サイトウ歯科 院長ブログ

西宮市門戸厄神駅前「サイトウ歯科」の院長が歯科に関する記事を綴っています www.saitodental.jp

第51回口腔インプラント専門医臨床技術向上講習会 WEB

2024-12-25 16:28:49 | インプラント学会

先日申し込んだ第51回口腔インプラント専門医臨床技術向上講習会のWEB視聴が終わり試験にも回答して修了証をいただきました

今まで会場まで行って一日かけて講演を聞いていたのが自分の空き時間に好きな場所で視聴できるというのは本当にありがたいです

しかも今回の講演された先生方も実力も内容も素晴らしくメーカーの宣伝用講演とは一線を画した非常に有益なものでした

インプラントをしている歯科医師ならこれを聞いておかないと!といった感じです

患者さんには学会参加している先生はインプラント治療に関する最新の正しい情報を持っていることを知っていただきたいと思います

googleの評価が高かったから、検索で上位だったから、という理由で歯科医院を選ぶ患者さんも多いと思いますが

それらは歯科医院側で費用をかければコントロール可能な広告でしかありません

僕自身も医療機関を選ぶ時、ドクターの学会での実績と活動を参考にして医療機関を選ぶようにしています



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日本口腔インプラント学会 第45回中部支部学術大会

2024-12-23 08:37:13 | インプラント学会

週末は日本口腔インプラント学会 第45回中部支部学術大会で発表の為、名古屋へ行ってきました

発表は無事終わりインプラント治療に関して色々と意見交換もでき有意義な遠征となりました

今回の学会でも市民公開講座が開かれて市民の皆さんに正しいインプラント治療についてのセミナーが無料で開かれているのですが

ちょっと最近気になることがありました

というのは先日 患者様に「先生、やっぱりインプラント治療を考えているのですがテレビで宣伝しているような

セミナーや無料読本をもらって勉強した方がいいのでしょうか?」と質問されました

「それはどこの会社が開催しているセミナーですか?」と聞くと

「え!学会や大学が開催しているのではないのですか!」と驚かれていました

広告会社が「公式の学会風の市民公開講座」や「公式の学会風のセミナー」や「学会からの公式読本風」などを宣伝していますが

公益社団法人や大学の肩書きが主催者にない場合ただの広告で明らかに誤解されるような表現を使用していることもあります

インプラント治療はうまくいけばいい治療方法ですが医療行為全てがそうであるようにメリットとデメリットが存在し

その辺りをしっかり理解していないとせっかく治療を行なっても希望と違う結果になることも少なくありません

実際、今回の学会でも大学のインプラント科の先生が民間のクリニックでインプラントを行ってその後トラブルになって

大学病院に駆け込んできた患者さんのリカバーリー症例や統計を発表されていました

本当に正しい情報を得るためにはその情報の出所がどこなのかしっかり確認することが大切です



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第54回 日本口腔インプラント学会学術大会 in 京都

2024-11-05 09:09:08 | インプラント学会

週末 第54回日本口腔インプラント学会学術大会に参加するため京都に行ってきました

今回で第54回目、、、、よく考えたら自分が4歳の時に学会が設立され先人の先生の努力でここまで大きくなったということで改めて敬服します

学会に参加して倫理的、技術的な講演を聞くことも専門医や指導医の維持に必須です(実際、ポイント制で参加履歴が記録されます)

今、学会で盛んに討議されているのが「インプラント学会認定専門医の広告の是非」です

これを聞いて「最近、テレビでもネットでもインプラント専門医とかインプラントのクリニックの広告はすでによく見るよ?」と思った方は多いと思います

実は「インプラント学会専門医」の広告はまだ認められておらず法整備が整っていない状態なのです

逆に「インプラント学会専門医」の広告が認められるということは「インプラント学会専門医」以外はインプラントに関する宣伝をできなくなるということです

皆さんは今の状態とインプラントの国に認められた有資格だけが宣伝をできる状態とどちらが望ましいと思われますか?

