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旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

September 富良野線を完乗!

2019-09-08 | 呑み鉄放浪記

美馬牛(びばうし)駅での列車交換、富良野行きに睦ましい老夫婦が乗車する。
観光客でいっぱいのこの時季ににあって、本来のローカル線の情景に心なごむ。 

夕刻の富良野駅、見るもよし!踊るもよし!「北海へそ祭り」のモニュメントがある。
遅い夏休みは富良野線で十勝岳山麓を往く。旭川までは60キロの旅になる。  

17:22、上富良野駅でラベンダーのラインをひいた気動車を見送る。
この小さな町でレンタカーを借りて、清流富良野川を遡る。 

標高1,280m、十勝岳の八合目に沸く十勝岳温泉で茶褐色の露天風呂に浸かる。
漂う雲は山肌を這い上がり、陽がでる頃には目の前に十勝連峰を望めた。

 
 

夏休みの「呑み鉄」旅に北海道を選んだのは、ここ「湯元凌雲閣」の予約が取れたから。
心づくしの料理を肴に、先ずは生ビールを呷る。湯に火照ったからだに浸みわたる。
"大雪乃蔵" は辛麗な純米生貯蔵酒、メインは "上富良野ポーク" のソテーを味わう。

望岳台から主峰十勝岳(2,077m)を望む。ガスを吹き上げるその姿が雄々しい。 

振り返ると眼下に美瑛の町が見える。復路は美瑛川に沿って下ることにした。 

乳白色が混ざったミルキーな青い水面に立ち枯れたカラマツや白樺が屹立する。
なんとも幻想的な「青い池」だ。 

十勝連峰を背景に「四季彩の丘」のストライプカーペットがうねっている。
花畑の絶妙なグラデーションが色鮮やかに美しい。 

十勝岳山麓の温泉と美しい風景を摘み食いして上富良野駅に戻って来た。
12:00、ラベンダーのラインをひいた旭川行き2両編成で旅の後半を往く。 

上富良野から美馬牛までの車窓、十勝岳の雄姿はこれで見収めになる。 

過ぎゆく夏を惜しみつつ "ふらのワイン" を開ける。コップを買い忘れたのはご愛敬だ。 

13:01、ラベンダーのラインをひいた気動車は旭川に終着する。
忠別川河畔の公園と一体となった南口、ベンチではOL嬢がお弁当を広げている。
September、赤とんぼが舞いはじめた北海道、季節は秋に変わる。

富良野線 富良野~旭川 60.3km 完乗 

<40年前に街で流れたJ-POP>
September / 竹内まりや 1979