サイトウ歯科 院長ブログ

西宮市門戸厄神駅前「サイトウ歯科」の院長が歯科に関する記事を綴っています www.saitodental.jp

新型コロナウイルスについて

2020-02-03 15:01:47 | 学問
 
まずはウイルスってなんでしょう?

普通の生物は細胞を最小構成単位としますが、ウイルスは細胞を持っておらず、

他の生物の細胞を利用して自分の遺伝子を複製させる感染性の構造物です

生物と非生物の間のようなもので自分だけでは増えることはできません

今回話題になっているコロナウイルスは顕微鏡でみると王冠状に見えるためギリシャ語の王冠のcoronaよりコロナウイルスと命名されました

このコロナウイルス もいくつか種類があり、いわゆる風邪の1割から3割はこれらのコロナウイルス が原因です

そんな一般的な風邪の症状を引き起こすコロナウイルスとは異なり重症化するのが

重症急性呼吸器症候群コロナウイルス(SARS-CoV)と中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)です

今回の新型コロナウイルス も人から人に感染し基礎疾患がある人などは重症化する可能性があるとのことです

しかし、原因不明の感染症が広がっているわけではなく、コロナウイルスの一つであることがわかっているので

ワクチンが作れれば治療は可能であることや感染経路が絞れるため冷静に対処できるのはありがたいことです

またSARS ,MERSに比べて致死率が低く、WHOは現在変異等がなければ3%の致死率との発表をしています

やみくもにテレビやネットの噂に惑わされることがないよう厚生労働省やWHOのホームページから情報や対処方法をチェックすることが必要ですね

下にそれぞれのコロナウイルスに関するページのリンクを貼っておくので参考にしてください

WHOのホームペ^ジ https://www.who.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019

厚生労働省のホームページ   https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html










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口腔病理学って何?

2018-12-06 17:56:21 | 学問

今週は診療日を変更して母校の口腔病理学実習に参加してきました。

口腔病理学とは普段聞きなれない言葉ですが簡単にいうと口の中の組織、細胞を調べる学問となります。

日本では基礎系として扱われていますが欧米では臨床系として扱われます。

というのも実際お口の中にガンなどができた場合、お口の中から組織を採取してその性質によって治療方針を決めるなどまさに臨床の要になる学問だからです。

実際、うちの大学病院の病理診断も当医局で行われています。

ぼくも歯医者ではありますがガンの研究で論文を書きました。

なので学生さんにとってはまだあまりピンとこないかもしれませんが(ぼくも学生の時はそうでした)歯科の学問の中では一番命に関わる学問でとても大切です。

ただ詰め物を詰めたり入れ歯を入れているだけの旧世代の職人的な歯科医師ではなく耳鼻科や眼科の医師と同じように口の医師として患者さんの身体を守るには口腔病理学が大切だと思います。

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