週末は滋賀の琵琶湖プリンスホテルで開かれた日本口腔インプラント学会近畿北陸支部学術大会に参加して来ました。
今回の学会のテーマは「インプラント治療ーその先にあるもの」です。
インプラント治療の先にあるものと言えば、何人かの患者さんに「先生、インプラントじゃなくて再生医療で失った歯をも作れませんか?」と聞かれます。
もちろんそれが理想なのですがips細胞などで作った組織は癌化の可能性があり、インプラントを入れた方が今のところはるかに安全です。
しかし、インプラントは危険で自分の細胞から作った組織は安全という思い込みをかなりの人がしているようです。
それに再生医療で歯をつくるとなるとインプラント治療よりも遥かに高額治療になるでしょう。
仮に50歳の患者さんに再生医療でできた歯を入れるとして30年の安全性を確かめるには今から30年かかりますから、
僕の生きている間に安全に再生医療で歯を作るのは無理かもしれません。
しばらくは「インプラント治療ーその先にあるもの」は、「より良いインプラント治療」ですね!