初めて降り立った夕暮れの新大久保駅、街の雰囲気は想像していた以上にあちら風。
人混みを掻き分け明治通り方面へ、その店の赤ちょうちんを見つけると、なんだかホッとするのだ。
風除けのテントで囲まれて5〜6名の立ち飲みスペース、店名が描かれたジョッキで先ずは生ビール。
アテに択んだ “ジャガバタ塩辛” だけど、えっフレンチフライ?まぁ400円だからこんなものか。
憂いげな田中みな実に見つめられて “タコハイ” を試す。この店に遥さんは居なかった。
青じそを散らして “漬けマグロブツ” はなかなかの一品、ぬる燗が合いそうだね。
ホッピーはすでにナカをお代わりして、目の前の焼き台で “バラ味噌” と “バラにん芽” を焼いてもらう。
〆は短冊に見つけた “豆乳鍋”、鶏に豆腐に椎茸それに野菜たちが優しく煮えて美味しい。
鍋とともに、つい “ハイボールレモン” っと声が出てしまって、結局これで5杯め。
マネークリップから小4枚を抜き出したから、この手のお店からすると、やはり飲み過ぎだね。
あちら風情の新大久保の街はいつしかとっぷり暮れている。それでは次回新宿でお会いしましょう。
<40年前に街で流れたJ-POP>
秋冬 / 高田みづえ 1984