サイトウ歯科 院長ブログ

西宮市門戸厄神駅前「サイトウ歯科」の院長が歯科に関する記事を綴っています www.saitodental.jp

奥歯が抜けたら、、、、

2019-08-23 18:27:49 | 歯科

「先生、奥歯がなくなっても前歯があればなんとか噛むことはできるし、人には見えないから抜けたままにしておいてもいい?」と患者さんに聞かれました。

奥歯には二つの大きな役割があります。

一つはしっかり噛んだ時に前歯に負担がかからないように支える役割りがあります。

なので奥歯を失うと前歯に噛む力が集中し壊れてしまいます。

二つ目は奥歯は臼歯といいますが書いて字のごとく食べ物を臼(うす)のようにすりつぶす役割があります。

肉や魚などのカルシウムやタンパク質は胃酸で溶かして消化できるので臼歯部は必要ありません。

なので肉しか食べない猫や犬やトラなどは臼のような歯は持っておらず全て歯がとんがっています。

ところが植物はしっかりすり潰さなければ栄養素を取り出すことができないので植物しか食べない牛や馬は前歯まで臼のような形をしています。

人間やクマなどは雑食なのでとんがった歯と臼のような歯と両方持ち合わせています。

前歯で無理に硬いものを擦り潰そうとするとハサミで豆を切り続けるようなもので、やはり前歯が壊れてしまいます。

こういった理由から奥歯があったほうが残っている前歯が長持ちしますので奥歯はしっかり治療しましょう。

ちなみに写真は西宮沖でつったチヌ(クロダイ)ですが、餌はエビやカニや貝だけでなく糠や麦やコーンでも釣ることができます。

彼らも雑食なので物を食いちぎる前歯とすりつぶす臼歯を持っており、構造的に人間とよく似ています。

観察した後はお刺身とあら汁でおいしくいただきました。


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酸蝕(歯)症ってなに?

2019-08-21 15:37:20 | #歯磨き

酸性の飲食物が原因で歯が溶けてしまう「酸蝕歯」あるいは「酸蝕症」が最近話題になっているようです。

最近の病気ではなく、昔はメッキ工場で歯の表面のエナメル質が溶けてしまっている方がいたそうで、大学院でそのチェックをしていたのですが、当時でも労働環境が改善しそんな方はいませんでした。

ところが最近になって清涼飲料水、スポーツドリンク、ワイン、酢、果汁、クエン酸など消費量に比例して歯が侵食されているとWHOの報告でもあります。

ちなみにコーラとリポビタンDはpH2 、チューハイ、 オレンジジュース、梅酒、黒酢はpH3程度ですから頻繁に摂取すれば歯は溶けてしまいますね。

エナメル質がほとんど溶けてしまうと自然には回復しなくなってしまいます。

実際、当院でも運動時にスポーツドリンクを毎日飲んで酸蝕症で歯が溶けていた患者さんが来院されたこともあります。

しかしながら果物やお酢は身体にとって有益ですし、クエン酸は疲れを取ってくれます。ワイン、梅酒、酎ハイは、、、、精神的な疲れを取ってくれます。

なのでそういった酸性の強いと思われる飲食物を摂取するときは、ストローでのどにながしこむお口に長く含まない、ちびちび時間をかけて飲まない、摂取後すぐにお茶や水でゆすぐ、飲んだまま寝ないなどの注意が必要です。

レモンスカッシュ!一気に飲んでお冷でゆすぎました。美味しかったです。




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ビルもお口の健康もメインテナンスが大切!

2019-08-20 15:21:03 | 歯科

長い間かかっていたクリニックの外装メインテナンス工事が終了しました。 

当院も開業23年目に入ってビルもメインテナンスが必要になりましたが無事工事も終わりすっきりしました。

開業当初から通われている患者さんの中には治療後20年が経つ方もおられますが、やはり定期検診に来られてメインテナンスやされている方はトラブルがほとんどなくお口の健康を保っておられます。

痛みがでてから、壊れてから、噛めなくなってからでは処置が大きくなったり、治療期間が長引くことが多くなり、最悪、歯やインプラントを失うことになることもあります。

ビルが建てたら終わりというわけではないのと同じで歯やインプラントを守るには治療が終わってからの定期検診と定期的なメインテナンス、早期治療がお口の健康を守る最良の方法となります。




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