立ち寄った本屋でカミュの「ペスト」が平積みになっていたので買って読んでみました
ペストはペスト菌の感染によって起きる感染症で「黒死病」と呼ばれ14世紀に起きた大流行では、当時の世界人口4億5000万人の22%にあたる1億人が死亡したと推計されている感染症です
そんなペストの大流行時に登場人物たちが自分たちは結局何もコントロールできない、人生の不条理は避けられないという事実に直面するという内容で、
今の新型コロナの大流行に通じるものがあると思いながら読みすすめカミュの人間洞察力に感銘を受けながら読み終えました
ただ、これは感染症の蔓延にとどまらず、天災、病気、事故など人生における不条理はいつでもだれにでも起こり得ることです
でも、自分でできることはしっかり全力で行い、その上で事の成否は人知を越えたところにあるのだから、そんな結果になろうとも受け入れるということが大切と思いました
中国の儒学者である胡寅が言った「人事を尽くして天命まかす」とはまさにこのことですね