
▲ ちょっと分かり辛い、映画「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」
東京自由が丘のセレクトショップ、ブティック自由が丘101の新沼健です。
ブティック自由が丘101とは関係無い、映画・ドラマの感想、美味しかった料理、世相について思うことなどをこちらに書いています。
映画「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」をネット鑑賞しました。
主演に福士蒼汰と小松菜奈を迎えた青春ラブストーリーです。
京都の美大に在籍する20歳の南山高寿(福士蒼汰)。
ある日、彼は電車で大学に行こうとしたところ福寿愛美(小松菜奈)という女性に出会い、瞬く間に心を奪われてしまう。
高寿は愛美に声を掛けるが、高寿のある一言を聞いた途端に愛美は涙を流す。
その理由を尋ねることができずにいた高寿だったが、その後二人は付き合うことになる。周囲からもうらやましがられるほど順調に交際が進み、幸せな日々がいつまでも続くと考えている高寿。
だが、愛美から思いも寄らなかった秘密を打ち明けられる。(シネマトゥデイより)
さてその秘密とは、小松菜奈はパラレルワールドの住人であり、彼女の世界では時間が逆に流れるのだと言う。
5歳の福士蒼汰が池で溺れたのを助けてくれたのが、35歳の小松菜奈であり、5歳の小松菜奈を爆発事故から守るのが35歳の福士蒼汰なのだと言う。
そして映画の肝となる、20歳の二人は30日間、恋人同士として過ごすことになる、というものです。
そこで初めてなぜ、小松菜奈が二人が出会った日に涙した理由がわかります。福士蒼汰にとってはこれから始まる30日間ですが、時間が逆に流れる小松菜奈にとっては30日間の最後・出会いでなく別れ、になるからです。
映画のラストに小松菜奈視点での30日間が流れ、電車の床にへたり込んで号泣する小松菜奈にグッときてしまいます。また、エンドロールで流れるバックナンバーの「ハッピーエンド」も秀逸です。
映像はとても綺麗で、小松菜奈は所作を含めてとても魅力的に描かれています。20歳男子にこんな魅力的なガールフレンドができたら、まあそれくらいは盛り上がるだろうなあ、と言うのもわかります。
今まで見た何本かの映画で小松菜奈はヒロインを演じていましたが、大して美人でもないこの子がなぜヒロインなのだろう?と思うことばかりでしたが、この映画で印象がガラリと変わりました。それくらい魅力的に描かれています。
棒だ棒だと言われる東出昌大も、とても自然な演技でした。
が、しかし、時間が逆に流れると言う設定に釈然とせず、いろいろな疑問が浮かんでしまいます。
小松菜奈世界の住人は、5年に一度30日間だけ、福士蒼汰世界へ来ることができるそうなのですが、どうやって?の説明が一切ありません。
また、夜中の12時になると小松菜奈の記憶がどうやらリセットされるようなのですが、なぜ夜まで福士蒼汰と時間の流れ方が同じで、日本時間12時にいきなり記憶がリセットされるかの説明もありません。
時差のある国に旅行に行くことになったらどうなるんだろう?いろいろ疑問が頭に浮かび、イマイチ集中できません。
「時間が逆に流れる」というこの映画の設定をすんなり受け入れることができるかどうかが、この映画に対する評価を決めそうです。
とはいえ水準以上の出来栄えと思います。未見の方には是非鑑賞をお勧めします。
多分、2回以上鑑賞して映画の設定に慣れると映画の評価が跳ね上がるかもしれません。
************************************************************************
セレクトショップ ブティック自由が丘101
http://www.jiyugaoka101.com