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歯の噛み合わせ問題(3)

2024-08-15 17:01:23 | インプラント学会

前期までに噛み合わせが歯を長持ちさせるのに大切なことを説明しました

では噛み合わせが悪い方はどうすればいいのでしょうか?

「歯列矯正」が必要です

見かけを良くする目的で歯列矯正をする方が多いのですが、

本来、歯列矯正の目的は、腕が曲がっている、足の長さが左右違う、といった病気を治すのと同じように

病気を治すのが目的です

なので一番見落とされやすいのが歯並びはいいけど噛み合わせが悪い方です

見かけがいいので治療の必要を本人は感じていないのですが

負担が集中した歯から壊れていくとは避けられません

これも今までの話て当たり前のことですがなかなか理解していただけない事案です

まずは歯科医院にて噛み合わせについて相談してみてください

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口腔インプラント治療指針2024が発刊されました!

2024-07-30 17:35:03 | インプラント学会

このたび、日本口腔インプラント学会より「口腔インプラント治療指針2024」が発刊されました。

この指針は、インプラント治療に関する最新の知見や推奨される治療方法をまとめたものです。

口腔インプラント治療指針は、インプラント治療に関する標準的な方法や治療プロセスについて詳しく解説しています。

新たに発刊された2024年版では、最新の研究成果や技術革新が反映されており、より安全で効果的な治療を目指しています。

インプラント治療に関する情報は、ネット上で様々な意見や解説が交錯しているため、患者様が混乱することも少なくありません。

しかし、治療指針は開業医が独自に作ったものではなく日本の歯科大学を始め学会の専門家によって監修された信頼性の高い情報源です。

この指針を参考にすることで、より確実で安心できる治療方法を理解し、自分に最適な治療選択ができるようになります。

しかも「口腔インプラント治療指針2024」は、どなたでも無料でダウンロードすることができます。

指針のダウンロードは以下のリンクから可能です:https://www.shika-implant.org/shika/wp-content/uploads/2024/03/shishin2024.pdf

また、具体的な治療の流れについても、学会のホームページにてご紹介しております。

また、ホームページでは患者様の近くの専門医を探すこともできます

「口腔インプラント治療指針2024」は、インプラント治療の信頼できる情報源として、患者様の治療に対する理解を深める手助けとなるでしょう。

ぜひこの機会にダウンロードし、安心して治療に臨んでください。

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歯列矯正治療にCT検査は必要?

2024-04-26 12:22:26 | インプラント学会

矯正治療を受ける際、昔はセファロレントゲン写真だけで診断をしていた時代がありました

最近はCT(Computed Tomography)検査を行うところが増えてきています

なぜならCT検査は顎の中で歯を動かす上で不可欠な情報を提供するからです。

矯正治療では、歯を正しい位置に移動させ、美しいかつ機能的な咬合を実現することが目標です。

しかし、CTを撮影せずに歯を動かす場合、顎の骨と歯の関係を正確に把握することができません。

その結果、歯の根が骨から飛び出したり、逆に顎の骨に押し付けられて吸収される可能性が高まります。

特にマウスピース矯正、歯列拡大床、非抜歯矯正などの治療を行う場合、CT検査はより一層重要です。

これらの治療では、歯の動きや顎の形態の変化が複雑であり、CT画像を通じて詳細な情報を得ることが必要です。

CT検査によって、矯正治療を計画する際に以下のような情報を得ることができます。

歯の位置と咬合の関係
歯の根の長さと形態
顎の骨の密度と形状
顎関節の状態や位置関係
これらの情報を基に、矯正治療の計画を最適化し、患者さんにとってより効果的で安全な治療を提供することが可能となります。

