

映画「コンテイジョン」を見ました。過去にも「アウトブレイク」など致死性のウイルスをテーマとした映画はありましたが、この映画は今までの中で一番リアルに近い物でした。
病理学講座に在籍する自分がみても、論理的に矛盾点もほとんどなく細部まで作り込んだ映画でとても楽しめ(?)ました。「「恐怖」は、ウイルスより早く感染する」とサブタイトルにもあるようにウイルスの恐怖が人々に広がっていく様を見ていると今回の震災直後の日本の状態と状況が似ているため、余計に映画がリアルに感じました。
パニックに陥ってしまった大衆の中にいても、理性的にモラルをもって行動する人々に感動を覚えた最近では一押しの映画です。
ちなみに上の写真は僕が大学院時代に博士号を取る為に写真をとったパピローマウイルス(癌などの腫瘍の原因になるウイルス)の電子顕微鏡写真です