▲朝ドラ「カムカムエヴリバディ」上白石萌音最終の第38話雑感「あまりに雑! 雑すぎる!!!」
朝ドラ「カムカムエヴリバディ」上白石萌音最終の第38話の雑感です。
今までは、テンポが良くても、早すぎるとか雑とか全く感じさせなかった藤本有紀の出色の脚本でしたが、流石に第38話はドラマの破綻寸前くらいに雑だな、と感じました。
1話から37話まで積み上げてきた安子のイメージというか、キャラクターが38話終盤の数分で呆気なく瓦解しました。
ここは第2部につなぐ大事な転換点でもあったので、1話にまとめず、少なくとも2〜3話くらいに分割するべきでなかったのかなあ、と思います。
ゲップが出るくらい繰り返し繰り返し回想シーンを入れて尺を稼ぐようなことをしなければ、丁寧な、ひょっとすると視聴者が安子に思い入れできたかもしれないドラマになっていたかもしれません。
1話にまとめてしまったために、安子が倒れるたびに、大阪でも岡山でもその都度、タイミング良く登場するロバートとか、就学前の、今で言えば幼稚園年長さんが岡山から大阪まで行き、ロバートに抱きつかれた安子を偶然見かけるやいなや、トンボ帰りして岡山に帰ってくる、とか、安子がるいを捨てた、と思われてもしょうがないような唐突な渡米の決意、とか、あまりにリアリティを欠く大雑把な展開となってしまいました。
とはいえ、いままで、数々の神回を生み出してきたこのドラマなので、実は第38話が全ドラマに対するとてつもない伏線になっていることを期待し、成長した「るい編」を楽しみにしたいと思います。