミナーがありました
口腔内スキャナーとはお口の中に細長い器具をいれて歯の表面を3Dでスキャニングすることによってあの気持ち悪い型取りをしなくてもよくなる装置です
それを使ってたくさん歯をう失った患者さんの歯の治療に応用しようとするお話です
患者さんにとってはこれは朗報ですね
ところが最後、以前から行われている型取りとスキャーナーによる型取りの精度の違いについて質問があったのですがそれについては今回は検討していないとのことでした
実際当院で歯を作ってもらっている歯科技工師によると、普通に型取りしたほうがいい時もあるとのこと
今の段階ではまだ歯科治療のデジタル化についてはデジタルで行ったほうがいいところと、人の手を使ったほうがいいところがあり
治療によってはデジタルでしたほうがいいところと、アナログで手作業の方がいいところがあるのが実際です
ときどき、歯科治療はロボットやAIができる!みたいな記事を見かけますが
魚1匹捌いて刺身にすることさえロボットにまだできないのに手術を含む歯科治療すべてをロボットができるのはまだずいぶん先になると思います
ちなみに写真は今がシーズンのタチウオで近海で釣ってきて捌いて刺身でいただきました
釣れる場所や潮の満ち引き、天気などの検索、釣った写真の保存はデジタルで、
魚を捌くのはアナログですが人の手で行うのが今のところ効率的です
やはりデジタルとアナログ、それぞれ得意分野があるということですね