今日はいよいよアメリカインプラント学会指導医試験当日です。
会場は以前受験した専門医のときと同じアメリカ歯科医師会館です。
形式は口頭試問で2時間以上質問攻めにされます。考える間もなく、正しい診断と治療計画の構築、偶発症への対処、そしてその裏付けとなる基礎理論を要求されます。
今回、専門医と指導医をあわせて80人以上の歯科医師が世界中から受験されていました。同じアジアの韓国やインドからも多くの歯科医師が参加してきていますが、
日本人の参加が少ないのが少し寂しい気がします。日本の歯科技術を先進諸国レベルに引き上げるには自分も含めまだまだこれからの努力が必要な気がします。
試験後は意識朦朧としてホテルに帰って熟睡です。
こちらに来てから時差ボケで変な時間に目が覚めます。
その上ホテルの部屋が9Fですが周囲が超高層ビルの為、昼でも薄暗い感じです。
まあ、その分勉強に集中しやすいとも言えますが、、、 ビルの裏側には延々と非常階段が設置されており、1920年代アルカポネの裏社会を仕切っていたときの古いシカゴの街の雰囲気が漂っています。
その後、1950年~1970年、民主党のデーリー市長は、市街地の再開発と治安の改善、賃金格差の是正などに努め、市政を建て直し、ニューヨークやボストンなどが経済発展に翳りが見え始めた頃でさえ、
シカゴは比較的堅調な経済情勢を維持できたそうです。
その後、人口ではロスに抜かれたものの、アメリカ第二位の経済都市の地位は健在だそうです。
リーダーの舵取り次第で経済はかなり左右されるようで日本の未来の舵取りが心配です、、、
久々のブログ更新となります。 というのも今回GWにシカゴでのアメリカインプラント学会/指導医の認定試験があり、その準備でここ数ヶ月ずっと勉強していました。
しかし、試験範囲が広すぎていくら勉強してもキリがありません。
インプラントは歯がなくなったところにインプラントを入れるだけなのに、なぜそんなに勉強が必要なのか疑問に思われる人も多いと思います。
しかし、見かけよく、機能を長持ちさせる為にはいろいろな知識と技術が必要になります。
外科手術に必要な解剖学、生理学、薬理学にはじまり、インプラントの位置や被せも物を設計するための生体力学、補綴学、それに加えて審美歯科学、残っている歯の歯周病学、矯正歯科学、そして実際の手術手技にいたるそれらすべての総合的な学問がインプラント治療学なのです。
それらを日本で学ぶ環境は、アメリカに比べると、歴史、規模、学問の成熟度においてまだまだ遅れているのが現状です。
その差をうめるべく指導医試験に望みました。上の写真は送られてきた受験票の写真と参考文献を並べながらレポート作製する為に構築したMac達です。
画面が大きいということは格段に作業効率があがります。