CT検査は矯正治療の一部として欠かせないものであり、歯の動きを最適化するためにはしっかりと行う必要があります。

矯正治療を受ける際には、CT検査の重要性を理解し、専門家の指導のもとで適切な治療を受けることをお勧めします。

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インプラント指導医、専門医 更新!  次の5年へ向けて

2024-04-22 11:33:16 | インプラント学会

日本口腔インプラント学会の専門医と指導医は5年ごとの更新を義務付けられています

症例報告、学会参加、学会発表、教育講演受講、技術向上セミナー受講などでそれぞれポイントが加算され

一定のポイントを獲得することによって資格が更新されます

なので5年間自己研鑽を継続的にすることで学会認定インプラント専門医、指導医を維持することができます

同業者である歯医者が太鼓判を押してくれるインプラント専門医、指導医の資格を維持すること

これが患者さんに安心してインプラント治療を受けていただくために最も大切なことだと思っております

また、次の5年間引き続き頑張りたいと思います

また、症例報告のためにご協力いただいた患者様には厚く御礼申し上げます






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台湾の人は日本人よりもインプラント治療を受けている!

2023-12-13 15:39:37 | インプラント学会

先日 学会でインプラントメーカーの方と話す機会がありショックなことをいくつか聞きました

現在 台湾の人口は日本の4分の1ですが インプラントの売り上げ本数は日本よりも多いとのこと

最近、台湾の個人当たりのGDPが日本を抜いたという話を聞きましたが

台湾では歯を失った時に入れ歯よりもインプラントを選択する人の割合が日本よりも多いとのことです

なので日本の多くのインプラントメーカーが台湾に進出しているとのことでした

調べてみると台湾では保険証を持っていると半年に一度の歯の検診とクリーニングを受けることができるそうで

歯の健康意識も高いそうです

予防でも治療でも世界からどんどん取り残されている日本の歯科事情を目の当たりにしてちょっとショックです

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うなぎを食べてインプラント学会

2023-12-11 15:30:10 | インプラント学会

週末は浜松で開かれた 第44回日本口腔インプラント学会中部支部学術大会 に参加して発表してきました

午前中の発表だったので前日に現地入りして発表前に精をつけようと思い 浜松の名産のうなぎをいただいてきました

ふっくらと焼き上げた鰻のおかげで次の日の発表も滞りなく終わりました

発表内容は

「開咬を伴う下顎臼歯部の欠損症例においてインプラント治療と歯列矯正治療を併用した包括的治療を行なった一症例」

要するに奥歯しか噛んでいない噛み合わせの患者さんで奥歯を失ってしまったのをインプラントで治療するだけでなく

噛み合わせも治してインプラントを13年良好に経過しましたという内容です

インプラント治療は歯を失った歯を補うことはできますが、歯を失った原因を治さないと

せっかく入れたインプラントも壊れてしまいます

あくまでもインプラント治療は治療の一部でお口の健康を守るには

総合的な治療計画が大切です

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インプラント専門医の更新のために

2023-11-15 11:44:40 | インプラント学会

今回愛知インプラントインスティチュートの所長である堀田先生に日本口腔インプラント学会指導医の更新のための書類審査も受けてきました

日本口腔インプラント学会の専門医と指導医は5年ごとに更新の必要があり

その5年間での学会参加、各種セミナー受講、学会発表、症例報告などをこなして

下記のチェックリストを埋めないと更新できません

その上で研修施設の施設長のチェックを受けた上で学会で書類審査を受けてやっと更新できます

アメリカインプラント学会は試験が難しいですが更新のための義務はありませんが

日本口腔インプラント学会は資格所得後も研鑽に努める義務があり

それを維持することは大変ですが「自称、インプラント専門医、指導医」ではなく

患者さんの信頼を得る「日本航空インプラント学会認定インプラント専門医、指導I医」であるための義務ということです

写真は新大阪駅で昼食に購入した「とん蝶」です

これもまた素朴ながら癖になる味でおすすめです


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