▲ネタバレ注意!!映画「ブレイブ ー群青戦記ー」
劇場で予告編を見て、なかなか面白そうと思い鑑賞してきました。以下ネタバレなので、鑑賞予定の方は、読まないようお願いします。
物語のキモである、高校生トップアスリートたちが、部活の技能や自分の素養を使って戦国武士団と一戦交える、というアイディア自体はなかなか面白いと思いました。
しかしながら映画の高校生たちには、これといった工夫もなく、刀槍で武装した戦国武士団にほとんど丸腰で突っ込んでいくという、おっさん世代には、旧軍のバンザイ突撃を彷彿させる絶望的な無鉄砲さに思えました。
漫画の原作があるようですが、映画化にあたっては、グロな殺戮シーンの再現にリソースを割くより、観客を思わず唸らせるような現代的なスマートな知恵と工夫の戦術や戦略を脚本に盛り込むべきだと思いました。
そうした知恵と工夫で人的損害を最小にとどめて人質達を奪還するのであれば、観賞後の気分ももっと晴れやかなものになっていたことと思います。時間やお金をかけるべきは、その点、脚本のつくりこみであると強く思いました。
さて、ひょっとすると見納めになってしまう?三浦春馬くんですが、乗馬も板についているし、アクションもスピード・キレともに申し分ありませんでした。
また、一般の印象とだいぶ違う「陽」の徳川家康をごく自然に演じてくれました。
邦画界は実に貴重な人材を失ってしまったようです。これについては実に残念でなりません。