▲ 実写版「心が叫びたがってるんだ」
東京自由が丘のセレクトショップ、ブティック自由が丘１０１の新沼健です。
ブティック自由が丘１０１とは関係無い、映画・ドラマの感想、美味しかった料理、世相について思うことなどをこちらに書いています。
家人のため、実写版「心が叫びたがってるんだ」を川崎チネチッタまで鑑賞に行ってきました。
実写版「心が叫びたがってるんだ」の公開に伴い、オリジナルであるアニメ版が公開されたものを録画し、事前に鑑賞した上での実写版の鑑賞です。
基本的にアニメは見ないのですが、アニメ版は作品としてはなかなかのものと思いました。特にミュージカルシーンは実写版以上だったように思います。
アニメ版鑑賞後、実写版のキャストを確認したところ、「仁藤菜月」役が石井杏奈とあり、これは絶対ミスキャストだと思っていました。
ところが実写版では石井杏奈が美少女高校生を好演していて、全く違和感が無く、当映画の一番の見所ではないかと思うくらい、実に役にはまっていました。
映画「ソロモンの偽証」のやさぐれた女子中学生の印象が強烈なせいか、ソロモン以降の石井杏奈に振られる役は似たような役が多かったように思いますし、実際、私はミスキャストと思ったわけなので、今回の美少女役は石井杏奈の印象を一新するくらいの好演だったと思います。
彼女を「仁藤菜月」役に抜擢したプロデューサーの眼力にただただ感服するばかりです。
さて一方の芳根京子ですが、これはプロデューサーの意向がとてもよくわかるキャスティングだったと思います。
言葉が出ない前半、歌でなら言葉が出せるようになる中盤、そして全てを解放するラスト。芳根京子の演技力とキラキラ光る「陽」の魅力に期待したのだと思います。
ターゲットが中高生ということなのか、実写版はアニメ版に比べてとてもわかりやすいストーリーになっています。
アニメ版で短く端折っているエピソードにも、実写版ではきっちり丁寧に説明を補足しています。
しかしながら、「分かりやすさ」を優先したあまり、時に過剰な説明が映画全体のテンポを損なっていて、芳根京子の魅了を最大限引き出せたとは到底思えません。
ドラマ「オモコー」のような、芳根京子の魅了を最大限引き出した映画を是非見たいものです。
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