▲虎子はなぜ、「主権在GHQ」状態に「はて?」と言わない?
今週の朝ドラ・「虎に翼」は花岡の衝撃の餓死で始まりました。
よね、轟、チェ・ヒョンスクの無事が次々と確認される中、虎子が家庭裁判所の設立に奔走する姿が描かれました。
私が特に気になる点が、「日本国憲法」が前文で「ここに主権が国民に存することを宣言し」とあるのに、なぜ日本国民の上にGHQがある、いわば「主権在GHQ」状態なのに、なぜか虎子は「はて?」と言わないですし、まるでその気配さえ見せないことです。
言っても言わなくても占領下にある日本の状況が変わるわけがないことは百も承知ですが、虎子が少なくとも国民の上にGHQがある状況に「はて?」と疑問に思わないと、4月から築き上げてきた虎子のキャラクターに反する気がします。
また、前週の民法改正においては、家の存続に拘る老法律家をどうしようもない守旧派のように描いていて、姓が変わっても家族の絆に変わりはない、みたいな、現在の家族別姓問題に、脚本家の思いをごり押ししているかのような不快感を感じました。
また、かなり唐突な轟のモーホー展開にびっくりです。
脚本家の吉田恵里香氏がフェミニストであってもそれはご自由ですが、国民的ドラマの中にそんなご自身の勝手な主張を混ぜこむのはたいがいにして欲しいもんですね、特にNHKのドラマである以上。