「元気です和歌山」。JR西日本のウェブサイト「JRおでかけネット」のトップページにアクセスすると、インパクトのある見出しが目にとまる。
昨年9月の台風12号による豪雨災害からの復興を告知すると共に、熊野三山、那智勝浦、白浜などの観光名所をはじめ、観光スポットの紹介、紀南エリア(指定区間)のJRやバスを自由に乗り降りできる周遊切符「南紀パス」が案内されている。
筆者は、昨年3月、大橋建一市長から和歌山市観光発信人を委嘱されたこともあり、職場の人々や知人と、和歌山について話す機会が多い。同サイトを見た方から「和歌山は復興したのだね」とよく言われる。
続いて「和歌山の南部へ行くには、結構時間がかかるらしいね」と尋ねられる。新大阪から新宮まで約4時間。行ってみたいが遠そうだ、という観念を拭いきれないようだ。
JRの「南紀パス」(3月10日まで発売)は、有効期間3日間で、大阪市内発着6000円、和歌山発着5500円、子供は一律2000円と格安、県観光連盟は3月末まで県内の宿泊施設に泊まった人に、抽選で3万円をキャッシュバックするキャンペーンを実施するなど、あらゆる取り組みで集客を図られている。
まもなく春休み、続いて大型連休が到来。「復興した元気な和歌山」が定着してきた今、更なる集客の鍵になるのは何だろうか。
【次回に続く】
(次田尚弘/広島)