
▲ 木村大作監督のこだわりが空回り? 物語・映像がいまいちだった映画「散り椿」
自由が丘大人の音楽教室の新沼健です。
「自由が丘大人の音楽教室」とは関係無い、映画・ドラマの感想、美味しかった料理、世相について思うことなどをこちらに書いています。
週末に映画「散り椿」を鑑賞してきました。
日本の映画界でカメラマンとして大活躍してきた、木村大作氏の監督作品、第三作目です。
藩の不正を告発した瓜生新兵衛(岡田准一)は、追放の憂き目に遭う。藩を追われた後、最愛の妻・篠(麻生久美子)は病魔に侵され、死を前に最後の願いを夫に託す。
それは、かつては新兵衛の友人で良きライバルでもあり、篠を奪い合った恋敵でもあった榊原采女(西島秀俊)を助けてほしいというものだった。(シネマトゥデイ より)
今作の木村大作監督のこだわりは、「映像に対するリアリティ」だったようです。
つまり、江戸時代の屋内は電灯がないから当然薄暗くなる。
だからそのように薄暗く見せる。
屋外でも可能な限り「アベイラブルライト」で撮っているかのように見せていました。
その結果、ある意味とても見辛い映像の連続となってしまいました。
アンダー気味の眠たい映像が決して物語にプラスになっていたわけではなく、監督のこだわりが空回りしてしまったようでとても残念です。
そのあたりは不自然にならないよう照明を工夫して、「さすが木村大作!」と言われるようなキレイな映像で見たかったと思います。
物語も終盤、佳境に入るとスピーディーな展開で面白くなるのですが、序盤から中盤がとても退屈です。
特に木村大作監督に興味がなければ鑑賞はおすすめしません。