さんぽみちプロジェクト

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和歌山新報で日曜日一面に連載中の「WAKAYAMA NEWS HARBOR」と連携。

黒潮を通じた結びつき 海に共通する地名の数々

2014-12-07 16:15:59 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
前号では、「勝浦」の地名を持つ、千葉県勝浦市徳島県勝浦郡勝浦町和歌山県東牟婁郡那智勝浦町の3市町が協力した「勝浦ネットワーク」による結びつきを取り上げた。
他にも千葉和歌山では共通する地名が存在する。
今週は地名の由来について深堀りして紹介したい。

白浜」や「勝浦」は既に紹介の通りだが、「めら」という地名がある。


【写真】千葉県館山市布良(めら)

千葉県南房総市の旧白浜町に隣接する千葉県館山市に「布良(めら)」という地域があり、和歌山県田辺市の天神崎近くには「目良(めら) 」という地域が存在する。
漢字は異なるが読みは同じだ。

地元の観光案内所のスタッフに尋ねると、「両県に共通する地名が多いのは黒潮に関係するようです。
漁業が盛んで技術力も高かった和歌山から、同様の環境で漁ができることを魅力に、漁師や商人が移り住んで来たと聞いています。
故郷を懐かしんで付けたのかもしれません」という。

確かに、千葉県内には「熊野」や「桃山」といったような山に関係する地名は見当たらないし、千葉県九十九里の郷土料理としてサンマやイワシのなれずし(くさりずし)があったり、南房総市では太地町と同様に捕鯨が行われている。
いわゆる「くさりずし」は関東では珍しい存在。
黒潮の海流を通じ、千葉和歌山の間に強い結びつきがあることは明らかだ。

館山市勝浦市からさらに北上したところに銚子市がある。
この街には、和歌山から伝わったとされる文化や歴史が根付いている。
次号で紹介したい。

(次田尚弘/千葉)

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