天気に恵まれた英彦山登山の次の休みは雨の予報。
しかし”雨の山も楽しめる山屋になる”という目標を密かに掲げるワタクシは一人山を目指すのでした。
どこに行こうか?
最近は樹林の山ばかりだったから解放的な山がよかろう。
が、緊急事態宣言中でしたので県外には行けず。
ならば県内ではここでしょう、貫山です。
吹上峠から出発すると、この通りガスってます。
この時は雨は降っていません。
雨が降るとガスが沈んで雨に濡れる山が見えるのではと期待していたのですが…北斗の拳2のエンディング(うじきつよしの方)風に。
タイツに蜘蛛の巣が張り付いて中二使用に。
ますますガス濃く
これはこれで幻想的ですな。
いつもの道をたどっていたのですが、”塔ヶ峯経由で貫山”という標識を発見。
行ったことないコースなので行ってみました。
が、これは樹林の中を行くコースで結構ワイルドな道。
しかも雨でぬれて滑るし。
今日はこんなのは求めていなかったのですが…
さらに雨が降り始めました。
今日も結局森の中!
コケ!
最後は林道に出た後、いつもの道に合流。
貫山登頂!
なんにも見えません。
晴れていれば海が見えるのですが。
とりあえずラーメン食べました。今日はカップスター。
その後は私と同じ髪型のおじさんが登ってきて、くじゅう行きたいよねえ。などと話していると…
真っ白なガスの中に、うっすらと水平のラインが浮かんできました。
水平線?にしては高いけど…
そしてガスが消えて現れたのは
雲海!
どこまでも
ああ、雲海
結局海は見えないわけですが、ワタシはこの雲の海のほうが好きなのです。
下界が見えない山と空と雲だけの世界。
これが大好きなんですなあ。
ところで雲海に対する反応って、人によって大分違うと思いませんか?
ワタシのように異様にテンション上がる人もいれば、さほど感動しない人もいます。
同じ髪型の人も後者のようで、ほら!雲海が!って言っても「ああ、きれいだね」と言ってとっとと下山しちゃいました。
ワタシはというと飽きもせずに1時間ほども眺めていたのでありました。
人と山との関係って登山者の数だけあって、それぞれに違うのだから面白いですよね。
名残惜しみながら貫山を降りていくと数人のパーティが登ってきました。
「山頂、雲海出てますよ!」
「へえ、そうね」
またまたテンション上がらない派のようです。
少数派なんでしょうかね、ワタクシ。
高度を下げるとまたガスに包まれていました。
一度散策路に降りて、今度は周防台を目指します。
残念ながら展望なし。
2度目の奇跡を期待しましたが、そううまくは行かないようですので下山開始。
散策路に下りてのんびり歩いているとだんだん天気が良くなってきました。
登山者だけでなく、散策路を歩く家族連れがいたり幼稚園児が遠足に来ていたりと、敷居の低さも魅力の平尾台。
なんだか日本じゃないみたいですな。
フランスだったか、なんだっけ、ブルターニュ?
そんな感じ。
ワイン作ってそうな。
良く知らんけど。
そんな感じ。
今日も良い山旅でした。