今回一番衝撃的だったのは特別公演2で公演されたUCLAのDr. Won Moonのスピーチで演題は「Non-surgical orthopedic corrections with micro-Implants:
Breaking the rules and expanding the boundaries」内容はMaxillary Skeletal Expanderという上顎骨拡大装置を使用して外科処置を行わずに上顎を拡大し歯を並べようというお話でした。
通常、歯を並べるには顎のサイズが小さい場合どうしても歯を抜かなければならないケースが多くあります。
よく、「歯を抜かない矯正治療」とか宣伝している歯科医師もいますが、顎が小さいのに無理に歯を並べると後で大きく後戻りしたり、
歯の外側の骨が薄くなって将来的に歯周病になりやすくなったり色々とデメリットがあるので、
顎の外科手術を行わない限り通常は歯を抜いた方がいい場合は歯を抜いて矯正治療を行うのが学会での常識です。
しかし、Dr. Won Moonの開発した装置は大きな外科処置を行わずに顎のサイズを拡大するため本当の意味での「歯を抜かない矯正治療」が可能になります。
しかもこの装置、日本でも認可が通って使用可能です。
矯正治療の進歩を感じることができた1日でした。